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2004/11/20

鍼灸治療

8月下旬に茂倉谷に沢登りに行った後から、左腕の上腕の前側のあたりが鈍く痛く感じるようになった。どの瞬間に痛めたのかは判らないが、おそらく強引に滝を登った時に腕を捻って使ってしまったのが原因だそう。しばらくはシップをしたりしていたが、その後放置。いつか治るだろうと呑気に構えていたのだが、全然よくならず。ひどい痛みではなく、ある一定の動作をした時にだけ痛みを感じるものだった。

現在は以前からの持病がやや悪化したために、山歩きは春まで当分お休み。山の中で倒れたらまずいので(そんなには悪くないので、まずは大丈夫とは思うけど、一応自重しているのです)、あまり無理なことをしないように心がけて過している。本当は下界での運動ならば、いつでも疲れたら休めばいいのでもう少し体を動かしたい。それで、ここのところお休みしていたクライミングジムでごく軽い程度の練習に行きたいのだが、この腕の状態では登れないのは明らか。

今更、整形外科に行っても恐らく効果がなさそうだし、病院のやっている時間にたびたびの通院は不可能。それで今まで一度も利用したことがないけど接骨医院で電気あてる治療とかマッサージ的なものをやってもいいかな?と思いつつ、ちょっと色々調べたら、保険が利かないけど針治療の方がなんか良さそうな気がしてきた。今回の第一の治療目的は上腕の痛みを治すことなんだけど、実は持病の方にもとても効果的・・・・・・ということがわかって、先週初めて鍼灸に行ってみました。

鍼灸と言っても、私が通院しているのは「中医」というジャンルで、漢方の処方をメインとしている中国医学の診療部門と鍼灸部門に分かれている。鍼灸部門に関しては、全額自由診療(健康保険が効かない)で初診料が3000円ぐらいと、1回の治療費が4000円。合計7000円強と決して安くはないのだが、これが面白いことに、症状が私のように、腕とその他の症状と全く2つのイメージを直すものなのだが、値段は全部同じ。だから、あっちも、こっちも悪い人も全部同じ料金なんで、なんか変な感じがするけど割安感?がある。(普通は、整形外科と内科とかその他の診療の内容を同じ先生が診るってことはありえないのだけど、それが中国医学の面白いところ)

針だけをイメージして行ったのだけど、血圧を最初に測ったり、脈なども診たりして病院みたい。私の持病の部分は、要は疲れとかストレスが関係している部分があるので、要は全体の体調とか「気の巡り」とかを「血流をよくする」という中国医学的な観点で治療するみたいだ。

さて、初めての針は結構緊張していたけど、まずは最初に足の方とかに「お灸」を行う。熱くなったらすぐ言ってくださいというので、あまり我慢しないでどんどん熱いと言っても、全然OK。針も、割と広い範囲に渡って色々な所にごく浅いところに指すようで、全然痛くないことがほとんど。たまに少し痛いぐらいでも、注射するときの痛さに比べれば全然OK。針にお灸を据える形のもあって、なんか面白い。動いてはいけないので実際のところを見れないのが残念。全部うつぶせ状態で治療が進められた。問題の腕の部分は、針とお灸に加えて、温熱療法(美容院でパーマを当てるときにする熱であったかくなるようなもの)と電気療法(針をしている先に低周波の電気で振動させる)をプラスして15分ぐらいの治療。

針を全部取ってから、今度は針の跡とかを消毒してから、独特のオイル(漢方の入っている独特の割といい香りのするもの)でマッサージ。(なんか、エステって行ったことないけど、そんな感じ)

最後に、もう一度気になる腕のところに、針独特の「響かせた針を打ちたいんだ」という先生曰く。これは、患部にダイレクトに打ったので、さすがにちょっと痛い感じでしたので、すぐに抜いてくれた。大体全部で1時間強。心配していた「針特有のだるだ」とかは感じず、足とか少し軽く感じていたものでした。

その後、1週間して2度目の治療に昨日行ってきました。それまでの効果のほどは、腕の所は内出血を起こしており、小さく青くなっている(苦笑)。先生曰く、内出血自体は心配することでないという。1週間で腕の痛みは、むしろ顕在化した感じで、今まではどんより何処が痛いのかわかりにくかったのが、やや「ここ」という感じがわかりやすくなって、全体に硬くなっていたところが、少しほぐれたよう。そして、持病自体に関しての影響なのだか、これがなんと「効果あり!!」なんでした。\(^o^)/ 詳細は省きますが、要は明らかに効果があったので、西洋医学真っ青!! まさか、これで完治することはないのですが、現在病院との関係で本格治療まであと3ヶ月も待たなければならない私にとっては、とても嬉しい涙もんです。まだ、最終的にはどの程度持病に効いているのか、もちろん毎日の体調との調子をみて最終的にどうだったか・・・・と判断するつもりですが、少なくとも嬉しい効果に満足。

さて、第2回目の治療結果ですが今日は腕の方は、よりダイレクトの「響く針」のお陰で?現在かなり痛くなってしまって、困ったものです。「針治療は、少し症状がひどくなったように感じることがあっても、全体としては回復への経過にある」という部分もあるので、もう少し様子をみることにするつもりです。先生曰く「時間をかけて悪くなった症状は、回復にもそれなりに時間がかかる」そうです。1ヶ月以内に通院していれば、もっと簡単に1度の治療でも治るケースも多いとのこと。

ともあれ、2度目の治療からは4500円程度だったので、よくある「お疲れ癒しマッサージ」(足マッサージとか、肩もみサービスとか、エステとかの類)よりも遥かに効果的で、お値段的にも納得できるものです。これで、本当に腕の方もちゃんと治ると、もっと嬉しさ100倍なんだけど。。。。。

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コメント

MINMINさんは、沢で肩痛めたのですね・・
私の肩は今まで何回も痛め、
クライミングの為のトレーニング始めた時から、やると痛くなると言う状態が続いていました
でも、激しく痛まナイト、ついついまたやるんですよね・・(^^;
そして、今回のようなズキズキする傷みは初めてだったのであわてました

私は、とても指圧が得意なので気が付いたのですが、

 >今まではどんより何処が痛いのかわかりにくかったのが、やや「ここ」という感じがわかりやすくなって、
全体に硬くなっていたところが、少しほぐれたよう。

これは、身体が凝っていると自覚していない人が、
指圧で血の巡りが良くなると、痛い所が分かり、かえって凝ったように感じるのと同じではないかと思います
よく、慣れない人がマッサージ受けると張り返す、とか言うものです

肩の痛みにも、股関節や膝周りをマッサージすると効くんですよ
身体って全部繋がっていると実感します

私は、その場その場でしのいでしまい、キチンと休めずに慢性の痛みにしていました
お互いにクライミング系好きなんですもの、肩は大事にしたいですね
長々しいので、メールにしようかと思いましたが、
肩の痛みに悩む人多いのであえてここに書かせていただきました

投稿: えみ丸 | 2004/11/22 13:04

あ、あの~~、肩というよりも、ホント、もっと下の腕のあたりなのですが。腕を曲げて力瘤を作ると二の腕の膨らむ部分よりも、5センチぐらい上の部分です。

でも、体がつながっているっていうのは、それ、とってもわかります。実は、私はよくある「手のツボ、足のツボ、体のツボ」などののセルフマッサージがかなり好きで、自分で本を5,6冊ぐらいは持ってます。よく、もみもみ自分でやってます。そのお陰で、随分肩こりは最近しないようになりました。

クライミング系は、無理にやると体を痛めるので、少しずつ焦らずに体を作りつつ練習しましょう・・・って、最初にクライミングを教えてくれた先輩たちに言われたので、今までは一応守っていたのですが。沢の本番だと、そうは悠長なこと言ってらんなくて、滑落するよりもがんばっちゃいますよね。(苦笑)筋トレ系が無理ならば、私に一番不足している柔軟体操でも当分するしかないかなあ。。。笑

投稿: MINMIN | 2004/11/22 22:52

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