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2005/02/27

病院の危機管理

今まで大きな病気や怪我もなく、入院したことがなかったので、今回の入院は全く初めての経験だった。そもそも、大きな病院は待ち時間も長いので、極力行かないようにしているので、風邪やちょっとした怪我などは近くの小規模病院やクリニックを使うことにしている。

だから、初めて大きな病院に行って、色々と社会勉強をするようで面白かった。
結局2箇所の病院に行ったけど、最初の病院は200床の病院だが、他にも老人施設などの複合施設を持っていてベッド数以上にかなり大きい規模に感じた。その病院に行って、初めて病院に警備員がいることに驚く。(今更・・・って思う人も多いでしょうけど 苦笑 )受付付近などの所に常時2名程度はいるようだった。さらに、実際に入院することに決めた病院はもっと大きな病院なので、受付付近には朝などは5名ぐらいの警備員が待機している。なんせ順番待ちがすごいので、割り込み防止やトラブル防止には欠かせない。病院の仕組み自体も最初に行ったら迷いそうなので、適宜案内役みたいに聞ける人がいるのは嬉しい。昼間も結構要所要所に警備員が目立っていて、不審者対策にもよいのではと思う。

肝心の病院の体制だが、入院することに決めた病院には11月頃から通院していたが、当初は医師がカルテを見ながら「○○○○さんですね」「はい」みたいな受け答えでごく普通の感じだった。それが、今年になってからは、「お名前を名乗ってください」と最初に向こうから言われて「○○○○です」と名乗ると、医師がカルテを見てからもう一度「○○○○さんですね」と確認する・・・・という流れに変わった。これが、ちょっとすぐ隣の診療ルームに移るだけでも、再度看護婦さんから名前の名乗りあいの確認がある。さらに、検査をするのは別の検査専門の所に行くので、その度に「お名前をおっしゃってください」「○○○○です。」「○○○○さんですね」とやるから、検査の数だけ行うので、なかなかこれだけ一日に自分の名前を言うことも珍しい。もちろん、検査シールの確認なんていうのも患者と病院スタッフで両者でやるのでした。(笑)でも、とっても良いことだなあと感じていた。

さて、肝心の入院にあたっては、当然のごとく名乗りの確認はあったのだけど、利き手の手首に「名前、患者整理番号、血液型、病棟場所」を書いた1センチ幅のビニールのテープを巻かれて、「これは退院するまで絶対に取れませんよ」というものを巻かれた。(結局ハサミがないと切れないので、自宅に戻ってから切断した次第です。)もちろん、そのテープがあっても、病院では何かをするたびに「自ら名乗る」ことをするわけで、これならば、よっぽどのことがない限り、とり間違いミスが無くなって良いと思うのでした。(体調が悪い時は、病院側で○○さんですね?って言うのを聞くと、聞こえなかったり、耳が遠かったり、ぼーっとしていたら、違う名前でも患者側がOKと言ってしまいかねないので、それを防ぐ意味で、自分からの名乗り運動」ってことだと思う。)

もちろんのごとく、手術台に上がる時にも最終確認のように、名乗り合いのルールは守られておりました。確かに、一日に何件も手術だけでもあるのだから、取り間違えられるってことって十分ありえるので、とってもよいことだと思いました。

ただ、自分が思ったのは、高齢化社会なので、「認知症」(痴呆症)の方などが増えておりますが、家族の方が代わりに行うのか、手に巻いたテープだけが頼りなのか。。。幸い、痴呆の方でも簡単には自分では手に巻いたテープは切れないようになっておりますが。あとは、意識不明に陥った状態で入院したようなケースはどうするのか。うーん、考えだすときりがない?(苦笑)

少なくとも、病院の方でも11月よりも2月の方が対策をより一層とっているということなので、他の病院なども含めて、病院の危機管理がきちんと確実に進むことを患者サイドとしては思うものです。他の病院でも、どういう風に安全管理をしているかはわかりませんが、それなりに対策が進んでいることを願うものです。

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2005/02/19

あるリンクの申し出

先日メールで、とある方から私のHPのモンブランの登頂記が参考になるからリンクを貼らせていただけないかという申し入れがあった。

その方はシャモニーを拠点としているガイドのような方で、何年も向こうでツアーガイドなどをされて活躍されている方だった。たぶん外国の登山ガイド資格を正式に持ってはいないよう?だが、(日本での仕事はガイドではない)、登攀ガイドというよりも、もう少しソフトなツアーガイド等のいうイメージの方のようだ。恐らく山好きが高じて何年もクライミング修行をしていて、そのうちに自然に山関係や観光の仕事に従事されている方のようだ。そのHPは割りと最近できたばかりで、シャモニーを中心とした楽しみ方の色々をきちんとした形でまとめられている素敵なHPだった。

で、なんで私が白羽の矢がたったのかというと、その方曰く、「私自身はモンブランのノーマルルートはモンブラン山群の中で一番つまらないコースだとコメントしてるのですが、それでも一度は登りたいと思う人たちの気持ちは理解できるのでモンブラン登山を希望してる人たちへのリポート的な文章を作ろうと考えていました」とあって、それで自分で作ってもよいけど、私の記録がそのあたりの一般ピープルがモンブランに登るとどうなるか?ってあたりをよく描いていると思ったのか?(そういう誉め言葉は書いてなかったが)、それで、リンクを貼らせてくださいとあった。

なんか、誉められたような、けなされたような不思議な気分だ。その方は、当然にクライマーなので、そりゃあクライマーならば、モンブランだって別のもっと面白いミディーからの縦走ルートとか、ボゾン氷河からのルートとか選べるのだろうけど、残念ながら自分は雪山一般縦走レベルで、組織に所属していないし、一緒に外国まで行く山友達がいないのではザイル組む人がとにかくいないんだから、ツアーでとかガイド登山でしかいけないのが実情。(でも、そういう人はかなり多いと思う)

そういうガイドさんレベルで、外国で仕事として山やツアーを生業(なりわい)としている人から、そういうことは言っては欲しくないんですけどね。それを飯にして、自分だって商売している訳じゃない?! 

なんとなく自分が思ったのは、外国人が富士山に夏に一杯登っているけど、無事に登られた方達に向かって「夏の富士山で特に混雑している富士吉田口から登るご来光登山なんて、あんなのは一番つまんない登り方」というようなせりふを言っているような感じだ。言われた外国人はどう感じると思いますか?夏の富士山は、確かにめちゃくちゃ人が多くて推薦できないけど、だけど一杯小屋もあるのである種安心して登れる側面があるのは事実だ。厳冬期は無理でも、本当はもっと静かな秋とか春の時期に登れば、俗世的な夏の富士山とは違ったよさを味わえると思う。だけど、現実的にそういう時期に遠くから来ている外国人に向かって一般的に推薦できますか?やはり、小屋がやっている時期で、気温も高くて、比較的フォロー体制がある夏を一般的には推薦したいと思うけど。それと逆に同じような感じで、モンブランを私ら日本人が遠くから出かけていって、登っている訳です。たとえ私のモンブラン登頂記が参考になると思っても、その前後に「こんなつまんないルート」なんていう文面が書いてあったら、いい気持ちがしないのは事実でしょう。

それでもって、そういう面白くないルートを「ここにリンクしている彼女はこういう風にお馬鹿なように苦労して登って、HPにまとめているのよ」なんていう雰囲気でリンクでもされた日には、不愉快な気分にならざるを得ない。多少本心でなくても、自分ならばリンクをお願いする以上は「そんなめちゃ混雑の富士山で大変だったでしょうけど、やっぱり登れてとてもよかったですね」という程度のコメントで外国から登りに来ている人には言うのが大人のスマートな流儀なんじゃないでしょうか?見も知らずの人にリンクをお願いするのであれば、それ位の心遣いがあってもいいのではないでしょうか?クライマー特有の優越感というのか、そういう特権意識的な現われみたいな気がした。(ごく普通のクライマーならば、それは私も理解する気持ちがある。クライミング生活と普通の社会人生活を両立させるのは大変だと思うから、そういう優越感みたいなせりふっていうのもわかるなって。。。 だけどその人のようないわば職業クライマーみたいな生計をその手のことで立てている人には言われたくない。普通のクライマーや普通の登山者は、みんな日本で一生懸命普通の面白くない?会社員とかの地道な仕事をして旅費や貴重な休暇を利用して来ている。それなりの努力はその人なりにしてきている人が多いと思う。それをプロみたいな人から、そんな登り方はつまんないとケチをつけられたらどんな気分?)

要は、自分のお客さんにでも頼んで「ヨーロッパ一つまんないルートからのモンブラン登山の山行記録」を作ってもらえばいいのにね。なんか心配りのなさが結構傷つくんだよね。

HPからの引用
<ハ-ネスはもちろんアイゼンも履いたことのないバカが平気で モンブラン登山ツア-に参加することが無くなる日を祈ってます。>

こういう文章のそばに自分の山行レポが掲載されるのかと思うと、やっぱり二の足を踏みますね。。。。
アイゼンは特にミックスとかの難しい場面がモンブランでは出てこないので自分のアイゼンワークで足りたようですが、ハーネス自体はなんせ当時はクライミングはやっていなかったので、慌てて一度だけクライミング教室に行ってどんなものか体験したレベルだから、あまり大きな事は言えません。

全体にその方のHPを拝見すると、実はとても誠実で本音で語っているような方で、恐らくお会いしたらとても良い方だと思う。だけど、人に何かを頼むということの意味をもう少し考えて欲しかったです。まあ、リンクのお願いのメールに対しては、こちらも風邪をずっと引いていて返事をする気にもなりませんでした。どうせあちこちにでもお願いしているでしょうし、私へリンクをお願いしたことすら恐らく今頃忘れてしまっているでしょう。このブログも読まれないと思いますが、一応これが私の正式なご返答です。公開になりましたが、あしからず。

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2005/02/13

遠軽シール

「遠軽」と言って、すぐにわかる人は結構な北海道通? 「えんがる」と読むのだが、オホーツク海よりも少し内陸に入ったあたりで、サロベツ湖の近くと言えばよいだろうか。電車だと旭川から網走に向かっていく途中の駅である。急になんで、この地名の話かというと「ここで採れたアザラシのシールが最高!」という話を聞いたからだ。(ちなみに、シールとは、山スキーをするときに後ろに貼って登るにできるためのもの)

私の勤務している職場は、第一の職場をリタイアした中高年を比較的多く雇用しているのだが、従来は自衛隊幹部OBが多かった。特に防衛大出身の士官クラスで元パイロットが一杯、さらに曲芸飛行のブルーインパルスのパイロットなんていう航空ファンなら嬉しくなっちゃうような人もいた。(今はそれ以外の普通の会社のOBの方が多いが)

先日、たまたま私が山スキーをやるという話をしたところ、興味深い話をしてくれた方がいた。その方は、最近うちの職場に来たばかりだったので、元自衛隊とは知らなかったのだが、そうだとは思えないほど巨漢(身長は175センチ以上180センチ以下位で、体重は100キロは軽く越している。110キロ位か?退官2年で20キロも太ってしまったそうだ。)で、運動とは無関係みたいに見えていたので、かなり驚き!! 自衛隊の食事をまともに食べると、一日3600キロカロリーを摂取するようになっているという。さすがに、年配になるとそんなに食べられないので、大分減らして、それでも毎日何キロか昼休みには仕事の一環として自主的に走りこんでいたというから、やっぱり大変なお仕事だと思う。

そんな巨体なOB氏が、実は30キロの荷物を背負って滑ることも堪能で、自衛隊のスキー訓練では4段階に分かれている中では、一番上の師範クラスの資格を持っているという。OB氏は、かつて遠軽に2年間ほど駐留していたので、その当時徹底して訓練を受けたのだという。雪のある地方の駐屯地では、必ずスキー訓練がある。地元遠軽では、天然あざらしのシールを毎年100個ほど駐屯地に奉納するそうだ。たぶんあざらし自体の捕獲が頭数が規制されていると思われるので大変貴重な物だそうだ。

どこが「遠軽シール」は優れているのかとうと、毛並みの長さによるという。通常のシールは、私が使っているのはたぶんモヘアで化学繊維。アザラシのシールと言っても通常は毛並みが1センチ程度。それが、遠軽シールは5センチもある!! という。そうすると、「シールをつけて滑るのがとっても快適」ということになるらしい。シールをつけたり外したりというのは、本当に大変だし、第一寒冷地では一度外したら、なかなかうまく二度目をつけるのは困難だ。そもそも自衛隊は、寒冷地での訓練は敵陣と戦うようなことを想定しているのだから、悠長にシールを付けたり外したりなんて出来ないわけだ。だから、少々の上り下りは全てシールを使って行わなければならない。そういう時に、通常のシールだと、シールをつけたままだと全く滑らないので、自衛隊的でないといことになるわけだ。それが遠軽シールだとうまい具合に滑ることが出来て快適なのだという。

OB氏は、遠軽勤務の後には横須賀方面などで勤務をしていたそうだが、今度は関東などの雪のない所の希望者を毎年募って毎年行われる「苗場キャンプ」に毎年参加。この話が、なかなか興味深い。

苗場プリンスホテルの駐車場の一角に毎年1ヶ月間はテントを常設。何故苗場プリンスかというと、今は逮捕目前の西武の堤氏がオリンピック委員長だったことと、冬の国体やワールドカップスキー大会、オリンピックなどは地元の整備のほかにも、必ず自衛隊がバックアップに入っており、コース整備などの裏方さんを仕事を引き受けていることへのお礼の意味があるという。

中越地震などでもよくマスコミに写ったテントやお風呂は想像以上に快適で、外は零下でも、中はTシャツ一枚で汗をかくほどの高温に保たれているという。そして、まずは苗場キャンプの初日はかの有名な「八甲田山の雪中行軍の教訓のお話」を最初に幹部のOB氏などが訓示を話すという。その後は、彼らにとっても楽しいスキー遊びが1ヶ月も続くので、毎年楽しかったという。でも、4段階に技術的に分けられているとはいうものの、一番下の級でも荷物はもっと軽くて(それでも恐らく10キロぐらい?)、それがだんだんと上の級になると背負う荷物の量が増えてくるわけだし、コースも難しいらしい。大体重たい荷物っていうけど、スキーでなくても30キロは自分は背負えないよ~~。でも、実際は自衛隊は仕事としてスキーをしなければならないのだから、やっぱり結構な荷物を背負って登り、さらに滑りもそこそこにできないとならないのだから、楽しいとは言っても大変なものだ。OB氏は、さらに最高位のレベルの資格を取ろうとしていたらしいけど(普段は師範役なのだけど、さらに上の自衛隊の中でも全国に数人だけいる人)さすがに、それは取れなかったという。でも、毎年通いつめて練習していたなんて、ちょっといい話かな?

ちなみに、普通の私たちのようなゲレンデスキーとしての足前はどの程度ですか?とお聞きすると、まあごく普通の人レベルというから、謙遜して言われているのか、どうなんでしょう? 同じ山を滑ると言っても、その人の目指す目的によって随分方向性は違うものだが、とても興味深い話であった。

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振り込め詐欺

先日、会社の後輩がこんなものが届きましたと言って、昼休みの時間に葉書を持ってきてくれた。

それには、某法律事務所を名乗る所から、全く身に覚えのない請求に関するもので、要は「貴女は通信販売で購入した化粧品のお金を支払っていないので、○○日までに至急某法律事務所に電話をせよ。そうしたら、法的手段に訴えるのを猶予してやる」みたいな要旨が書いてあった。

これは、もちろんすぐに振込み詐欺を誘う葉書だということは、あまりにも笑ってしまうほど明白な文章なんで、これを笑いのツマにして、昼休みの時間を有意義に過ごした?のは言うまでもない。

もしかしたら、「蒼くなってすぐにでも連絡をとりたくなる」人もいるかもしれないけど、なんせこちらの職場は恒常的に本物の弁護士さんの文章としょっちゅう接している職場なんで、すぐに偽物の文書だとわかる。その幾つかを、あげてみると・・・

1.いつ、どこのサイトで、金額幾らの、どういう商品を買ったかが全く不明。(必ず本物の債権者ならば、書くべきもことが全く書いていない。)
2.「通販で化粧品を購入」とだけあるので、恐らく女性だといかにも買いそうな商品、男性ならばたとえばアダルトビデオ等のいかにもありそうな感じの商品にでもするんでしょうね・・・・・
3.一番笑ったのは、「私は、法務省認可、東京第一弁護士会所属の○○事務所の△△弁護士であります」と書いてあるのだが、本物の弁護士は絶対に「法務省認可東京第一弁護士会」なんて言わない。東京には、東京弁護士会、東京第一弁護士会、東京第二弁護士会の3つがあるが、そんなのは当たり前の話なので、わざわざ法務省が認可とか言わない。笑っちゃうぜ~~!!
4.期日がすぐで、葉書が届いて1週間後ぐらいの感じになっている。通常の弁護士は、最低でも2週間以上程度の猶予をもって期日を設定するのにね。(世の中には1週間出張している人だってたくさんいるから、そんなにすぐの期日には当然しない。)
5.そもそもこういう重要な文書は、葉書では絶対に来ない。内容証明郵便で来るのが相場なんで、葉書で来ていること自体が笑い話♪
6.文章に時節のあいさつみたいな要素が前後に入っているが、本当の法律家の作る文章には通常そういうものは、全く含まれない。単刀直入なものである。

全体に、文章自体は一生懸命権威付けたり(3.のようなことを書いたり)、「サーベイ法に基づいて」云々というように、いかにも法律的なことをできるだけ一杯書いて、素人の人が怖がるようにという感じには作っている。だけど、やっぱり笑い話のレベルにしか自分には見えなかった(爆笑)

だけど、1万通ぐらい出したら、1通ぐらいは騙されたり、連絡を取って嫌な目に遭う人がいるかと思うと、本当に哀しい話だと思う。

この話で笑っていたら、この辺の事情に詳しい人がいて、「本当の封書で届いているのは要注意。それと、本物の裁判所からの呼び出し状が入っていたら、たとえ絶対覚えがなくても、裁判所には連絡をとって、応戦しなくてはならない。」とのこと。裁判所を利用した詐欺まであるという時代ということで、「全く債権債務がないのにもかかわらず、勝手に人のことを訴えて、被告が欠席すると自動的に欠席イコール勝訴判決になる仕組みを利用して悪用して、確定判決を入手して、法的には正当な権利者に化けちゃうという」なんとも嘆かわしい、そして恐ろしい犯罪まで発生しているとのこと。

とにかく、自分のことは自分で守らなければならない。絶対に動揺や安易な対応はしてはならないと思う。安易に電話をして、自分の電話番号情報を盗まれるとかにつながるし。どうしても電話したかったら、公衆電話からにするしかないね。。。 色んな多彩な犯罪手口が増えているようなので、常時気をつけて、騙されないように気をつけたい。
(それにしても、多くの人が多額の金額をいとも簡単に振り込んでしまうのは、本当になぜなんでしょうか?)

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2005/02/06

「二人のアキラ、美枝子の山」

4163660305.09.MZZZZZZZ井上靖著「氷壁」のモデルといわれる松濤明(「風雪のビバーク」の人)と、そのモデルと言われた女性の出会いの話と、そして松濤氏の死後に女性が山にのめりこんでいき、第二次RCC創設者の奥山章氏との結婚、そして奥山氏の死の病を苦にしての自殺による別れ。そして、いまも彼女は生きていて当時のことを静かに語り始めるという内容です。

登山というのは、思索的な部分があるせいか、山の名著とかも多い。山は登れればいい・・・・みたいな人には、全く向かない本だが、少しでも登山史的なことに興味ある人ならばとてもよい本だと思う。戦争前後から、登山ブームに沸いた熱い初登攀の時代の様子がとてもよくわかる。私は、4ヶ月前ぐらいにフリークライミングについての本で菊地敏之ガイドが書いた「我々はいかにして「石」にかじりついてきたのか」という本を読んだが(この日記の9月23日付けに感想を載せてます)、この本もとても面白い登山史の本であった。やや内輪話的な要素が強く、まだ現役の人も多く出てくる本である。今回の本はもちろんもっと前の話なので、生きている人も少なくなったので支障が少ない分、率直に書かれているようである。

読んでいて色々と思うところはあるが、美枝子さんという人は相当タフな女性で、松濤氏を待つために単身冬の上高地に出現。何日も現れないので、厳冬の1月にスキーを履いて西穂高超え(たぶん中尾峠を越すイメージか)をして、もしやと新穂高温泉にスキーで降りていく!!! 今でこそ、中の湯まで除雪されるようになったので比較的上高地も入山しやすくはなったけど、そうなったのはほんの数年前のことである。当時は相当下から中の湯までが1日がかり。それを彼女は19歳の若さで、いくら国体のスキー選手だからとはいえ、恐れ入るものである。随所に彼女の芯の強さみたいなものが表現されていて、読めば読むほどジーンとさせられる。

また、スキーが当時は登山の道具として本当に身近に使われていたのが実感できるし、当然にゲレンデもリフトなどはないぐらいの話の時代なんで、その話に乗鞍や焼岳を練習場にしていたりするので、とっても凄いと思った。なんか、昔の人って、純粋で熱くて現代人が忘れている何かを持っていたんだなって思う。

そして、何よりもやっぱり女性の方が生命力が強い。「強く生きろ」の奥山氏の遺言どおり、本当に美枝子さんはしっかり強く生きてきたことに深く感銘しました。

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2005/02/02

ま、まずい・・・

今日は会社を休んで持病の診察のために病院に行った。検査結果が出てきたが、ここ数ヶ月の投薬治療の結果、懸案の数値がやっと改善されて、数年ぶりぐらいに標準人並になった。どうりで最近はスキーをしても息切れが少なくなったし、駅の階段を上がっても大分マシになった。

でも、なるべく体に負担をかけないようにとしてきたので、完全に運動不足。足の筋肉などが大分落ちて、ぶよぶよしている。今までの人生で最高に「デブ」な体重になってきてしまった(わぁ~~~ん・・・・)20代半ばまでは痩せ過ぎだったんで、最近の体重は自分でも信じられない。ダイエットをしたこともないし、今の状況ではそんなのできないし。

あともう少し比較的穏やかな生活を続けなくてはならないのは自分でもわかっているので、ただ時が過ぎてゆくのを待たなければならない。全然本当にすごい病気で闘っている人には申し訳ない程度の症状なんだけど、こうやってしばらく山に行かない生活をしていると、本当に早く自然の中を歩きたいなあ・・・と思う。

それにしても、久しぶりに測った体脂肪率の値に、愕然としてしまった自分でした。(大苦笑 アセアセ・・・)
チョコレートが大好きなんで、少し控えようかなあ・・・・。

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