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2004/10/17

「はじめてのモンブラン」という漫画本

自分にとっての初めての海外登山となったモンブランは、色んな意味で自分の山との在り方を見つめなおすきっかけとなった、まさにターニングポイントの山だった。

この前、丸善丸の内本店で何気なく山の本のコーナーを眺めていたら、「はじめてのモンブラン」という本をみつけた。内容は大雑把にいうと、そんなに登山経験がない人(雪の上をほとんど歩いたことない人)が、登山ツアー会社主催のガイド登山によってヨーロッパアルプスに初挑戦という内容だ。日本の山でアイゼン、ピッケルの歩行トレーニングをしたり、富士山で高度順化をしたりというところからスタートする内容だ。(いずれも、そのトレーニングも登山教室みたいなものに参加する形で描かれている。)

実際のヨーロッパ登山は、グリンデルワルトでメンヒとユングフラウを登ってから、シャモニーに移動してモンブランに無事登頂という内容だった。なんせ、自分は立ち読みなんで(^^;)、後半のモンブランの所だけはしっかり読んだけど、前半はまだよく読んでいない。(また、今度行って続きを読もうかな・・・・)

ガイド登山でお客さんが2人のうち、一人が調子悪いと降ろされてしまう話(実際、メンヒかユングフラウのどちらかは登れていなような設定になっている)や、ガイドが速く歩く話とか、食事や山小屋の様子なんかも相当細かい部分まで実際に私が経験した内容とそっくりだった。なんか、読んでいても、漫画の主人公が苦しそうにモンブランに登っている様子が、自分のあのときの経験を思い出してしまって、自分まで息苦しくなってしまいました。(大爆笑!!) 漫画の主人公は山頂まで3回は休憩があったけど、私は1回だけだったので、もっと辛いよ~と、この描写でも、まだまだ足りないよ~とか内心思ってしまったけど、あまりにも辛く書きすぎると挑戦する人が居なくなってしまうのも困るので、この程度にしたのかな?とか思って読んでました。 

全体に、ほのぼのタッチの漫画で描かれているので、とてもこれからツアー会社利用でこれらの山々に登る人にはとても役立つ内容かと思いました。(やっぱり、ビジュアルで訴えるとわかりやすい) 出版社は、「夢工房」という名前でした。(メジャーな本でないので、相当大きな書店でないと無理かな?)

興味のある方は、下のリンクをご参照に。(アマゾンのリンクです)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4946513949/qid%3D1097982418/250-4146000-8085839


個人的な感想としては、本当にこれだけの事前準備でも体力のある人ならば登れるだろうけど、本来的な意味では、直前の日本でのガイド講習だけでなく、事前に自分自身でもアイゼン・ピッケル装備で何度かGWレベルの雪山をこなしてから参加すべきではないだろうかというのが率直な感想だ。現在は世の中お金さえ出せば簡単に「登らせてもらえる」時代ではあるけど、全てガイド頼りではなんとも情けない。雪山自体が2度目とか3度目でいきなりヨーロッパアルプスでは、ちょっとなあ・・・・ 本番のヨーロッパは外国の勝手のわからない所という事情もあるし、ザイルパートナーの問題があるから、なかなか個人だけでは登れないとしてもである。せめて、日本で恥じないレベルでのトレーニングを積んでから望みたいものである。(そういう自分は、当時を顧みると一番登っていないトレーニング不足の時期に登っているので、体力面では反省する部分が大いにあるなあ 苦笑 )

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コメント

私もちょうどこの本を見つけて読んでみました。
これまたMINMINさんんと同じく、「ああ、そうそう」ってな調子で、自分のときを思い出しながら読んでしまいました。
改めて、当時の感動が蘇りました。
またどこか海外登山に行きたいですねぇ。

一つ前の話題ですが、東京(近郊)に住んでいて良かったと思うこと。
来週、東京国際映画祭の「運命を分けたザイル」を見に行くことにしました。
これは、田舎じゃ無理ですね。

投稿: GAMO | 2004/10/17 21:17

私も外国の山には是非また行こうと思っています。そのためもあって、今のうちに体の方を直しておこうと。。。

確かに映画祭は東京でないと。。。話題の山岳映画は見た感想など知りたいなあ。。。。

投稿: MINMIN | 2004/10/18 20:02

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» ヨーロッパアルプスへの憧憬 [奢人不久]
中学生の頃に新田次郎の山岳小説「栄光の岩壁」を読んで以来、私の頭の片隅には常にヨ [続きを読む]

受信: 2004/11/28 21:41

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