山での人間ウォッチング~針ノ木、双六編~
なんだか、雪のシーズンも終わってしまうようなこのごろ・・・・
早くまた来シーズンの雪が降らないかな・・・・なんて思っておりますが(苦笑)、山レポには書かなかったちょこっとした覚書のようなことを書いてみようかと思う。
【針ノ木雪渓編】
レポにも書いておりますが、何度か登場した某スキー場のスキースクール関係のご一行様の団体さん。初日が針ノ木雪渓で、次の日の予定が実はもっと簡単な某白馬エリアだという。シール付けて登るのが初めての女性がいたようなので(他の方々は全く存じませんが)、どう見ても逆の方がよさそうなプランだと思ったのでした。それにしても、一応お金を取ってガイド山行をしているのでしょうけど、完全に遅れてしまった女性1名にリーダーは付きっ切りで、誰も先頭の面倒をみないのかなあ? さらに、中間には完全にひとり旅になってしまった女性がおりました。心細かったでしょうね・・・(後で話をしたのが、この彼女でした) シール登高も単純な所であれば誰でも体力任せで行ける部分もあるのでしょうけど、シビアな斜面になってくるとどうシールで登るのかとか教えるとかリードする必要があると思うのだけど。どこで引き返すのかとかの意志疎通もされていたかどうか?視界が良かったから助かったとは思いますが、どう見ても冬山はやっていないゲレンデだけのスキーヤーばかりだったので、こういうのってガイドツアーとしては、どうかと思う部分でした。
確かスキー雑誌だったと思うが、ツアーに参加するならばスキーメインのガイドでなくて、登山ガイドがメインのガイドツアーに行く方が安全で良いという一文を読んだことがあるけど、今回目の当たりにして本当にそうだなあって思った。本当にバックカントリスキーを専門に謳っているスキーガイドならばもちろん良いだろうけど。今回の方々は単に仲間とバラバラに登っているような感じにしか自分には見えなかったのですが、正式なガイドツアーかどうかまでははっきりわかりませんが、ガイドツアーと言ってもさまざまなので、色々と評判など聞いてから参加する方がよさそうですね。
それと、針ノ木雪渓はボーダーさんが1人しか見かけず。いまどきとしては珍しいなって思いました。スノーシューで登って新雪を登っているのを見ると、えらく大変そうでお疲れ様です。ボーダーさん達の中では、針ノ木はボードに向かないとかそういうのってあるのかなあ?(不思議) シールはやっぱりスイスイ進むので、登っていて楽しいです♪ 大体、山スキーを始める前は、長らくつぼ足で残雪の山を登っていたのですが、登りで楽しいなんて思うことはめったいないので、やっぱりスキーとの相性が自分は良いのかなあって思うところです。
【双六編】
これまた、レポの中でも少し書きましたが、わさび平小屋から双六小屋まで近くを行動した双六経由で西鎌尾根から槍ヶ岳を目指すつぼ足のガイドツアー約15名様ご一行。ガイドさんのお名前は不明でしたが、なかなかの盛況ぶりでした。私はガイドツアーというものをあまりじっくり拝見したことはなかったので、結構興味を持って見てました。圧倒的に女性の、それも40代後半か50代位の方がほとんどのようでした。男性は数えなかったけど、ぽつりぽつりと3人ぐらいか?ハーネスなども持参しているようで、足並みも乱れず、正直私よりも速い(笑) 15人も居て、一人でガイドが面倒を見れるのか謎でしたが、最後尾にいる比較的若い男性が素振りを見るとお客さんのようでもあり、ガイド補助なのかもしれません。
それにしても、朝の4時とかの朝食よりも遥かに早い時間から声をひそめずに平気で大きな声でしゃべる女性の声には、人としてのモラルを・・・・・大体女性の声は高いので、響いてしまうのです。小さくしゃべっているつもりなのだけど、声が大きいというのならば、その人の努力も買いましょうけど、なんかそんなこと全く考えていないようでした。部屋は団体さんの個室状態でしょうけど、他の部屋も山小屋なんて筒抜けの声なんですけど。。。 ガイドも「小さな声でしゃべりましょう」という道徳教育はお客様にはできないのかなあ・・・・。これから向かう山に心躍る気持ちはとっても良くわかるんですが、やっぱり他人に対しての思いやりっていうのはないのでしょうかね?これだから、「おばさん」って言われてしまうのですね。自分は目が覚めていたので、熟睡を妨げれらたいうような被害は皆無でしたが、でも同性として恥ずかしいものですね(大苦笑)
また、私が想像していたよりも、つぼ足で来ている普通の登山者が結構いることには驚きました。何年か前に、山スキーをやっていなかった時に双六までつぼ足で登ろうと思った時があったのですが、登っている人の話を全く聞かなかったので断念しました。ほとんど山滑りの人しかいないのかと思ってました。今回実際に行ってみて、多くはないのもの、そこそこのいるし、山スキーでもたもたしているよりも、実は速かったりするかもしれません。自分も歳をとって、スキーで危ないなって思ったら、つぼ足で登ってみるのも良いかなと思ったものでした。景色がよいし、その割りに上高地側の槍や穂高に比べるとずっと人が少なくて空いているので。。。。ちなみに、途中で秩父沢のあたりで追い抜いたつぼ足登山者の男性とは、私が温泉に浸かって出てきた時に遭遇しましたので、1時間も早くなかったようです。最後の林道の雪道がもっと雪が多いと滑れるのでもっと差がでるでしょうけどね。
それと、今回の山で何人か印象に残った人達がいるが、最後に一人の印象に残った女性の話を書こう。その人は歳の頃は30代ぐらいだと思う。双六小屋でたぶん2泊一緒だった気がするのだけど、見ると必ずたばこを吸っていた。山小屋も今や分煙なので、吸える箇所は玄関の一箇所だけなのだけど、そこを通過する度に居るのです。自分がたばこを吸わないせいか、あまり女性の喫煙の姿は個人的には好きではない。(なぜか男性はサマになってカッコいい人もいるので、あまり何とも思わないのだけどね。勝手な自分の趣味の話です。) タバコを吸うことは個人のことなので何も言うつもりは全くないのですが、彼女の表情が「恐い」のです。だいたい山小屋で寛いでいる姿って、ぼっとしていたり、にこにこしているんですが。。。。私は知り合いになった方達と楽しく歓談したりで、にこにこって感じとか、疲れてぼっ~という感じなんだけどね。彼女は連れの男性と一緒に来ていたようですが、一度も談話室で寛ぐこともなかったようでした。完全に関係のない人なのですが、なんとなく気にはなっていた。下山の日にもわさび平の下あたりで彼女が休憩しているところを、自分が通過しました。やっぱり、タバコ・・・吸ってました。(笑) むやみに挨拶するのはやめたので、通過しました。その後、彼らに抜いてもらったので、もう会うこともないだろう・・・って思っていたのですが、やっぱり会ってしましました(苦笑) 新穂高の上にある車止めのゲートの所でした。男性が車を下まで取りに行ったようで、彼女は待っておりましたが、やっぱり恐い顔して吸っておりました(笑)それにしても、何度も会うので軽い会釈ぐらいしたいものですが、受け付けないような厳しい表情を見ると・・・・・ やたら愛想よくする必要はないでしょうけど、やっぱり表情豊かな方が素敵に見えると思うけどな。勝手な独り言でした。
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コメント
うーん、団体さんって早朝からおかまいナシですよね。
テントになってから大混雑の山小屋はもう泊まってないけど
年末年始の燕山荘ではやっぱり団体さんはうるさかったです。
それと常に怒ってるねーちゃん。
山に来たら怒っててもあの景色を見たら
怒るの忘れちゃうと思うんだけど
なんでしょうかね。
常にイライラしてるなんて山が好きじゃないのか
ツレがムカつくのか(笑)
投稿: えび | 2005/05/25 23:27
今回は大混雑っていうほど全然混んではなかったけど、それにしてもやっぱりどこでも団体さんはうるさいんですね。
集団心理なんでしょうか?
常に怒っているのか、単にそういう顔なのか?
やっぱり笑顔の方が男も女も見ていていいものなんですけどね。
投稿: MINMIN | 2005/05/26 22:38
遅ればせながら針ノ木雪渓・マヤクボ沢のレポートを拝見しました。いつも丁寧で精密な筆致に感服します。MINMINさんの記録はいつも背筋を伸ばして読まなくては…という気がします。青空と白銀の山嶺の写真も素晴らしいですね。稜線の雪煙に、気象の厳しさも感じられます。そんな中でもきちんと記録を残されるのはさすがですね。ターミナルモレーン手前の急傾斜を登るのも、そこを滑降するのも凄いことだと思います。
人物観察眼も冴えてますね。団体さんのマナーはグループによって様々ですが、やはり集団になると、他人への気配りが忘れられる傾向にあるのでしょうね。
私は、男性でも女性でもタバコの煙を出す人は苦手です…。
投稿: かめの | 2005/05/29 08:30
かめのさん
どうもレポを読んでくださってありがとうございます。
どうか、背筋を伸ばさないで寝転がってでも気軽にお読みくださいませ(笑)
雪煙舞う風景は、いかにも雪山に来た!って気分で寒くて辛いですが、ぴりりとした緊張感があって好きですね。年に何回かはこういう緊張感を味わいたいものです。
団体さん・・・これは下界でも同じことのようなんでしょうね。昔は山は若者が多くて騒いでいたから、若気の至り・・・なんて感じで回りも見ていたものですが、最近は立派なお歳の方々が目茶騒いでおりますから、なんとも苦笑ものです。
投稿: MINMIN | 2005/05/31 00:22