「死のクレバス」やっと読みました
映画「運命を分けたザイル」を映画館で観たのは3月上旬のこと。このプログでも取り上げましたっけ。とっても感動して、すぐに本を買おうとして本屋さんを随分探して、結局店頭にはどこも無くてネットで注文。そこまでで疲れちゃったせいもあって、買って安心したので、そのまま読もう読もうと思っていて、まだ読んでませんでした(苦笑)
やっと気持ち的に落ち着いて読む気分になったので、大切な本をしっかり読もうと・・・・、夢中になってしまって一気に読んでしまいました。感想としては、先に映画を観ていてよかったなという気持ちが先にたちました。アイスクライミングの仕組みなどは私はわかっていないので、映画でビジュアル的に観ていたので随分と本を読んでいてうんうんとわかりました。逆にそれでも具体的にはわからない専門的な部分があったりして。本当に映画はよく再現していたなあ・・・と思いました。
最初の登攀的な記述はもちろん素晴らしいが、自分的には生還劇の後半のあたりの方がより感動的だった。二人の心情なども交えて語られている様子が良かった。山に登る、ロープを結ぶということの意味、生と死の意味、生存への執念・・・・ うまく言葉にならないけど、素晴らしい本だと思った。
DVDも販売開始になったとどこかでチラの話を聞いた気がするけど、買いたいなって思うけど、せっかくなので大きな画面で見たいけど、テレビは壊れているし、DVDレコーダーは持っていないし、DVDを観るとしたらノートパソコンしか見れないし。先行投資をしないとDVDを買っても肝心な感動のあの画像が観れないのは困ったものだ・・・・。
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コメント
この映画、観ました。
そして、後半の生還劇に感動。
あそこまで、あそこまで・・・と念じながら進むことって、
程度の差こそあれ、毎日の生活の中で仕事だの山だの、
いろいろありますわなあ。
本も読んでみたくなってきたけど、アイスクライミングの
ところは、わからないだろうなあ・・解説もついて
いるのかな?
(なんだかね、コメント一回したんだけど、どうもURLを
間違えて入れてたせいかなあ・・・怪しいやつ!って、
排除されちゃったような・・。)
投稿: ぴとこ | 2005/11/22 21:03
ぴことさんも映画を観ていらしたのね。
感動的でしたよね!!
>あそこまで、あそこまで・・・と念じながら進むことって、
程度の差こそあれ、毎日の生活の中で仕事だの山だの、
いろいろありますわなあ
そうそう、人生につながることかしら。
著者のジョー・シンプソンは単に登山家だけでなく、インテリな方で知性が伺えて文章も完成度が高いです。
本では脚注がついていますので、ぴことさんは以前は岩をやっていらしたなら、ご主人に聞けばたぶんわかると思います。
投稿: MINMIN | 2005/11/23 13:31
こんばんは、ザイルを繋げるという意味の重さを
痛切に教えられた感じです。今年、中津川に行ったとき
白滑八丁で激流に私が流されたとき、ザイルでテンションが
掛かると、水を体全体で受け止める格好になってしまい
息が出来なくなるのをパートナーであるmoto.pさんが見て、
『このままザイルを伸ばし続けて末端まで伸ばしたら、俺も
水に飛びこまなければ行けないのかなぁ』と
行っていた事を思い起こしました。
セルフレスキューも断念せざる得ない状況、外気温の低さ、
ビレイ側も滑り落ちそうになっている。。。
この3つの状況では、”ザイルを切る”と言う判断は正解/不正解という事でなく、致し方ないことだと思います。
沢登りの場合、滝の音で、声が聞こえなくなる為、相手の姿
が見えなくなると、ザイルの動きが止まるだけで、どうなっているんだろう???と不安な気持ちになってしまいます。
投稿: たけし | 2005/11/27 18:42
たけしさん、含蓄のある感想ありがとうございます。
「ザイルを繋げるという意味の重さ」
って、この映画で本当によく考えされられたし、本でまた改めて実感しました。
中津川の体験を早速拝読いたしました。山人さんとモコモコさんの記録と水量も違うし、本当に大変だったようで、ご無事でなりよりです。
たけしさんがおっしゃるように、ザイルをあそこで切る判断は、本当にあれしかなかったと映画でも本でも致し方ないことなんだと思いました。
沢登りも、映画のような冬山の厳しい環境でもコールは聞こえにくいから、やっぱり本当にザイルの敏感な流れ一つでも大切なんですね。
投稿: MINMIN | 2005/11/27 21:30