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2006/01/30

夜行スキーバスツアー

もともと車酔いが心配な自分はバスツアーはあまり好きではないが、それでも若い頃は志賀とか蔵王に行くのに、当時は新幹線もないので夜行のバスツアーで行ったものだ。


さすがに、この歳で(苦笑)若者に混じってのバスツアーはちと辛いものだが、安達太良山に登るにはスキーバスが何と言っても格安!列車だと新幹線と在来線とタクシーを使わないとアプローチができないので、たぶんリフト券まであわせると、ひとりで行くとなると2万円かそれ以上は軽くかかるだろう。


バスツアーは夜行で行って、一日リフト券付きで、さらにあだたらの場合は朝到着した場所と帰る時と2回も温泉に入れるという贅沢な場所で、ちょっと魅力的。自分のツアーの場合は8200円だった。一番安い会社だと7100円。高いところだと9000円ぐらいだった。特に自分のツアーは、リフト券がついているのみならず、「スキーかボードのセット一式」「ウエア一式」「小物類一式(手袋とか帽子、ゴーグル等と思われる」が全部無料。さらには、スクールも半日3000円のところを2000円とか。。。。。 ほとんど手ぶらで行ってもスキーやスノボが楽しめるというお手軽気分のツアーだった。(リフト券が4000円するから、実質の交通費は4200円かあ・・・・)


さて、肝心のバスツアーだが・・・。そもそも申し込んだのは水曜日。大体山に登るのに気象条件なども考えるのであまり早くは申し込めない。天気が悪いと山には登れないし、4年前にあだたらに行った時は、ゴンドラが強風のため運休して、別ルートで登ろうとして敗退しているので、今度こそは登りたかった。結局、ほとんどのツアーが満席で、余った会社に申し込んだら、たまたま4年前に使った同じツアー会社だった。


当日、スキーバスの集合場所に行くと、バブルの華やかな頃を知っている自分としてはなんともこじんまりとした賑わい?の様子。(原宿出発というマイナー加減もあるけど)まだ、大学生が試験休みってこともあるだろうけど、本当にスキーやスノボー人口って減ったんだなあって実感した。特に自分の行くあだたら高原はマイナーだろうなあ・・・。って思っていたら、なんと来たバスは20名乗り位の小型のマイクロバス。


乗ってみたら、座席のピッチは短くて足が伸ばせない・・・・。それに暖房をつけたら利きすぎるし、切ると寒くなるらしく、とにかく暖房が暑くてうだるようだ。隣に座った人は暗そうな?男性のような?女性のような?(たぶん男性だと思うが)人だった。さらに、あだたら高原ならば東北自動車道は二本松インターで降りるはずなのに、時間調整で随分手前の白河インター付近?で降りたので、なんだかとっても下道が長くて疲れた・・・・。以前あだたらに行った時は、夜11時頃に東京を出発して、3時半には着いたのに、今回は休憩所となるホテルに着いたのは4時50分頃。さらに驚いたことに、勝手に仮眠所に入ればいいのかと思ったら、チェックイン?とやらをしなくてはいけない?ようで、それが長蛇の列。ホテルマンが1名で対応。色んな旅行会社のツアーバスが一度に押しかけていて、すごい人数。このチェックインを済ませるのになんと1時間近くもかかってしまった!!! (あとでよく周りを見ると、無視して勝手にホテルの仮眠所に入って寝ていても全く問題なかったようだ) 


結局、バスの中では30分か1時間ぐらいしか眠れなくて疲労困憊。ようやく朝の6時頃にやっと念願の温泉に入って、6時半頃から睡眠。ところが、スキー場はさらにバスでもう少し登った場所にあるので、8時には送迎のバスが出るので、7時半過ぎには起床。1時間寝たか寝ないか・・・・ 。ホテルの送迎バスも、これまた長蛇の列で20分位待ってようやくスキー場に移動。


スキー場にあるホテルは唯一のホテル。ここに荷物を置いたり、温泉に入れる所なのだが・・・。さらにホテルに着いたら、このホテルは高校生のスキー教室で貸しきりになっており、温泉も夕方16:30には出て行って、さらに待合室から退去せよとのこと(トホホ・・・・・) スキーバスが出発するのは17:40なので、自分としては16:30位までたっぷり滑って温泉に入ろうと思っていたのだが・・・・。これはしようがないとして、さらに困ったことは、荷物置き場とはいうものの、まだほとんど寝不足でぼーっとしているので、少し休憩してから山に登ろうと思っていたのだが・・・・。


これが、貸切のお陰で、高校の先生らしきが「○班男子、これから部屋を出てください。必ず部屋に鍵を閉めて、キーをフロントに預けてください」という元気な大音量の放送が始まった。これが、延々と「○班女子、これから部屋に鍵をかけて、出発してください。必ずフロントにキーを預けてください」と・・・・・・続く。9班ぐらいまではこちらもやむなく朝食を食べながら聴いていたが、とても少し休憩して眠る訳にも行かない大放送・・・・。ほんとに、聴いていてぐったり・・・・。


こんなに睡眠不足で、疲れていて、仕事の疲れも引きづったまま山に登れるんかいな?って感じだった。

(中略)

さてさて、夕方になって滑り終って、なんとかぎりぎりの16:30に温泉から出たら、なんと荷物を持って、100mか150mぐらい離れているレストハウスに荷物を持ってすぐに移動してくださいとのこと!!! ほとんど、邪魔だから出て行けって感じだった・・・・・・。レストハウスに移動する頃には、外は大吹雪・・・。ツルツルの地面に気をつけならがスキーとリュックを持って移動した。ふぅ~~~。


結局レストハウスで1時間以上待って、一番最後に迎えのバスが到着。今度のバスは、ようやく観光バスサイズの普通のバス。あぁ~~、足が伸ばせるって本当に素晴らしいことなんだと実感!! 高速もすぐの二本松インターから入ったので、都内まで4時間半ほどで到着。バスの空調もほどよくて、気持ちよく快適だった。


つくづくと、こんなにバスひとつとっても乗り心地って違うのかっていうことを実感した次第です。(飛行機のエコノミーとビジネスとファーストクラスが値段が違うのもなんだがよくわかった気がした 苦笑) 帰りのバスぐらいの快適さだったら、往きももっと眠れただろうし、疲れなかっただろうにね・・・・。


まあ、安いツアーなのであまり文句は言えないけど、やっぱりメジャーなツアー会社のバスの方がちゃんとしたバスが来るので、今度利用するならそういう風な方にしようっと思う。(決して、怪しげな会社を使った訳ではないけど、スキーツアー会社としてはイマイチの規模なんで・・・)


今回は、山自体はそんなに登りが短いコースなので体力使わなかったけど、移動で費やした体力が著しくて、翌日はほとんど寝て暮らしたとさ・・・(大爆笑)

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2006/01/22

NHKドラマ「氷壁」2回目感想

今週もお楽しみのドラマ「氷壁」見ました。
いよいよK2アタックの話。なかなか綺麗な映像で、雪山いいよね~、かっこいい~~!って見てました。
透明感のある映像、いいですね。
最後のテロップで、写真が「白川義員」の提供もあると載っていた。
この写真家をテーマにしたドキュメンタリーもそういえばNHK映像だった。山の写真を飛行機飛ばして撮るものだった。たぶん、山を俯瞰して撮る映像はあの時に撮ったものからの転用かもしれない。


それで、本筋の山のロケの話ですが・・・・。自分としては、ザックが転落する話、あれはありえそうな話なのですが、冬山をやる人ならば、いかにザックを無造作に置くことが大変なことにつながるか分かっているはずなので、あまりにも無造作に置きすぎるなと思いました。普通はザックを途中で降ろすことも極力しないし、するにしてもすごく慎重にピッケルを突き刺してからそこに引っ掛けるようにして置くとか。。。。とにかく、もう少しあの場面はそれらしく演出して欲しかったな。そうでないと緊迫のビバークになる必然性を感じなくなってしまう。


それと、7000mラインで雪を膝ぐらいまでの雪があるのをどんどん歩くシーン、あれなんかも、とにかく4,5000m以上ならば、幾ら高度順応していてもあんなにどんどん歩けるのかなあ? ニュージーランドのロケ地はそもそも標高が3000mラインだと思うので、それなりに歩けるだろうけど。。。自分の最高到達高度は5500mだけど、結構しんどかったです。もちろん長い期間高度順応を続ければもう少し普通に行動できるようになるのかもしれないが、そもそも7000mラインまでは二人は高度順応はしていないので、高度が上がるとまともに普通に歩くことさえも大変だ。全てスローモーションみたいな感じになるのが普通じゃないかなあ・・・・。あんまりハーハーしていないのも、リアリティには欠けるように感じるのは私だけかな? 


それと、寒いとまともに口が開かないです。(苦笑)この前の、私の根子岳でさえも、寒くてしゃべるのが少々ロレツがまわっていなかったです。高度7000mとか8000mだと、高度障害もあるだろうから、超寒くて全てが凍るような感じでしょうから。無酸素で登っているから、相当なシンドサでしょうから、ちょっとまあ、ドラマなんで無理でしょうけど、もうちょっと演出して欲しかったなあ。。。。。


あと、誰かも感想で書いてあったけど、ザック軽そうですね(苦笑)まあ、あまり重くちゃいけないでしょうけど、空気背負っているみたいにしか見えないのよね。


でも、このドラマ、自分的にはアイススクリューってああいう風に使うんだ(お店で売っているのを見たぐらいなので、実際に使っているの見たことなかったです)とか、岩場のトラバースってああいう感じで行くんだとか、ピトンはああいう風に打ち込むものなのかとか、ダブルアックスで登るのはああいう感じなのかとか、ロープでずり上がって登るのはああいう確保(マッシャー結びのようでした)方法で上がるのか・・・等々クライミングの色んなシーンを見ては感心してました。なかなか技術面ではお勉強になるのです。


結局奥寺さんは無事生還したけど丸一日で降りられる距離なのかは不明です? それにしても、身一つで降りるにしろ、やっぱり山屋さんなのですから、ピッケルはどうしたのかな?どんなことがあってもバイル2本は持っているのだから、下降にも使うから、2本は最後は持つのが重たくても1本は最低でも杖代わりに最後まで持って降りると思うのだけど。。。。。と思ってしまった。


本当は録画したいのですが、どうやら、うちのビデオはTVに引き続きダウンしている模様なので、やっぱり買い替えかなあ・・・・DVD録画もしたいので、これまたDVDを購入する出費の頭の痛い話ですが、便利なので欲しいと思うものです。今後は法廷闘争なのかな? 次回も楽しみです♪

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五日市剛講演「ツキをよぶ魔法の言葉」

会社主催の講演会で、五日市剛氏講演の「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を聴いた。これは、私の備忘録を兼ねているので、そのつもりで。
(リンクはとりあえず、どんなものかを示すもので、私の勤務会社とは関係ないものです。<五日市剛>の名前で検索をすれば驚くほど一杯のリンクが出てきます。)


現在、会社は社員のモチベーション、特に女性社員のモチベーションをアップさせるための講演をこの2ヶ月ぐらいの間に3回目、いろんな形で行っている。今後は給料のかなり高い男性社員を雇う数を減らす方針なので、女性社員にこれまで以上がんばって・・・というメッセージなんだけど。でも、今まではあまりにも露骨に女性社員は結婚または出産=退職とか、使い捨てという人事政策をしていたので、簡単にモチベーションを上げろと急に言われても、現在でも結構それなりの仕事をしているのにね。これ以上となると、なかなか素直にハイハイって思えないところがネックなのです。仕事のレベルを上げろと言われても本当に給料上げるのかよ?って真剣に思うものです。この1年前ぐらいまではサービス残業当たり前、何年も給料を上げるというよりも下げる方針を見せ付けられてきたので。それが最近は急にコンプラ違反になるから、残業は必要最小限、さっさと帰れ・・・などと言われている。(だけど仕事の量は全然減らない。スーパーマンじゃないんだし。セキュリティーの問題もあるので仕事も持ち帰れないとなると、どうすりゃいいんでしょうね?)女性社員全体の相当な人達に会社への不信感があるのは事実だと思う。


さて、会社の第3弾の講演は五日市剛さんをよんでの講演会だった。これは参加自由で、別の部が主催で、人数が集まらなかったので、私の部にも声がかかった。私は、この人のことは全く存じていなかったのだけど、小冊子で口コミで有名になった話しだ。実際、180名ぐらい入る会議室は、遠くは前橋や静岡ぐらいまでこの講演があることを聞き知った部外者が会社を早退してかけつけるほどの盛況だった。女性社員にとどまらず、男性社員の方が参加は多かったかも。結構上の人達も参加していた。


講演の内容は、五日市氏が学生時代にイスラエルに旅したときにあった不思議なおばあさんとの出会い。氏は、化学系の研究をしていて、日本の大学院時代に、アメリカのMIT(かの有名なマサチューセッツ工科大学)に留学して、戻ってきたあたりに、自分の壁にぶちあたって放浪の旅に出た。旅先で所持金を取られたり、色々な困難にぶちあたって、ふとしたことからおばあさんに助けられた。その人が、氏によきアドバイスをしてくれた。


簡単な話なのだが、「ありがとう」「感謝してます」という二つの言葉をどんな時も大切にしましょう。さらに、人の悪口をいわないこと。言葉というものは、魂を持っていて、宇宙に行って、いつか自分に帰ってくる(言霊という言葉も日本ではあるものね)・・・おおよその話はそういうことだ。汚い言葉を使うと、それだけ自分が落ちてしまう。1Fの人間は1Fの人しか出会えない。20Fの住人は20Fの住人にしか出会えない。(朱に交われば赤くなるっていうことわざどおりの話ですが。)自分が心に念じて、希望を言葉で願望として発すれば、それが夢から現実になる(例えば、A大学に合格すると受かった姿を想像し、「A大学に合格したぞ!」って言葉でも発信して、それに向かって努力すれば、本当に実現する・・・というようなことです)。


これがメインの話なのだが、2時間半のうち、最初の1時間はどんなに自分のこの話が受けているのか、現在36社に話をしきているが、そのうち講演の後に急成長した会社が続出!2億円ぐらいの会社が1年後に80億の売り上げになったとか、とにかく成長企業で講演後に伸びた会社が多いとのこと。やっぱり、モチベーションがとっても大切だということだ。特に小さい会社ほど、社長とかのトップダウン形式なので、トップを始めとした社員のモチベーションの持ち方が大きく左右するという。そういう中で、氏曰く「(私の勤めている会社は)今までよばれた会社のなかでは最大の規模なので、これぐらい大きな会社だと、会社組織も複雑なのですぐに効果が出るかどうかは不明ですが・・・」ということでした。


氏の話自体は、最初の1時間のあとが本題の話なのですが、本屋さんでは売っていないルートで入手できる400円ほどの小冊子を読めば、ほとんど同じことが書かれているようです。だけど、五日市氏本人のオーラはすごいです! これぞ、「つきを呼ぶ人というのは、こういう人なんだな」と思うものだった。本人も体当たりの熱演で、落語を少しやっていたというけど、全く眠くならない講演というのも驚きです! (大体講演会なんていうのは、どんなに感動するものでも、一瞬は眠くなるシーンがあるのですが。) 氏の声が大きいという点もあるのですが、迫力満点!!


私は、人生を生きていく上で素晴らしい話だと思った。当たり前の話と言ってしまえば、それまでで終ってしまうけど、全て自分でやっていたかというと?な部分もあった。この講演は社内での評判は賛否両論って感じ。素直に私のように感じて感動した人もいれば、しらけた気分の人も居たようです。


自分は、講演の最後に氏から名刺をいただいた。しっかり握手もしてしまった!とても分厚いがっしりとした手だった。さらに、たまたま同じエレベーターに乗って「ツキの権化」のような方とごく至近距離に居て嬉しかった。


一番残念だったのは、「ツキが大切だ」と常日頃から言っているのに、聞くに堪えない汚い言葉で周りの部下に指導しているつもりの某氏に聞かせたかったことだ。某氏はその日は休暇中だったのでした。「ついている、ついている」と毎日念じているらしいのですが、念じることは大切なことだけど、普段の努力と優しい感謝の気持ちが大切なのですぞ。上ばかり見て行動しているツキ頼みでは、本当の神様というのか、全ての人生の輪廻はうまくまわらないのよね。五日市氏の講演内容は本当に某氏が聞くべき内容だったのに、本当に残念だった。


五日市氏の話は色んな話が混沌として興味をひくエピソードが幾つもあるけど、実はうまく全てが繋がっていて、計算されていないようにみえて、実は計算されているうまさがあった。<講演には台本がない>というものの、とても実は巧みなの技を感じてしまった。


人生にはツキというものがやっぱり存在するなあ・・・実は去年の自分のスイスの山の話も思い出すに、やっぱり全ての話は繋がっていたりして、そういうツキを掴むことができたのはとても嬉しくもあり、感謝している。ツキを掴むことも運とはいえ、やっぱり努力と気持ちの持ちようも関係するのだろう。本当にとても良い話を聞かせていただき、ありがとうございました。

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2006/01/18

NHKドラマ「氷壁」

前評判というのか、前宣伝が華々しかった「氷壁」のドラマが始まった。
井上靖原作の本は、文庫本でも読んでいて(たぶん2回は読んでいるけど、ストーリーは結構忘れている部分が多い)、さらに昔確か若尾文子?か誰かがヒロインの白黒の映画もTVで放送されていたので見た覚えがある。


でも、今回のドラマはあくまでも小説とは別物。穂高の話はK2に、ヒロインもネイルサロンを経営していたり、肝心のロープ切断(かつて実際にあったザイル切断事件をこの小説はテーマに絡めているのが売りだったのだが)は、カラビナの不具合の事故、さらには亡くなってしまう主人公のパートナーはスポンサーをバックに山に行く・・・・という、大変現代的なアレンジになっている。


それがいいとか悪いとかでなくて、現代流にテレビを見るならば、それぐらいに変えないと確かに説得感の無いドラマになってしまうだろう。ザイルは現代ではほとんど切断される物ではなくなって、この実話の事件などを教訓にして厳しい品質管理がなされるようになって、ザイルが切れる設定自体はありえなくなった。カラビナがどうか?っていうことは疑問だが、最近では山をやらない若者でも、アクセサリーにカラビナもどきをもっている人も多いので、すくなくともロープが切れる話よりもいいんじゃないかな?て感じだろう。それに、穂高の冬山に命がけに登る?っていうのも、やっぱり現代的には世界のレベルの山ならば、当然それなりの難易度の山の必要があるだろうし・・・・・なんとなくNHKが今風にアレンジさせた必然性みたいなものは理解できなくもない。


別物をして楽しむのならば、やっぱりニュージーランドでロケをしたという素晴らしい白銀の世界、ダイナミックな映像が楽しい。予告編で出ている色んなシーンを見ているだけでも、ぞくぞくする♪ それに引き換え、日本の岩場はおもに三つ峠でロケされたそうだが、う~ん、どうみても穂高には見えない。やっぱり三つ峠に見えちゃう。合成映像でうまくバックの景色と合わせてはいるけど、どう見てもゲレンデチックな感じが否めない(苦笑)


あと、K2の登山基地コンコルディアでは、なんか地面?が見えたような感じがしたけど、ここって氷河の上だから地面が見えちゃあいけないんじゃないかなあ?とかも思ってしまった。(去年知人がK2のベースのさらに奥のガッシャブルムBCまで氷河トレッキングに行っているので、是非機会があれば確認したいものです)


それに、最大の笑えるシーンは?、二人のクライマーがソロで平行して登るシーンがあったが、クライミングの姿勢が俳優さんが演技しているとはいえ、とっても下手なクライマーで大爆笑。こんなに岩にへばりついて登っていいんだっけ? これじゃあ、自分レベルの超へたくそクライマーにしか自分には見えなくて残念。まあ、俳優さんだって、トレーニングしていたとはいえ、上手いクライマーの演技は無理だろうなあ・・・・。監修に山野井さんが名前を連ねていたので、空身で登っていて、あとでみたらちゃんとザックが終了点の上にあったから、「そうか、ソロで登る時って、空身で登って、あとでザックを引き上げるのか?」とかいう変に感心しているシーンもあった。山岳ガイドの方々もスタント等に入っていて、なかなか一応リアルには作ってあるので、そう嘘のテクなどはなくて、技術的にみておかしい部分はないようだけど、だけどなんとなくこういう技術ものは俳優さんの演技にも限界があるなあって思う。


さらに、自分は実は最近のドラマを見ていないので、主人公の玉木宏さんは初めてみる俳優さん(苦笑。かなり人気はある方らしい) 山本太郎さんのほうは見たことあってイメージがある俳優さんだった。自分のイメージだと、主人公は逆の方が合っているような気がするのだが・・・・。石坂浩二さんは、どうも再婚されてから自分の中では評価が下がった俳優さんなんだか、これからどんな演技をするのか、ちょっとドキドキしそう。鶴田真由の役も、現代的には随分変えてあるけど、うーん、そもそもあんなに長いネールをしていること自体が、ちょっと?で、そういうタイプの女性に山男がほれるのかなあ? 自分は女なんで、よくわからん。とにかく、人間ドラマの方は、臭い演出とストーリーのよう?なので、ちょっと見ていて気恥ずかしい。


だけど、とにかく綺麗な山の映像が見れる番組なので、毎回必ず見たいと思っている。

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2006/01/09

根子岳山スキーと戸隠ゲレンデ

今シーズン初の山滑りに行ってきました。
詳細は、いずれ山行レポにするので、ブログは概略のみ。


7日は菅平スキー場は曇りで、雪はちらほら舞っていたが、山頂までは見えないが視界はまずまず。
太陽は曇り空の中から日傘をさした程度に薄っすら見えている。
根子岳は山頂まで10m置きぐらいにコース標識があるし、なんせ雪上車で圧雪しているコース(ほとんどゲレンデ状態)なので、いけるだけ行ってみようと思った。
ラッセルなしでヘリポート降り場まで行ったが、このあたりからガスは濃くなるは、トレースが山頂まで?、やっと人が4名ほど降りてきて、この天気に物好きも結構自分以外にいるなあ・・って思っていたら、なんとそのうちの1名は一昨年お会いした地元の方だった。(お世話になりましたペコン )


山頂は風もなく穏やかで、気温もこの山にしては温かくてほっとした。
下りはガスでルートがわかりにくく、雪上車コースを滑るのは嫌なので、ちょうど良いコースを発見! 
根子岳は雪が少ないことで知られている山だけど、この日は膝から太ももぐらいのぱふぱふ雪で、気分は最高!
安全に降りて来れるコースだけど、雪山の厳しさも感じた1日でした。


ゲレンデに戻り、ザックを置いてから昼食を食べてからの2時間ほどで17本ほど滑り込みの練習。1日券を買っているので、元を取るのに忙しい・・・(苦笑)
相変わらずカービングターンのコツがわからない・・・・。
(だけど、山で深雪滑りのコツをつかんだような気がするので、良しとしましょうか・・・)


長野にステイして、翌日は十数年ぶりの戸隠スキー場へ。
ここのゲレンデは、学生時代から卒業後数年まで、所属の山のクラブ関係の山荘があったので毎年スキー合宿をしていた懐かしい場所です。今は、山荘が無くなってしまって悲しいです・・・・


そんな滑り込んだ思い出あるスキー場に久しぶりに行ったのですが・・・・
日帰り客用の更衣室や仮眠室がある素敵なログハウスができたり、大きな食堂が出来たりで、とっても綺麗に変身してました。
もともとスキースクールが4つ位?ある基礎スキーの盛んな所で、一杯講習が開かれてました。


山スキーを初めてやってみたいと思ったのが、実はスキーで飯縄山に登ってみたいなと思ったことがきっかけでした。今日はさすがに昨日の天気以上にお天気は完全な雪空で、雪はシンシンと降っておりました。まさかツアーに行く人もいないだろうと思って瑪瑙山の山頂方面を見たら、おりました!これから滑りに行く人達が! (人数は5,6名位でしょうか? ) 
さらに、午後からは逆に飯縄山からこちらに向かって登って来るスノーシューの登山教室風の10名弱位の団体さんが登場。(かなりの雪の量なのにスノーシューは強そうでした。わかんよりは強力の浮力のよう?)

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← 写真は飯縄山(クリックすると大きくなります)

戸隠のスキー場では、基礎練習をする予定でしたが、ついつい朝のうちは新雪の所にシュプールを刻むのが楽しくて、ついつい自己陶酔! 部分的に圧雪していない所を探しあてては喜んでました。メジャーほどのゲレンデではないので、ゲレンデ脇や部分的に非圧雪があって嬉しいです。、学生時代にはあまり行かなかった中社ゲレンデに行くと、まさに非圧雪エリアがあって、うーん10時半過ぎぐらいに行ってみたのですが、もっと早かったらノートレースをもっと一杯滑れただろうに・・・、気づくのが遅かった!!! 30度~35度ぐらいの斜度で昔はこぶだらけのイメージだったのですが、圧雪していないので自然にブレーキがかかって、とっても楽しかった♪ 山で実際に滑る前に、やっぱりなるべくゲレンデでの非圧雪をこなしておきたいところです。うまくすると腰ぱふ位の雪の量で、雪も軽めで気分良しです。


相変わらずカービングターンがわからないなあって思いながら、講習中の練習風景を見ていたら、ひとつヒントを得ました。さっそくやってみたら、「あっ? いきなり、これってスキーが切れるじゃないですか!? 」って思うところあり。もしかして、これがカービングなのかなあ? 確かにスキーは切れ上がる感じなんですが・・・・。これでよいかどうかは良くはわからないですが、もしかしたらこれがカービングターンなのかもしれません(苦笑) 午前12本、午後10本ぐらいで、さすがに疲れて自分としては早めに上がりました。

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2006/01/05

昨年の山総括とこれから

年も改まって、今年のことを考える前に一応去年の簡単な総括をしようと思う。


去年は、他の人から見るとスイスに行ったことが最大のイベントって感じに映るだろうけど、実は自分にとって一番大切なことは、2月末に手術してようやくここ5,6年の持病を直したことに尽きる。これがなければ、トレーニングどころではなかったし、やっと久々にまともな体調で生活を楽しめるようになった感じだ。今までも一応山やスキーに行ってはいたけど、特にこの1,2年はだましだましやっていた感じだった。本当に今にして思うとあんな体調でよく頑張って山に登っていたなあって・・・・。改めて本当に健康であることのありがたさを痛感した次第である。本当に涙モンでした。


思うように登れない時期も長かったですが、復活できたら行こうと思っていたのがスイスだったのです。急に体力強化・・・と言ってもあまりできていなかったなあ・・・って思うものですが、まあ神様の采配で登らせていただけたというありがたいことに感謝です。


さて、スイス以外の中で一番印象的なのは、やっぱり山スキー大好き人間としては、双六小屋~三俣蓮華岳~黒部源流のコースです。大自然の懐で槍や穂高を眺めながらの山スキーは最高でした! 山スキーを始めた時からの念願のコースということなので、花丸です。次によかったのは、山スキーのシッケイ沢です。これも素晴らしいお天気に恵まれて、随分前から行きたかったコースなので嬉しいものです。このコースならば、1年置きぐらいに行ってもいいかな?って感じです。谷川周辺は近いので、そこも嬉しい所です。


秋に山に行けなかったのは、スイスのレポを作るのに一生懸命すぎたこともあるけど、旅行費用で散財したことに加えて、TVを買う必要に迫られたことと、あとはスキーシーズンにはお金がとっても必要なので節約していたのでした。裕福な人ならば笑ってしまうようなことでしょうけどね。。。。 


今後の抱負としては、まずは山スキーシーズン到来なので、山スキーを楽しむことと、ゲレンデでももう少しうまく滑りたいと思うものです。山滑り派にはゲレンデの技術など必要ないという人もいるようですが、凡人の私レベルでは、少ない体力で安全に滑り、かつ楽しく滑るにはあと1,2段階滑りがうまくなる必要があると思うのです。残念ながら、1級レベル以上の自由自在なシュプールを描く・・・というレベルには足りない自分なので、今年はせっかく板も新調したので、もっとうまくなりたいです。


無雪期の山に関しては今後どうゆう方向性でやっていくのか、自分でも迷う部分がありますし、心に思うことも多々あるのですが、公表するほどのこともないので、以下省略といたします。(笑)

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2006/01/01

紅白歌合戦は疲れる・・・・

年末は紅白歌合戦を観ることに毎年しているが、年々知らない歌ばっかり・・・
そもそも普段の歌番組をほとんど観ないので、どんな歌が流行っているのか全くわからない。だから、CMでなんとなく知っている曲とかが出てきて、全体像がわかるといいな~と思ったりするので、年1回の流行り歌のネタチェックみたいなもの。


だけど、今年の司会のみのもんたには本当に参りました。もともと嫌いな人。ごくたまに昼の番組を観たりすることはあったが、本当に鼻につく。それなりに相槌とか感想とか、アドリブが入るのだがいいという人もいるだろうけど、その場しのぎ的なもので、深みがない。要はうけりゃあいいのかって・・・。


今回の司会はメインがみのもんたと山根アナで、サポートとして仲間さんと山本さんかと思っていたら・・・・・。最初からみのもんたと仲間さんが中央にいて、あれあれ?実は私は山根アナの落ち着いた語りが好きなのです。最初は、なんで山根アナが赤組を仕切らないのかな?ってずっと思っていたけど、結局は仲間アナが赤組のメイン司会の位置づけだったようですね。(この辺もわかりにくい構図でした。白組の山本さんの位置づけもわかりにくい感じでした。)それにしても、みのもんたが、結局は全部を仕切りたいみたいで、とってもウルサイ!! 不愉快この上ない。特に相手がしゃべっているところを、かぶせるようにしゃべるのは、本当に怒りたくなる。あんたの意見は何様だと思っているんだ!!!!って思う。紅白は一人での司会と違うんですけどね。。。。


実は、朝の番組のことですが、会社の同僚がみのもんたがこんなことをしゃべっていたよって話を聞いたことがあるのだけど、とんでもない認識不足もはなはだしくて。。。。まあ私の勤めている会社の業界の悪口なんだけど、いくらなんでも認識が世間知らずも甚だしい・・・・。ちょっとしたTVの業界の司会者であるならば、最低限必要な知的水準も満たしていないんじゃないかなって。。。あまりに酷いコメントだったので、慌てて他の人がフォローに入ったということでしたが。そんなことを聞くと、本当に世間でなんで人気があるのか不思議なことです。)


私は紅白は歌をきちんと聞きたいなって思うのに、うるさいおしゃべりが曲が完全に終らないのに入ったりしていた。みのもんたが一人で全部しゃべるという図式は最初から予想していたけど、赤組はやりにくかっただろうなあ・・・・結局はNHKの局アナも若手の女性アナはあの人とペアになるのは勘弁なので、アナウンサー室長の山根アナがやり手のない難しい黒子に徹する形で耐えられる人としてピックアップされたのかなあ・・・・ 


それにしても、歌の方は・・・・ 昨日レコード大賞をとった倖田さんという人は全然知らない人だし、歌も全く知らなかったし、全然頭に残らない曲でした。爆笑!(さすがに1度だけじゃだめか? )アメリカでも売れたというので、それなりなんでしょうけど? 半面、ゴスペラーズや山崎まさよし、アリス、森山直太朗、平原綾香、一青窈、夏川りみ、中島美嘉、そして何よりもユーミンを観れたことが嬉しかった。(実は、私はかつては相当なユーミンファンでした!!)途中合間合間に出てくる色んなやりとりで、ゴリエっていう男性?が出ていたけど、なんだか何でこの人が受けているのか全く知らない自分なので、訳がわからなくて、正直つまんなかった・・・・。お笑い系の人とかは、そのねたが何で面白いかわからないと、つくづくつまんないのでした。


途中でお風呂とか入ったり、パソコン見たりして多少中抜きでしたが、紅白は年々つまらない番組になっていってしまって残念です。それに、皆が知っている大ヒットがそもそも無いというのも・・・・。 ほとんど観たことも聞いたこともない一部だけの人だけに受けている現在の歌謡曲というのか、歌の世界もつまらないものですね。ダンスばっかりで売っている人達もいるけど、う~~ん、CDで聞くとダンスは見えないんだけど(苦笑)


まあ、1年に1回の流行歌?の仕入れとして観ているので、それなりの成果?で楽しめましたけど、来年の司会は是非みのもんた以外の別のまともな人であって欲しいものです(みの本人もNHKはこりごりって言っているみたいだから、よかった♪ )

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