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2005/07/02

スポーツ整形外科

去年の8月の沢登りで左腕の上のあたりを痛めてしまってから、しばらくクライミング系のことは一切お休みしておりました。症状は最初はそれなりに痛かったけど、しばらくするとそんなに酷いということもなく、ある特定の動きをした時にだけ痛いという症状だった。少しひねるような動作の幾つかだけに支障が生じていた。腕を上げることも出来たが、そこに体重をかけるとか、ひねりを加えるというのはさすがに痛かった。あとは、寝ていて左腕を下にして寝ているとちょっと痛いな・・・ぐらいの感じだった。


ここのHPをよく見てくださっている方はご存知だと思うけど、自分は去年の秋から内臓系の持病が悪化して手術待ちを4ヶ月もしてやっと2月末に手術を受けてすっきり完治♪ 正直なところ腕のために通院という精神状態では全くなかった。たまたまあまりにも手術までが長く、症状も辛いので鍼灸治療をしてもらいに行った<ついでに>腕に針を打ってもらったが、2回やったけど効果はなく。どうせしばらくは体調が悪いんだからクライミングはしないだろうから・・・という安易な気持ちでそのままにしていた。


さて、山スキーシーズンも終わったし、大分痛みも少なくなったので久々にクライミングジムに恐る恐る行ってみたのだが・・・・しょっぱなの一番簡単なボルダリングで左腕に体重をかけたとたんに痛みが走りました!! 


ちょうど、某HPのリンク友達さんがスポーツ整形外科にやはり別の症状のために行ったという情報を拝見したので、本人にメールで聞いて情報入手。教えられた病院のHPを拝見したところ、「スポーツ整形ってやっぱり普通の整形外科とは随分違うみたい」という感想を得た。本当はそこがよかったけど、待ち時間が長く、自宅からはかなり遠い方向にあるので断念。やはり通院するならばスポーツ整形がいいなと強く決意。ちょうど、その前後にまた別の某HPのお友達から「腕の具合が心配です・・・」という直メールも頂き、やっぱり今度こそちゃんとした所で診てもらおうと決心した。


それからネットで検索したところ、割と近くにスポーツ整形を売りにしている病院を発見。たまたま自分の母校の医学部出身の方で、本人も学生時代にスポーツ選手だったので気に入りました♪ 自慢じゃないけど、自分の母校の付属病院の整形外科は結構リハビリ関係で実績がある良い所です。仕事でもその手の情報は入るので、その噂は耳にしておりました。このところ仕事が急に忙しくなって通院自体がとっても困難だけど、なんとか会社の終業時間からすぐに飛び出て間に合いました。


病院は広くて、そんなには混んでいなくて大して待たずに初診ということで院長先生に診てもらいました。そしたら、なんと自分は「左腕」とずっと思っていたところが、実はそこは「肩の三角筋というところで、そこは肩関節で筋肉を支えているので肩に分類される部分ですよ」ということでした。色んな角度に腕を曲げたり、伸ばしたり、力を入れたり抜いたりと色んなテストをしてみました。詳しくはレントゲンを撮ってみてということで、レントゲンをとりました。HPでも書いてましたが、「大学病院並みのレントゲン設備がある」ということですが、確かに見たことがないようなちょっと変わった形をしてました。要は精度のよいレントゲンということでしょう。


レントゲンフィルムを元に先生が診断したところによると「三角筋の所の腱板に少し損傷があり、弱っている」というものでした。こういうのを放置していると四十肩とかになるということでした。恐る恐る「どれくらいで治るのでしょうか?」と伺ったところ、「骨ならば何ヶ月でといえるのですが、1年も経っているので、あとは本人のやる気とトレーニング次第です。」と言われました。要は、肩に関しては「どんどん動かして治していく」というのがベストの治療方法だというのです!!! 目から鱗です。それを知っていたらもっと早く治療したり、自分でも動かしてリハビリしていたのに。。。。。まさに<後悔先にたたず>でした。自分でやっていたことは正反対の「なるべく使わないように穏やかにしておく」ということでしたから、まさに爆笑もんでした。


先生の診断が終わるとしばらく待たされて、次は処置室?とかいう別の開放的な所に案内されました。最初から気になっていたのですが、この病院はなんかトレーニングウエアを着たスタッフの人達がたくさんいて、なんか異様?というのか病院の今までの自分の概念と随分違ってました。通された場所は、ずらっとベットのようなものが10数台並んでいて、そこに患者さんが何人かいて自分で体を動かしている人がいたり、スタッフと一緒にリハビリしたりという感じでした。一種のスポーツセンターみたいな感じがする所でした。


自分には、女性の人が最初にホットパックのようなものを肩に巻いて15分ほど患部を温めましょうと言って寝かされました。時間がきたら、男性の理学療養士の方がいらして、どこが痛いのか、先ほど先生が診たようなことをされに細かく検証していきます。何度も試して、痛みがでる方向や患部をチェック。こんなに丁寧にやってくれるとは感激です!! 一応その検証が終わると、自分にあったトレーニング方法を幾つか指導。<インナーマッスル>という言葉は聴いたことだけはありましたが、まさに自分はそこを鍛えなくてはならないのでした。筋肉には外の筋肉と、内部の小さな見えないところにある弱い筋肉があって、その内部の所をインナーマッスルと呼ぶとのことでした。


インナーマッスルは通常の筋トレだと、外の筋肉を鍛えてしまうので、内部の筋肉を鍛えることができないというのです。そこで、ごく弱い動きでゆっくりと負荷をかけることによって、初めてそこを鍛えることができるというのです。試してみたけど、セラバンドという物を使って行います。なかなか要領がつかみにくいですが、頑張りすぎると外の筋肉を使うだけなので、なかなか難しいです。


結局、今後は自分でリハビリをしていくという方針で、たまには通院して様子をみましょうっていうことになりました。自分の力で治していく・・・・ああ、本当にもっと早く行ってればよかった! 今まで近所の整形外科とかで感じていた「筋肉の痛みに関して、単に湿布薬を与えたり、電気を当てたりするだけの治療」というイメージだったのですが、やはり最新のスポーツ整形の考え方を直に触れることができて、大変良かったと思います。


最後になりましたが、暖かいアドバイス頂いた方々に感謝の気持ちを述べたいと思います。
本当にありがとうございました。

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