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2005/04/16

山での人間ウォッチング~シッケイ沢編~

ようやく先週行った上越・シッケイ沢の山スキーレポをHPにアップした。
ここでは、本編では支障がある点も含めて?、ちょっと言いたいこと書いてみようかと思う。

平標山の入り口は行ったことある人ならばご存知でしょうけど、立派な別荘地帯の道を登っていくことになる。以前はよく山スキーに来る人が路上駐車して別荘地側ともめた所らしいです。去年来た時も、別荘管理会社の車が巡回していて路上駐車の車の摘発をしておりました。今回はちょうどここから雪道になるという車道の終了地点の入り口に小型の立派なキャンピングカーと普通の車が2台ぴったりと駐車していて道をふさぐような形になっておりました。

そもそもここに停めること自体はよくないのですが、装備を取り出す間ぐらいはまあ目をつぶってあげてもよいのかもしれませんが、どうも前夜からここで停めていたのかもしれません。とにかく車と車の間は人がやっと通れるぐらい、左右から回り込んで行こうとしたけど雪があるので滑りそうで車の真ん中を、車を傷つけないようにそっと歩いて通過いたしました。

ちょうどご主人らしき背の高い男性で年は40台後半ぐらいでしょうか?シールの準備を始めるところで車から出てきました。山屋の一応礼儀として「おはようございます」と声をかけました。そしたら、完全な無視!!! →そもそも向こうの方こそ「どうも通りにくくしててスイマセン」ぐらい言うのが筋だろう!! 完全に自分はお怒り。ただ、いわゆる流行のキャンピングカーなぞに乗っている人種ですから山屋のルールは通じないのかもしれません。(その後は、車を駐車場に戻すために奥様と装備を置いて車はどきました。)

不快な気持ちになるなるのを抑えて、準備をしていると続々と人が登ってきます。単独中年男性(すごく使いこまれたザックからみて、山では相当のベテランのようです。板もブーツも最新式だけど、ビンディングがジルブレッタというあたりがその志向が窺えます)が目の前を通過したので、比較的自分では小声だったのですが、「おはようございます」と声かけたところが、これもまた無視です!! もしかして聞こえなかったのかもしれませんが、中年族にはもはや山での挨拶など存在していないのかもしれないと思うと残念です。

気を取り直して出発です。ヤカイ沢から登るルートは初めてなので慎重に方向性を確かめながら樹林の薄い所を登っていきます。とても暑くて休憩していると、登ってくる人がいたので反射的に「おはようございます」と言うと、再び無視されました。よく見るとさっきの単独中年男性です。(お~、またやっちゃった・・・)さっきまで先を歩いていたはずなのに、いつの間に自分が抜いたのでしょうか?

もう、完全に貝になって挨拶は今後しないぞ・・・ぐらいの暗い気持ちになりました。自分の若い頃は(古い話で恐縮ですが)、山では皆挨拶したし、まあ大混雑の上高地界隈や涸沢付近ならば最近は自分もやってませんが、なんか哀しい話です。百名山ブームとかの最近始められた人と、以前とは随分登山者の気質も違うのでしょう。

しばらくどの尾根を登るか観察するために、やや左の高い位置の見晴らしの良いルートをシールで登っていったのですが、ここでやはり右の尾根を選択することにしたので、右に進路を変えて登って行ったら、ちょうどまたさっきの単独中年男性の後ろを登ることになってしまいました。彼は自分の進路にあまり自信を持っていないようなので、ここで初めて私に対して「自分はここは初めてですよ。来たことありますか?」と聞いてきた。少し不安そうな感じだったので、私に勝手に後ろを付いてきても駄目だよみたいなニュアンスに聞こえました。自分は「向こうの登山道方面からは登ったことがあるんですがね」と答えておきました。ちょうどスキーをザックにつけるために荷物を降ろしてGPSも確認。やはりちょうど予定していた目標の尾根でした。

なんか、自分が不安になった時だけ私に話しかけるっておかしくない? 向こうは私が実は比較的真新しいザックや装備を見て流行り系の山をやらない人だと甘く見たのかもしれません。(装備はここ数年で一新させたので、人は見かけにはよらないもんなんですけどね) 先行したその方はスキーアイゼンをつけて登りだしました。自分は遅れてつぼ足キックステップです。この手の比較的柔らかい雪には12本アイゼンは必需ではなく、逆にここから12本アイゼンで登るほど雪質が凍結していたら、シッケイ沢に行くのもまずいなと思っていたので、あえて今回は持ってきてませんでした。

気づくと、その方はスキーアイゼンでも登れずに急斜面の途中で担ぎ上げに変更したようです。その後も今までの経緯で癪なので、決して近くを歩くことはしませんでした。おじさんパワーと私のパワーはとんとん?位で、私は樹林帯の真ん中を登っていきました。その方は、やや右手の沢が展望できる位置を登っています。でも、そっちの方は雪庇が出ているので、ちょっとルート的にはやばいんじゃない? まあ、勝手にしてくれです。

また、取り付き地点で関西系の男女混成5人ぐらいの人達がにぎやかにしてましたが、リーダーの指示でスキーアイゼンを付けてましたが、男性3名は登れたようですが、最初の取り付きは結構急なので女性2名がかなり苦戦してました。見た感じが山屋というよりも、スキー大好きのバックカントリー系の人達のようでした。GPSも持っているし、装備はいまどきです。(笑) 盛んに若いノリなので、彼らから見ると私なんかおばさんでしょうから、挨拶も当然なく、ほとんど無視されてました。(私も懲りたので挨拶はもうしないものね) でも若いんだったら私よりもさすがに速く登れよ!最初は同じようなペースで登っていたのですが、その後は2度と姿を見ることもなかったです。偉そうな態度でしたが、口ほどにもなかったです。

景色は最高で気分もよいのですが、ちょっと挨拶のことなどで凹んでいた時なので、若手5人組の東京の山岳会(男性3名、女性2名。そのうち1名の女性がかなり上手なテレマーカー)が足並み揃って、気持ちよく「お疲れ様。先を変わります」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。たぶん全員が20代か、せいぜい30代前半位の若い人達で気持ちよい感じの応対でした。ありがとうございます・・・みたいに言ってくださる人もいたりして、やっぱりこうでなくちゃなりません♪ やはり自分自身が高校と大学で山のクラブに所属していたので、こういう感じが好きですね。今では単独で行くことが多いですが、根本の部分は変えられません。

さて、稜線に到着すると人が本当に多いです。一番のピークの時間なのか、次から次へです。つぼ足登山者もいました。尻セードで遊んでいる人もおりました。すぐ前を結構皆さん暑くて苦しそうに登ってます。とても渋い顔して登っている人がいたので、恐いおじさんだな・・・と思ってよく見たら、あら、とっても胸が大きなおばさまでした。(大苦笑) 同性ながら、あまり胸が大きい人を見るとなんか目をそらさなくてはいけないような妙な気分になる自分は変?! 山では結構目立ちますね・・・ 

休憩していると、平標山山頂付近からかっこよく滑る人影を側面から1名目撃。スカイラインにスキーの滑走シーンが映像のようにかっこよく映えました。仙ノ倉方面に向かうルートだと思われたので、どの方だったのでしょうか?相当なギャラリーが山頂にはいたので是非かっこよく滑りたいものですね。

さて肝心のシッケイ沢からは、レポにも書いた山岳会若手5人組と山岳会4人組がいて、シュプールから見ると、さらに前に3人位は滑っていたようです。ホントに広い所で、雪もアイスバーンでないので楽しかったです。5人組はビデオ撮影もしていたようですが、かなり全員うまそうでした。4人組みの方は2名は上手で、1名の女性の方は途中でも話をしましたが、上手くないので先に行ってくださいと言っておりました。それでも、急斜面以外はまずまずの滑りのようでした。もう一人の男性がテレマークだったのですが、テレマークで前転でこけるシーンを目撃しました。本当に前につんのめるので驚きました。スキーとはやはり違う転び方のようですね。

話は土樽駅に飛びますが、ここは本当に万太郎から降りてくる人達が一杯で驚きました。4名ぐらいのパーティーは山スキーMLでも名前を見たことがある人のようでした。(盛んに携帯電話で仲間とGWの打ち合わせをしている時に名前が聞こえましたので。)もうひとつのパーティーは女性1名を含むやはり5名程度のパーティーでした。車道を私がヘロヘロと歩いていたら、ぶち抜かれました・・・・(苦笑)車道に着いても気合で歩くのはさすがです。

一番印象に残ったのは、たまたま隣に座っていた若いおとなしそうな男性でした。途中の群大ヒュッテの手前ぐらいで、樹林にスコップが私はひっかかってあたふたしていた頃に、私をすっと抜いていった人でした。電車がそろそろ来る頃に何気なく少し会話をしたら、なんと20時間も!かけて山口県から車を運転して、休暇も3日間取得して来た気合の男性でした!! そもそも山口県でテレマークを練習することも大変でしょうし、よく聞くと、生まれも育ちも山口県だという。いわゆる東京あたりで学生時代を過ごしてこちらでスキーを練習してから山口で就職しているという方ではなかったのが驚きでした。スキー場は3月の第一週でクローズするし、大山まで行くのでさえも車で高速を使って5時間ぐらい!! 飛行機で来ないのか?と聞くと、交通費を計算するとやはり車が少し安いそうでした。さすがに20代でないとできない体力です。山の装備も使い込まれているザックだし、山での車泊まりも慣れている山屋さんのようでした。GPSや地図も工夫して使っているようでした。

その人の話だと、こちらの山に挑戦するのは初めてで、山口県で練習したテレマークの成果をこちらの首都圏でどれぐらい通用するかを確認するための武者修行だという。こういう話はいいなあ!!! 確かにスキー環境が整っているこちらでは、テレマークの情報も人口も多いので、やはりレベルは高く感じたようでしが。やはり若いっていいことだなあ~~と感激しました。(翌日は巻機山、一日は予備日、前後往復が2日間と合計5日間の計画のようでしたが、巻機山も天気に恵まれたようでよかったですね。)

自分は車を持っていないし、車酔いをする心配があるので、結構山スキーは限られた所しか行けないことをいつもこぼしているが、まだまだ恵まれた環境だということも実感しました。新幹線を使えばあっという間だし、車も最近はだいぶ車に酔わない傾向になりつつあるので、もう少し活動の場を広げられたらと思うものでした。

最後に色んな人間ウォッチングをしておりましたが、山口県の青年の心粋に癒された想いがします。

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2005/04/06

三木谷社長かなあ?

今朝、会社に行くときの電車の中で楽天の三木谷浩史社長にそっくり?、あるいは本人と思しき人物と遭遇!!
同じ駅から乗って、つり革は全部ふさがっていたけど、その合間の所は比較的空いていたのでそこに私は右から入って行ったら、むこうの人は左から入ってきたので一瞬顔を見合すような形になった。

でもね、あんなに大会社の社長さんがJRに乗るのかなあ?という疑問はとってもある。だけど、とてもよく似ている。
横顔を見る形になったけど、眼光は鋭くて、着ている背広がやはり一般サラリーマンよりは生地や仕立てが断然よい。いわゆる紺系のダークスーツなんだけど、それなりにやはり見れば違うってわかる。ネクタイはブルー系の比較的小柄のものだった。でも、第一ボタンを少し外しているんだよね。。。。これが、実はあれって思うけど、そもそもIT系の企業の人間は背広をあまり着ない。もともと髭も生やしていたり、ラフな格好で写っているときもあるから、やっぱりそうなのかなあ・・・(逆に、普通の勤務しているサラリーマンでこれだけのきっちりした姿の人ならば、第一ボタンは外さないよね。経営者だからこそ、ちょこっと崩せるのかな・・・とか想像してしまった。)靴下は、グレーの割とスポーティーな感じで、おじさんソックスみたいな感じではなかった。靴もやっぱり、普通の靴よりは上等で、あまりみかけないデザインで少しおしゃれな感じがするものだった。

最初は少しうるさめの?音楽のイヤホンをかけていたみたいで、その後本を読んでいた。ちょこっと覗くともなく見ていると、ビジネス新書みたいな感じの本で私も利用する本屋さんのカバーが付けれていた。バックは、これがちょっと疑問なんだけど、ごく普通の黒いソフトケースというのか、都会のサラリーマンならば誰でも使っているそんなに高そうでない黒いバックだった。

途中から私も座席に座って、向こうも反対側に座ったので失礼にならない範囲で観察していた。髪は短めでややパーマをかけているような感じで、やっぱり眼光が強い人だった。今三木谷社長本人は40歳だそうがが、意気盛んな、うちの会社にもよくいるようなビジネスエリートの典型の感じのオーラのある人に感じた。

本物かどうか最後までよくわからなかったけど、最後は東京駅で降りていった。
なかなか悩ましいけど、本物かどうか謎なところが微妙で楽しい推理の時間だった(笑)

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