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2004/12/26

山岳関係のネットサーフィンにて

山のホームページを色々と眺めるのはなかなか楽しいが、ちょっと感慨深いことが二つあった。

ひとつは、今年行った真名井沢の私のレポの写真の1枚と、ほとんど全く同じ物を発見!私がたまに眺めている人のホームページのリンク集から、たまたま山岳会のリンクがあって、見るともなしに見ていたら、あれ~~~??? 大体真名井沢自体が、東京周辺の沢としては私にも行けるぐらいの初心者向けのコースな訳だし、行った時期も沢始めみたいな比較的初心者が入りやすい時期だったので納得。確かにそれらしき山岳会の団体さんが前後していたので、ははぁ~んって気分。

山で印象に残っているのは、沢が初めて人が多く、その割りというのか、そのお陰か、皆装備や服がとっても新しくてピカピカで、見るからに中高年のおば様やおじ様が多かった。最近の中高年はお金があるのでとっても装備が最初からいいんだよね。。。たくさんの人数で楽しんでいたけど、私も山岳会を辞めなければ、ああいう感じの雰囲気で沢をやっていたのかなあ?(なんか、いかにも連れられて登ってますという感じがして、ちょっと・・・・。だけど、滝は直登できるんだよね、ああいう方が。)自分的には、もう少しこじんまりとした人数で楽しみたいものだとついつい思ってしまう。(苦笑)

もうひとつは、私はGWに剣の長次郎雪渓を新雪が比較的最近降った関係で断念したんだけど、前日の雷鳥沢の登りから大ザックを背負った数人の山スキーパティーがいたのは覚えている。どうもその彼らが私がちょうど翌日長次郎雪渓を上から眺めて断念した時に、長次郎の取り付きあたりで準備をしていたパーティーだったようだ。そのパーティーのHPを本日発見してしまった!!時間的にもぴったり! 出合いはデブリがそれなりにあったけど、写真が載っていたところは、結構雪の状態が良くて、う~~~ん、と唸ってしまう。彼らは剣山頂まで到達していた。

こうなってくると、どこまでリスクを背負うかという個人の考え方の問題になるんで、なんとも言えない。まあ、長次郎雪渓の滑走の感想が、彼らのHPでは雪が腐っていてあまり快適ではなかった・・・・というのが、せめてもの自分への救い?というのかな。

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2004/12/22

懐かしい彼女が・・・

高校のクラスメートで、とっても美人で超お嬢様のMちゃんは、大学でもひときわ華やかなムード一杯で、とりまきも多く、スポーツにも勉学にもいそしんでいた。彼女は後世に名を残した明治時代きっての財界人で有名な某氏の確か、「ひ孫」に当たる人だったと思う。有名高級住宅街の豪邸に住んでいて、本物のお金持ちであるが故に(新興のお金持ちとかの人と違った)、芯からの人の良さみたいなものが感じられた。一般人の私とは随分違った環境にあった人だけど、特別仲の良いクラスメートという訳ではなかったけど、だけど皆から愛されるような感じの人だった。

風のたよりに、住む所と職業と名前を卒業後に何度も変えた・・・・という話を聞いていただけに、どうしているのかなあと、ちょこっと気になっていた。そしたら、今日の新聞に彼女のことが僅かながら載っていた。本名と間違いなく前後の脈絡から彼女だとわかった。

今もバリバリに仕事をしていて、私など及ぶべきもないぐらいの立派なキャリアウーマンって感じの記事だった。多くの同級生が子育てや、挫折を味わって仕事を辞めて専業主婦に納まっている人が多いだけに、今でもしっかり仕事をしていることがとても嬉しい。私の同級生の多くが男社会の壁の厚さにぶちあたって挫折している人が多いので、彼女のような活躍にとても自分も励まされて、胸がちょっぴり熱くなった。

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2004/12/19

今年の山総括

今年もそろそろあと2週間。。。 年々月日が経つのが速いです。
自分なりの今年の山の総括を書いてみようと思います(勝手な独り言です)

前半の山スキーシーズンは、ゲレンデで久々にスクールに入ったりして練習をした成果もあって、自分としてはまずまず充実していたと思う。パウダーの滑りの楽しみもわかってきた。中盤は念願の芝倉沢を滑れたのが一番嬉しかった。GWは今年も長次郎雪渓を滑れなかったのが悔いが残るが、雪のコンディションが全てなので、やむないところ。。。。完全燃焼できなくいけど、それなりの経験をつめたかな?山スキー終盤は、今年もGW後に何本か行こうという計画があったものの、天気や体調に恵まれずに1本も行けなくて、とっても悔しかった。。。。。

沢登りシーズンは、今年は一緒に行く人がいて、とても楽しかった。相変わらず下手な滝登りだが、癒し系の沢を求めて、初めて上越の沢に行けたのがとても嬉しかった。モコモコさんには大いに助けれらて、勉強になった。泊まりの沢に今年こそ行くはずだったのが、予定の時期に出張やら仕事で色々とあって、その頃から持病のお陰で体調不良になっってきたので、秋山には行くことなく残念だった。

いわゆる本格縦走は今年は、立山~薬師の1本だけになってしまい、それも予定の3分の1しか踏破できず、結構がっくり~~。7月の海の日も、気合で行ったのがお天気不良で登れなかったし。なんか、お天気に祟られた夏山だった。

秋からは、クライミングジムでもう少し登る練習をしようと思っていたのに、左腕を沢登で痛めており、いまだに少し痛むので、これまた練習して悪化するのも問題なので、おあずけ状態。

今年は、以前からの持病の関係で秋以降は全てお休み状態ですが、ここでしっかりと直して(左腕も含めて)、来年雪が融け始めるぐらい(苦笑)から本格再開の予定です。

でも、HPをやっているお陰で、一緒に登ったり、意見交換できたりと、とても楽しい人との交流ができて嬉しいものです。これからも、皆様よろしくお願いいたします。

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2004/12/16

君子危うきに近寄らず

埼玉の方で2件のディスカウント店「ドンキホーテ」が火災で全焼した。放火説も濃厚であるが、有名なお店で、かつ近隣とのトラブルも多かっただけに、身近に感じた人も多いかと思う。

24時間営業で、建物の外壁がケバケバシイ派手な黄色だったり、派手なネオンだったり、車のお客さんが休日には列をなしたりして、近所にあったら勘弁して欲しいようなお店だ。

ずいぶん前に初めてお店に入ったときには、その通路の狭さと空間のわかりにくさ、商品陳列のわかりにくさに大変戸惑ったものだった。よくテレビなどの取材では、このお店の迷路のような、何が出てくるのかわかりにくい意外などきどき感が逆に面白いんだと話すお客さんも多いという。

自分自身は、特に2年ぐらい前までは、今よりも遥かにストレスの多い仕事を抱えていたせいもあって、「買い物をするのにどきどき」とか「探すのが面白い」という感覚は全く受け付けない気分だった。あんな、狭いごみごみした空調が悪い空間にいること自体が耐え難い苦痛。綺麗な空間で商品をゆったりした気分で選ぶのは楽しいが、売り込みの放送のけたたましい感じの音がして、ほこりっぽいようなところにいるだけでストレスを感じた。

思うに、もともとの生活がよっぽど間延びしているとか、刺激がないという人ならば、ああいう空間も楽しいかもしれないが、普段の仕事や生活自体が十分ドキドキハラハラしていれば、あんな所に魅力などは全く感じいのでは?それに、安いというが、なんだか元々安物みたいな物を、安く売っているのではあまり嬉しくもないなと。。。。さらに、盗品も含めた倒産品とか、バッタ屋でいかにも仕入れたような物ばかり・・・のでは、本来持っているショッピングの楽しさってどうなんでしょう・・・・と思うのだった。

迷路チックな店内は、今回の事故ではさぞや火事の際には大変だったろうと思うと、せめてものお客様に亡くなられた方がいないのだけが唯一の救いである。

君子危うしに近寄らず・・・・というが、危ない場所に行くかどうかは、心がけもあると思うので、十分気をつけたいものだ。(そいういう、自分は、危ない山に行くこともあるけどね。。。。苦笑)

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2004/12/12

土鍋でご飯を炊く

半年か1年前ぐらいだろうか?家で使っている炊飯器の調子が悪くなって、いよいよ買い換えることになった。炊飯器は家電量販店に行くと、本当に高機能の物が主流で多様な機能がついていたりして、結構お値段が高い。5万円ぐらいするものもあり、主流は2~3万円だろうか?

もともと、実家から離れてから相当な間(よく覚えていないけど、5~6年ぐらい)は、炊飯器を買うのはもったいないので、文化鍋という鉄製(銅製かもしれない?)のがっちりしたお鍋でガスで炊いていた。炊飯器を買う必要性を感じないほど美味しくて、電気炊飯器よりも美味しいと感じていたからだ。学生時代の山では、ほとんど生米からコッヘルを使って炊いていたので、下界ならばもっと簡単である。「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」という有名な言葉があるけど、私流には「初め強火で、コトコトしてきたら、中火からやや弱火に落として、じっくりしばらく炊いて、なんとなく勘で大丈夫になったら、最後だけ一瞬火を強めて蒸気を飛ばして、それでおしまい。しばらく蒸しておけばOK」という按配だ。自宅での失敗例はほとんどない!!

ただ、仕事が忙しくなってきた頃から、ちょうど実家からお古の炊飯器をもらったらのでそれを使うようになった。それは可もなく、不可もなくという出来栄えだった。それが壊れてきているので、結構安直に、とても2、3万円を炊飯器に出す気持ちもなかったので、選りすぐって安い物を買ってきた。

これが、大失敗。安くてお買い得の家電製品を調べたりして買うのは、実は父親の趣味みたいなものなので、任せていたのだが、普通炊き立てのご飯はしばらく1、2時間ぐらいは美味しいと感じるのが普通だが、できた瞬間しか美味しくない。結局、炊き上がってすぐに食べないこともあるので、まずいのだ。たまたま実家の方の炊飯器も時を同じくして、同様に安い炊飯器を買ったのだけど、やっぱり同じ製品ではないものの、予算1万円以下の炊飯器はよしたほうがよかったという結論に家族そろって達したのだったトホホ・・・・

そうは言っても、せっかく買って1年以内に買い換える訳にもいかない。どうしたものか・・・と考えていたら、ちょうど土鍋でご飯を炊くのが結構はやっている。それ専用の土鍋も売っている。スーパーに行くと、2000円台~5000円台ぐらいで数種類売っている。新聞やデパートなどの情報だと、有名品だと1万円台のものもあるらしい。どうしようかな?と思って、ここ数ヶ月様子をみていた。土鍋は、扱いが結構難しく、割れやすいものネックだ。

そこで、すでに持っている普通の土鍋を使って炊いてみたところ、さすがに大して水に浸さずにすぐに炊いたせいと、やはり一人用の土鍋では薄い造りのせいもあって、完全に芯の残ったご飯になった。でも、なんか昔文化鍋で炊いていた懐かしい美味しいご飯の香りがして、やっぱりいいなあ~~~と心魅かれる実験結果となった。

それで、ボーナスも出たことだし、よくよく探すと遠赤外線機能付きで、私が一番懸念していた扱いにくい土鍋でなくて、セラミック製土鍋が見つかった!! これならばお手入れ簡単。割れにくいし、ばっちり~☆
予算内の3980円で(もしかしたら、2980円かも)で4号炊きの土鍋を購入。

既に2度炊いてみたけど、自分自身が柔らかめのご飯の方が好きなので、第1回目は水を入れすぎて、おかゆになってしまいました(笑) だけど、めちゃくちゃ美味しいお粥で大満足!
第二回目は、前回よりも水を少なくしたけど、あわやお粥になりかかけてたけど、火を止めて蒸らしている間に、柔らかめのご飯に変身! なかなかのレベルまでは達しました。少なくとも今の炊飯器のご飯よりも格段に美味しい。
今日は第三回目のチャレンジになるけど、今度こそ成功させたいものです。

ちなみに、土鍋で炊くといっても、土鍋の商品によって炊き方は違っていて、私のは超簡単。十分水に浸した上で、弱火で約20分程度炊き、少し蒸気が出てきたら1、2分だけ少し火を強めて(おこげが好きな人は少し多めがよい。嫌いな人は一瞬にしたほうがよい)、後は火を止めて20分ぐらい蒸らすだけ。

久しぶりに美味しい「ご飯本来の持つ甘み」も感じることができて、ささやかな幸せを感じるのでした。

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新しいノートパソコン

新しいノートパソコンが到着して今日が5日目。
今まで家でも会社でもデスクトップしか使ったことがなかったので、ややキーボード操作に慣れないものがあるが、だいぶ慣れてきたので、ようやく日記を書くことにした。

パソコンのスペックなどは、すぐに忘れる方なので、自分自身への覚書も兼ねてここに記しておこうと思う。

●メーカー ヒューレットパッカード (ネット直販・・・要はパソコンで注文する形)
●モデル   nx9030/CTv ベースユニット
●OS    ウインドウズXP
●CPU   インテル セロン Mプロセッサ 330(1.4GHz/512KB/400MHz)
●メモリー  512MB (256×2)
●DVD-ROM/CD-RW コンポドライブ
●ハードディスク 30GB
●ソフト   マイクロソフトオフィス2003
●15インチ液晶ディスプレイ

配送料込みで123,900円


今もっているデスクトップはソニーのバイオで約17万ぐらいで約2年半前(このHPを作り始める前の夏ぐらいだったような記憶が・・・)で購入したと思うが、当時としてはいわゆるNECや富士通やソニーなどの製品の中で、15インチクラス縦置きタイプの液晶では一番安めの商品を選択している。それから時が経って、スペック的にはどの製品も相当によくなってきているものの、ノート型はいずれも割高な上に、スペックは落ちるので予算外のイメージが強かった。

自分の家では日経新聞を取っているのだが、デルとヒューレット・パッカード(以下HPと略す)がこのボーナスシーズンを前に、ほとんど毎日のように全面広告などを出して大キャンペーンをやっていたので、ついつい10万円以下に魅入られていた。私のデスクトップパソコンは、秋から毎日変な形でやらないと立ち上がらない事態が生じている。さらにパソコンからはうんうんと唸るようなファンの音がしている。さらに、CDが安定して動かず、気が向くと動くが、だめだと全く回転しない。音も聞こえない(何度調整してもだめ。スピーカー壊れているのか?)

こんな具合なんで、早く修理に出そうとしたけど、中のデータをバックアップを取ったが、メールソフトやその他いくつかどうも移しにくいものがある。修理に幾らかかるか不明だし、時間があまりかかるのも困る。なんか面倒だ・・・それに、置いてあるお部屋もこれから冬は寒くなるし、やっぱり、こたつの上でぬくぬくネットができるといいなあ~~。

そんな気持ちでいるところに、毎日のように外資系のデルとHPの宣伝が刺激的なので、まずは最寄の量販店に行ってみた。やっぱりノートパソコンでも15インチクラスは最低欲しいとなると国産メーカーは17、8万以上。でも、スペック的には、見劣りする内容。。。。 512MBなんていうのはもちろん全然ないし。お遊びのソフトなんかはいらないので、もっと安くしてよって感じ。それから、たまたま近くにデルのモデルショップ(ほんの小さな2坪ぐらいのお店で販売はしていない。)があったので、そこで実際に触れてみることにした。親切な店員さんがいて、いろいろと有益な情報を教えてくれた。普通は個人向けでは256MBが標準なんだけど、ちょっとした裏技を使えば法人向けの美味しい512MBをキャンペーン価格の格安値段で購入する手段を教えてくれた。(本当は、あんまり教えてはいけませんと店員さんも会社からは言われているらしいけど、結構公然の技で、違法ではないので大丈夫、商品は届きますよ。。。って。) また、新聞で出している金額はオフォスソフト(いわゆるワードやエクセル)が入っていない値段なので、これがないと家で仕事が出来ないので(会社では残業を制限されているので、やむなく出来ない分は自宅でパソコンでやらざるを得ない。 )、これが19800円かかる。自分としては魅かれていた最近流行のクリアに表面が光る画面も長時間やっていると目が疲れるという話も聞いて納得。。。

また中古パソコンでもよいので、XP搭載で10万円以下をネットで探したけど、あっても極わずかでスペックもかなり劣る。それで、やっぱりデルにしようと一応ネットでの評判を調べてみた。そしたら、あれあれ・・・・某サイトで確認したところ、なんか思わしくない評判。。。。。 もちろん、パソコンは初期不良やら、個体差による不良品がある一定数あるのはやむをえないと思うけど、その評判でがっくり。ところが、HPのパソコンのほうは、結構評判が良かった。アフターサービスもまずまず。そういえば、前からあって定評のあったコンパックと合併した会社だから、コンパックは低価格パソコンではデルよりも歴史があるから、そのノウハウがあるから、だからそちらの方がよいかな。。。。

そんな訳で、またまたHP社のスペックもよくよく調べたら、ほとんどデルと同じ。やっぱりキャンペーンやっているし。それで、例の店員さんに教わった裏技をこちらのネット通販にも使えるかと思ってテストしたら、やっぱり大丈夫。1000台限定キャンペーンなんで売り切れないうちに。。。(消費者心理をつかれているなあ。苦笑)結局2週間ぐらいで決断。えいやって、ネットで注文してしまいました。

ちゃんと予定通り、12営業日に自宅に到着。翌日マウスと無線LANにはしなかったので、ケーブル(540円ぐらい)を購入して、やっとネット接続までこぎつけました。

さらに、ホームページの更新をノートでやるならば、使っているホームページビルダーのソフトと今までのコンテンツを移す必要も出てきて、昨日は今までのパソコンで壊れそうなきまぐれCDーRWをなだめすかせながらやっとのことでCDを使って移し変えて、無事ノートにシステムを移せてほっとした次第です。

やれやれ、やっと少し環境が整ってきました。
かねてからの懸案のネパールトレッキング紀行に取り掛かれる前準備は少し進みましたが、スキャナーやプリンターのドライバーのインストールもしなくてはならないし、まず先に年賀状作成の宿題が立ちふさがっているので、困ったものです。

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2004/12/05

登山技術の継承

よくHPに来ていただいているえみ丸さんの「ひとりごと」の日記のところに、とてもよい、心温まる話が載っていたので、そのことで少し関連して書きたいと思う。話の要旨は、20歳ぐらい先輩の友人がとてもえみ丸さんによくしていただいたことに対し、その恩返しをどうしようかと思っていたら、先輩は同じことを別の後輩になる人にやってあげましょうという趣旨のことを話されたそうだ。

これによく当てはまることを、幾つか体験している。登山の世界に限って言うと、高校のクラブなんかはまさにそういう上下関係が結構厳しい所で、色々貴重なことを先輩達から教わり、卒業してからは高校生の後輩の面倒をしばらくみていた。(自分が山に行きたかったので、そちらを優先した部分もあったので、もっとやってあげればよかったかなあと思う部分もあり、少し反省。)

大学のクラブは、もっとフラットな関係で、自由にできてなかなかよかった。その後、社会人山岳会に入ったこともあったけど、ほとんど幽霊だったので実質あまり何とも言えない。

ところが、ひょんなことがきっかけで、岩系の技術を何人かから少し教わったことがあるが、いずれも岩に向かう心構え的な精神的な部分も含めて、縦走しかしたことのない自分に厳しさと楽しさを教えていただいた。特に、女性クライマーの○○○さんには、本当の意味での自立した登山がなんであるかを短い時間ながら教わることができて、本当に貴重な経験だった。その時のセリフに、まさにえみ丸さんの先輩が話しした内容とほぼ同じ内容を話されていて、とても嬉しく思うものだ。

その女性クライマーは、有名な登攀系の山岳会に何年間か所属して、その後は普通にオールラウンドな山岳会で長年やってきていただけに、とても指導方法もうまかったし、社会人や家庭人としても両立した山登りを続けている点ではとても共感したものだった。

多くの教えられたことを、誰か人に教えるほどの還元をきちんとできているかというと、とても授けていただいたほどは多くは還元できているとは思えないのが現実。だけど、普通の縦走や初歩的な山スキーならば、せめてこのHPの記録が誰かのために役立ってもらえれば、誠にありがたいものだと思うものです。特に、いつも思うけど、あまり健脚でないコースタイムは、恐らく健脚の方ならば笑ってしまうレベルで、本人は結構恥ずかしいものがあるのだけど、それでも、亀足系?の人でも、この程度はできますよ。。。。という風に思って役立てていただければと思う。

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高校の授業

ここのところは、しばらく山に行かない方針なので、最近あまり本を読んでいなかったので暇にまかせて図書館に行くことにした。もともと本を読むのは好きな方だ。読むときは何冊も集中的に読むし、読まない時期は半年ぐらい平気で全く本を読まないこともある。読み出すと止まらないで猛スピードで読むので、あまり分厚い本は睡眠不足になるので読まないようにするぐらいである。(苦笑)

なんでこんな話を始めたかというと、図書館には、昔高校の時に古文を習った先生が、某大学の先生になられて、かつ今や有名エッセイストとして大活躍をされていて、その著作がずらりと並んでいるからである。たぶん2年間だったと思うが、とにかくその先生に習った授業の幾つかは忘れがたい名講義だった。古文というと、受験テクニック的には現代文に訳したりするのが一般的なんでしょうけど、この先生の授業は「大学の国文学の授業」そのもののようだった。どういう風に感情を読み取るのか、背景の読み取り方とか、物語ならばその全容と、この一文の示す意味等々・・・ なんか、文学って深いなあと思ったものだった。とてもアカデミックな授業で、もともと私の高校は入試の国語の問題が超難解と言われ、大学の入試問題でもよいと言われているほどなのだが、こういう先生方が作られていたのかと思うと納得だった。

当時先生は20代後半ぐらいだったと思うが、とても人気のある先生だったし、愛称で呼ばれていて、(他の先生もほとんど愛称で呼ばれる先生が多かった。)今でもその名前も覚えている。その後、先生は某女子大に職を得て高校を退職したことまでは存じていたが、その後の経過はエッセイの世界で最高の賞を受賞するまでは、とんとご無沙汰だった。

もちろん受賞作となった作品はすぐに購入して、昔の授業を彷彿させる名口調だったのでとても懐かしく思った。その後、次々と作品が出ているので、買いきれない(苦笑)ので、そのまま買わないでいたら、ちょうど今では十冊位にははなっているようで、その一部が図書館にあるので、今度読んでみようと思う。

思えば、私の所属の山岳部の顧問の先生も、世界史の先生なのだが、大学ではラテン語の非常勤講師を勤めておられ、とてもこれまた相当にアカデミックな世界史の授業をしていただいたものだ(逆に、ギリシャ時代が専門の先生だったので、古い時代に費やした時間が多すぎて、授業はかなり昔のあたりで時間切れ 苦笑) 他にも、変わった経歴の先生がいたりして、なかなか今にして思うと素敵な高校の授業だったと思う。

高校時代って、人生の中でもとても大切な人間形成の時期だと思うので、素晴らしい先生達に恵まれてよかったと思う。

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