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2005/06/26

菊池哲男写真展とあれこれ・・・

山スキーをやっている自分にとって「スキーツアー」の本はバイブルである。菊池哲男編のこの本は別名赤い本なんても呼ばれているが、従来のツアー重視の山スキーの概念を大きく変える一冊だったと思う。自分はかつて15、6年前に山スキーをやろうと思ってスキー一式をそろえた時には白山書房の「山スキールート図集1,2」がバイブルであったけど、写真も少なく、ツアーメインでいわゆる山屋さんが滑る山って感じの本だった。この本だけでは描写不足もあり、概略だけなのでツアーに行くのは不安な本だった。


それが、「スキーツアー」の本を山スキーを再開させようかなって思って手に取ってみると、自分にとっては衝撃的だった。写真も綺麗だし、北アルプスのこういうカッコいいところを滑るんだ!!って、とっても感激。滑降重視の本とも言えるのだが、なんかかなり詳しい描写もあるし、写真もそそられるし、山スキーに行ってみたいな!って思う本だった。


その菊池さんが、この週末3日間だけ写真展を行うという。池袋サンシャインシティの山と渓谷社の75周年記念アウトドアフェスティバルのお祭りの中の一部ということだ。この暑い中を、実は東京に長く住んでながらサンシャインシティは初めて行ってきました。


写真展は白馬岳の写真に始まり、白馬を中心とした爺ヶ岳あたりから鹿島槍ヶ岳、唐松岳、白馬三山から白馬大池あたりの写真がメインだった。自分が一番気に入った写真は、唐松岳からみた真っ赤な夕刻の剣のシルエットの写真かな。山スキーの名手だけあって、小日向山からの厳冬の白馬や杓子岳の写真などもスキーを生かしてアプローチして撮ったと思われる写真で、滑る気持ちをそそられるものだ。空や雲の表情も素晴らしく、山の美しい部分をあますことなく写し取っていると思う。これだけの写真を撮り集めるのに10年がかりだったというが、本当に
こういう素晴らしい一瞬を撮ることがいかに長い時間待ちをしているのかと思うと・・・・・。 かなり大きな写真で大迫力の風景もあって、山に行ったような気分に浸れて嬉しかった。こういう写真を見てしまうと、やっぱり、最近やたら自分で撮っているデジカメの写真の安易さを感じてしまう。


一通り拝見したところで、菊池さんにご挨拶に行った。山スキーメーリングリストでは菊池さんは最近はあまり発言されていないが、以前は結構よくメールを発信していた方なので、身近に勝手に感じてしまう。自分にとっては「スキーツアーの本はバイブルなんですよ」と話をして、わざわざ自分の本を持って行ったのでサインをしてもらった。(写真集は3880円と結構な値段もして、これから立ち寄る用事もあって重たいので買わなくてスイマセンでした。) しばらく、山スキーの話などをするが、絶対に来シーズンは白馬に滑りに行こうっと硬く決心したのだった(今シーズンは、GW後に計画したけど計画倒れに終わった) 自分が気になる山スキールートなども伺ってしまった。さらに、ずうずうしくも、ツーショットで記念撮影をしてもらって、MINMIN嬉しい♪
  \(^〇^)/\(^〇^)/\(^〇^)/ (←かなりミーハーで失礼いたします)


とっても、優しくて穏やかな感じの紳士な方でした。どこかの山で偶然でも出会えればいいなあ!!


2005_6_26_002

snap

さて、感激のご対面が終わって、もう一回写真展をじっくり拝見して、それから写真展を出てフェスティバル会場に突入。一杯山小屋や山用品メーカーのブースなどがあるが、ほとんど素通り。ところが、たまたま山と渓谷社の古い本を扱っているコーナーがあって、たまたま20年ぐらい前の本だが名品の?某本を発見。超格安な価格でゲットいたしました。山と渓谷社の社員の方が「女性で○○○○・○○○○○をいまどき知っているなんて、感激ですね!」なんて誉められて?しまった。本棚の飾りにでもなるかなって。(本の名前はオタクチックなので、もしお知りになりたい方などおりましたら、個人的にでもご質問ください 笑 )


その後で、やっぱりアウトドア関係のバーゲンがあるので、立ち寄ったところ、秀山荘系のカードしか使えないということなので、数品のみ購入。(うーん、もっと現金持ってくればよかった。)


その後、暑~い池袋から西国分寺のクライミングジムのランナウトに移動。ジムは恐らく1年半ぶり。去年の夏に沢登りで左腕を痛めてから行っていないし、スキーシーズンは行かないので、結局一昨年の秋か冬ぐらいぶりかな? 最初はボルダリングをやってみるが、最初の一番簡単で左腕に負荷がかかったとたんに、痛みが走る!!やっぱり、痛いのでした。 それでも、せっかく来たので、左腕に負荷がかからないようにするが、なんせ下手なので、どうしても手で登ってしまう。


ボルダリングは混んできたので、オートビレイに行くが、ここはほぼ全てボルトが打ち代わっているようで、新鮮だ。なるべく負荷がかからないスラブ状の所などをメインに。薄かぶりの所は相変わらず下手で登れなかったが、まあ、1本は登れたのでよしとしましょうか。もともと、下手だったので、あまり下手になるというほど下手にはなりようもなかったので、登れるグレードはわずかに落ちた程度で大して変わりもなくって・・・というところだった。それにしても、明日はどの程度左腕に痛みがでるか心配。あまり無理するのもまずいけど、さすがに少しは登攀的なことしたいんだけどね。。。。


それにしても、暑い一日だった。

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2005/06/19

思いやり

ネットサーフィンをしてリンク先のHPやら色んなHPをみているといつも思うんだけど、あちこちに自分の山行レポの宣伝を長文でほぼ同じ文章であちこちに貼り付けている人がいる。まあ、人の勝手なので自分のところでないからいいけど、なんかいつも思ってしまうことがある。


HPで紹介されている内容は、日本国内にとどまらず世界の山々にも登っており素晴らしく行動的である。ところが、宣伝してまわっている割には著しくHPの構成がまるでわかりにくい。自分だけはわかるんだろうけど、山だけでなくほかの色々な趣味があったりして、どう読めばいいのかまるきりわからない・・・・・。たぶんHPのソフトを使って作っていないのか、パソコンの知識が苦手な方なのかもしれない。しかし、「人に読んで欲しい」と毎回のように大宣伝するならが、それなりのフォームにしてよ・・・って思う。時系列的に作るとか、地域別に作るとか、とにかく何らかの秩序をもってHPは作られていないと、まるきり他人からはわからない。あれだけの宣伝の労力を費やしているのならば、HPをきちんと作ることなんか、そう難しいことでもないだろうに。。。。


その証拠に、書き込まれた方の人はその方の掲示板には誰も書き込みをしようとはしない。何よりも、ほとんど自分の一方的な宣伝に終始している。普通は書き込んだ先のHPの管理人さんの山レポとか、記載内容について何らかの感想を書いたりして、「相互交流」をしたりして、その上で自分はこういう所に行ったよってさりげなくPRするぐらいが微笑ましいというものだけど。その方の場合はほとんどそいういうのがなくて、やっぱり「宣伝」にしか見えない。


こういうのって、恐らくその方が社会人生活をしてきた中でも、他の人への思いやりとかあまりしないような生き方でもしてきたんじゃないかって思ってしまう。勝手な想像かもしれないけど、会社でも出世すると、周りがイエスマンみたいにその人のいいなりにでもなってしまう・・・・そんな中で生きてきたのかな?とか勝手に思ってしまう。山小屋でもいますね、聞かれもしないのに一方的に自慢話をするおじさん・・・・そのネット版ってところでしょうか?


実は、先日行った「千本つつじ」はその方が、色んな人のHPに宣伝みたいに「雲取山を日帰りで登り3時間40分(時間はそれぐらいだったような?)でお手軽ハイク」みたいに書いてあって、その健脚ぶりをあちこちのHPの掲示板で大宣伝していたので、ふと地図を見た。そしたら「千本つつじ 6月花期」という文字が近くにあったので「今回は雲取山はやめて、こっちの千本ツツジをメインにして行こう」と思って、行くところを決めたのでした。


でも、盛んに自分の健脚ぶりをあちこちに宣伝するのは良いけど、実際に鴨沢のバス停からの登ってみると、最初のバス停から標高差200mぐらい登った場所にあるマイカー族の出発点である林道の駐車場までの道のりが実は結構辛かったりするものだから(まあ、自分は今回車酔いして辛かった点もあるけど、だけどやっぱり標高で200m近く車で稼いでいるのは相当なメリットですね)、なんともいえない気分だった。コースタイムだと30分の距離だけど、平地を歩いた30分ならあまりたいしたことないけど、登りだとそれなりに体力を使うので時間だけの問題ではないなって。。。 (もちろん、その方は最短距離にある林道に路駐したように読めました。ま、自分はそれに対してはマイカー時代なんで、あれこれ言う気持ちはないですが。。。)


なんだか歩いている時もそのことがなんとなく思い出されて、「あのおじさんは、ゴルフでたとえると男性なのにレディースティーから打ったのに、遠くに飛んだって喜んでいる人みたい・・・」な~んて思ってしまった。(ちなみに、レディースティーとは、ゴルフで女性用に作られたやや距離が短くなるように前に作られてある第一打目の場所のこと。通常ゴルフコースには数ヤードだけ前進した位置に作られている)


思うに、自分のHPの中で自分の自慢するのは全然OK、山の記録は謙虚に書くのもよし、自慢するのもよし、それはまさに表現の自由ってやつで、大いに自由であるべきだって思うのですが、他人の掲示板にまでいって散々一方的に書き込む行為はどうかなって思うものです。まあ、デリカシーのない人ってことで片付けてもいいんでしょうけど。いまのところ、私のHPには書き込みされていないので良しとしましょ\(^〇^)/


それにしても、毎回書き込みされる側のHPの管理人さんたちは、それぞれ失礼のない程度にちゃんと返礼をしていて、本当になんて大人なんでしょう!!って感心してしまいます。皆さん、偉いなあ・・・・。

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2005/06/11

味噌煮込みうどん「玉丁本店」

久しぶりに食べ物ネタを1つ。

去年の秋頃に一時そば屋さん巡りをしていて、その様子をここのプログでも紹介していたが、自分は本質的には麺類では「うどん」「そうめん」が一番好きなのです。お蕎麦は逆にあまり美味しいと言われるものを食べたことがなかったので、意識的に食べないと食べないかな。

とはいうものの、実は東京はお蕎麦文化なので、あまりうどん屋さんで有名なところはないような感じがする。それでもって、今日はたまたま前から目をつけていた東京駅八重洲地下街に今年になって新しく出来た味噌煮込みうどん専門の「玉丁本店」に行ってきた。

外観は少し照明を落としてムーディーで広々としたおしゃれなうどん屋さん。夜ならば少しお酒などのつまみと一緒にうどんをすするのもいいかなって感じのお店。行った時間が夜7時前でまだ空いているので、ゆったりとしたテーブル席のほうに案内された。

実は味噌煮込みうどんと言えば名古屋が本場だが、それらしい物は一度も食べたことがないので、どれが正しいのか?不明。いわゆる普通のうどん屋さんで食べる味噌が入っているに煮込みうどんとどう違うのかなあ?

注文したらすぐに出された物は、最初に漬物が小鉢に一杯(白菜、大根、きゅうりなどがこんもりと盛られていた)お口直しにしては量が多すぎ。注文は鶏ときのこ入りの味噌煮込みうどん(1260円)だが、熱々の土鍋によそられてきた。

さて、うどんを一口すくうと、なんだか芯が残っているような生めんをいかにも茹でたもので本格的なんだけど、自分的にはやや硬い。しこしこであっても、芯はやっぱり自分としてはない方がよい。曲がったまま伸びていないので、食べにくい。だんだん食べ進めると少し麺が柔らかくなったような感じがするが、う~~ん、評価に迷う。鶏肉は結構一杯入っていて、中央に卵が落としてある。何はともあれ、困ったのが味噌が辛すぎるってこと!!!!
注文する時に、盛んに店員さんが「ご飯をセットにしませんか?」って勧めるんだけど、210円するので、ご飯の無料サービスに慣れている身としてはちょっとお高いなあって思って、うどんだけにした。

ところが、漬物にせよ、味噌のスープにせよ塩辛いのでご飯が食べたくてしようがない。ご飯は食べ放題らしいが、うどんの量がそうは多くないので、これならば茶碗1杯位は軽く食べられと思った。結局、辛いな、辛いなて気持ちで最後まで食べた。お店の歌い文句は、「かつおぶしのだしが効いたスープ」というが、なんか辛いのでかつおだしかどうか不明(苦笑)普段から名古屋の八丁味噌?の味に慣れていないせいか、塩辛さに参ってしまって、味を堪能できずに、それにうどんの硬さも、自分はもう少しつるっとしたノド越しの方が好きだなあ。

自宅に帰ってから、このお店のことをネットで調べたら東京で唯一?の味噌煮込みうどん専門店らしいけど、お店に居る時は、ずっと名古屋にある名店の東京進出のお店みたいな表現がされていた気がするのだけど。実はな~んと「鳥良」という名古屋風の手羽先唐揚げで有名な東京本拠のチェーン店の初のうどん専門店だった(苦笑)。鳥良ならうちの近所にやたらたくさんある飲み屋さんのあのお店でしょ・・・・ 名古屋のお店と思っていたのがちょっと意外な展開で裏切られてとまでは言わないけど、なんか不思議な気分だった。

ちなみに、食べてからもう数時間経つのに口の中が塩辛い気分で、他のものを食べたり飲んだりしているけど、いまだにノドが乾いてしようがない。(爆笑) うちの家は味付けが薄いので、ちょっと辛かったです。醤油ならば慣れているけど、味噌だとやはり一段と辛いものなのですね。それにしても、今日はボーナス出たので、久々に外食したけどちょっと冴えない話になっちゃった。でも、食べ終わった頃にはお店は長蛇の列になっていたし、濃い味が大丈夫な人にとってはそれなりに美味しいとは思うけど。。。

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