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2004/12/05

登山技術の継承

よくHPに来ていただいているえみ丸さんの「ひとりごと」の日記のところに、とてもよい、心温まる話が載っていたので、そのことで少し関連して書きたいと思う。話の要旨は、20歳ぐらい先輩の友人がとてもえみ丸さんによくしていただいたことに対し、その恩返しをどうしようかと思っていたら、先輩は同じことを別の後輩になる人にやってあげましょうという趣旨のことを話されたそうだ。

これによく当てはまることを、幾つか体験している。登山の世界に限って言うと、高校のクラブなんかはまさにそういう上下関係が結構厳しい所で、色々貴重なことを先輩達から教わり、卒業してからは高校生の後輩の面倒をしばらくみていた。(自分が山に行きたかったので、そちらを優先した部分もあったので、もっとやってあげればよかったかなあと思う部分もあり、少し反省。)

大学のクラブは、もっとフラットな関係で、自由にできてなかなかよかった。その後、社会人山岳会に入ったこともあったけど、ほとんど幽霊だったので実質あまり何とも言えない。

ところが、ひょんなことがきっかけで、岩系の技術を何人かから少し教わったことがあるが、いずれも岩に向かう心構え的な精神的な部分も含めて、縦走しかしたことのない自分に厳しさと楽しさを教えていただいた。特に、女性クライマーの○○○さんには、本当の意味での自立した登山がなんであるかを短い時間ながら教わることができて、本当に貴重な経験だった。その時のセリフに、まさにえみ丸さんの先輩が話しした内容とほぼ同じ内容を話されていて、とても嬉しく思うものだ。

その女性クライマーは、有名な登攀系の山岳会に何年間か所属して、その後は普通にオールラウンドな山岳会で長年やってきていただけに、とても指導方法もうまかったし、社会人や家庭人としても両立した山登りを続けている点ではとても共感したものだった。

多くの教えられたことを、誰か人に教えるほどの還元をきちんとできているかというと、とても授けていただいたほどは多くは還元できているとは思えないのが現実。だけど、普通の縦走や初歩的な山スキーならば、せめてこのHPの記録が誰かのために役立ってもらえれば、誠にありがたいものだと思うものです。特に、いつも思うけど、あまり健脚でないコースタイムは、恐らく健脚の方ならば笑ってしまうレベルで、本人は結構恥ずかしいものがあるのだけど、それでも、亀足系?の人でも、この程度はできますよ。。。。という風に思って役立てていただければと思う。

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コメント

MINMINさんの文を読み
HP作って良かったな~、と思います
私の掲示板見たかめのさんが、
友だちから受けた恩を返しているだろうか?と書き込み
私はそこから、年上の不思議な関係の友達を思い出して書きました
そこから、またいろいろな思いを馳せてくれる人がいる

HPで、友だちが友だちを呼ぶ関係が好きですが、
こうやって思いが広がっていくこともステキですね

そして私に、助けてあげたくなる教えてあげたくなる、
素直さを持つことが大事だ、と言ってくれた人もいます

投稿: えみ丸 | 2004/12/05 17:27

MINMINさんの
>このHPの記録が誰かのために役立ってもらえれば、誠にありがたいものだと思う
というご意見に共感を憶えます。自分のサイトに山行記録を載せるようになった初心を思い出しました。山行計画を立てるときにネット上の記録を参考にさせていただいているので、私も自分の記録で貢献できれば、と思ったのがきっかけでした。
MINMINさんの活動レベルをそのまま真似することは私にはできませんが、豊かな経験の一端を少しずつ読ませていただいてます。特に、西穂高から奥穂高までの記録は、これまでみたどの記録よりも分かりやすくて素晴らしいです。私は1998年に挑戦して途中でくじけたコースなのですが、さらりと踏破されていて、さすがですね。

投稿: かめの | 2004/12/05 23:12

★えみ丸さん
あの文書の発端は、かめのさんの書き込みだったんですね!
そして、それに対して私が関連した想いを作っていき、お二人がレスをしてくださっている・・・そして、ほかにも何人かの方々が、これを読んでくださっている・・・・そういう循環がHPで出来るとは嬉しいものですね。
お二人に感謝です。

★かめのさん
初心は、かめのさんもそうなんですか。自分は半分ぐらいはそういう気持ちで、後は自分自身の覚書という意味あいですね。最近では、自分のHPを見ながら、どうだっけ?なんて調べている有様です。(苦笑)

西穂~奥穂の記録を読んでくださって、ありがとうございます。結構手間をかけた自分の中では力作です。他の方のお役に立てればと思う部分を強く意識して作りました。98年の上高地群発地震の時に、あの縦走路にいらしたようですね。私は涸沢岳の梯子などが全部壊れた一番酷い瞬間に、前穂高山頂付近にいて、その後吊尾根~奥穂に向かって歩きましたが、松本まで降りてくるまで生きた心地がしなかったです。断念されて正解だったと思います。次はよい機会があれば是非チャレンジなさってくださいませ。

投稿: MINMIN | 2004/12/06 21:14

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