病院の危機管理
今まで大きな病気や怪我もなく、入院したことがなかったので、今回の入院は全く初めての経験だった。そもそも、大きな病院は待ち時間も長いので、極力行かないようにしているので、風邪やちょっとした怪我などは近くの小規模病院やクリニックを使うことにしている。
だから、初めて大きな病院に行って、色々と社会勉強をするようで面白かった。
結局2箇所の病院に行ったけど、最初の病院は200床の病院だが、他にも老人施設などの複合施設を持っていてベッド数以上にかなり大きい規模に感じた。その病院に行って、初めて病院に警備員がいることに驚く。(今更・・・って思う人も多いでしょうけど 苦笑 )受付付近などの所に常時2名程度はいるようだった。さらに、実際に入院することに決めた病院はもっと大きな病院なので、受付付近には朝などは5名ぐらいの警備員が待機している。なんせ順番待ちがすごいので、割り込み防止やトラブル防止には欠かせない。病院の仕組み自体も最初に行ったら迷いそうなので、適宜案内役みたいに聞ける人がいるのは嬉しい。昼間も結構要所要所に警備員が目立っていて、不審者対策にもよいのではと思う。
肝心の病院の体制だが、入院することに決めた病院には11月頃から通院していたが、当初は医師がカルテを見ながら「○○○○さんですね」「はい」みたいな受け答えでごく普通の感じだった。それが、今年になってからは、「お名前を名乗ってください」と最初に向こうから言われて「○○○○です」と名乗ると、医師がカルテを見てからもう一度「○○○○さんですね」と確認する・・・・という流れに変わった。これが、ちょっとすぐ隣の診療ルームに移るだけでも、再度看護婦さんから名前の名乗りあいの確認がある。さらに、検査をするのは別の検査専門の所に行くので、その度に「お名前をおっしゃってください」「○○○○です。」「○○○○さんですね」とやるから、検査の数だけ行うので、なかなかこれだけ一日に自分の名前を言うことも珍しい。もちろん、検査シールの確認なんていうのも患者と病院スタッフで両者でやるのでした。(笑)でも、とっても良いことだなあと感じていた。
さて、肝心の入院にあたっては、当然のごとく名乗りの確認はあったのだけど、利き手の手首に「名前、患者整理番号、血液型、病棟場所」を書いた1センチ幅のビニールのテープを巻かれて、「これは退院するまで絶対に取れませんよ」というものを巻かれた。(結局ハサミがないと切れないので、自宅に戻ってから切断した次第です。)もちろん、そのテープがあっても、病院では何かをするたびに「自ら名乗る」ことをするわけで、これならば、よっぽどのことがない限り、とり間違いミスが無くなって良いと思うのでした。(体調が悪い時は、病院側で○○さんですね?って言うのを聞くと、聞こえなかったり、耳が遠かったり、ぼーっとしていたら、違う名前でも患者側がOKと言ってしまいかねないので、それを防ぐ意味で、自分からの名乗り運動」ってことだと思う。)
もちろんのごとく、手術台に上がる時にも最終確認のように、名乗り合いのルールは守られておりました。確かに、一日に何件も手術だけでもあるのだから、取り間違えられるってことって十分ありえるので、とってもよいことだと思いました。
ただ、自分が思ったのは、高齢化社会なので、「認知症」(痴呆症)の方などが増えておりますが、家族の方が代わりに行うのか、手に巻いたテープだけが頼りなのか。。。幸い、痴呆の方でも簡単には自分では手に巻いたテープは切れないようになっておりますが。あとは、意識不明に陥った状態で入院したようなケースはどうするのか。うーん、考えだすときりがない?(苦笑)
少なくとも、病院の方でも11月よりも2月の方が対策をより一層とっているということなので、他の病院なども含めて、病院の危機管理がきちんと確実に進むことを患者サイドとしては思うものです。他の病院でも、どういう風に安全管理をしているかはわかりませんが、それなりに対策が進んでいることを願うものです。
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