【2006年4月22日(土)】
GWを前にして、このところ何かとお天気が良くなかったり、都合が悪かったりでお山に登っていない。かといって、遠くの山スキーに行くには天気予報がいまひとつ・・・・・ よっぽど、どこかに行こうと思ったが、諦めて近場の山にトレーニングを兼ねて出没とした。
予定では奥多摩の某所だったが、朝起きるのが少し遅れたため、バス便がよくない場所にて山はいったん断念。それからひと寝入りして、起きてみるとかなり天気が良いので、やっぱり別の場所に出没することにした。どこにしようかな?と寝ぼけ眼で地図を開いていると、この時間だとバスを使わないでダイレクトに駅から歩けるだとすると・・・・・ 中央線の大月あたりまでの山を最初に考えたが、なんかあまりぱっとした印象がもてないなあ・・・・・。ふと、先日リンク仲間のえびさんが高尾山の綺麗な桜の写真のレポを発表していたので、「そうだ、桜は終っているかもしれないけど、山桜を見るのがいいかな」と思いついて家を出た。
京王線の高尾山口の駅に10時40分頃到着。奥多摩に行くよりも遥かに近い。駅は人が相当多いが、高尾山としてはまだまだ序の口レベルだろう。10:50出発。
人が一杯歩いているのを縫うようにして歩いて、まずはケーブルカー駅へ。駅でもらったパンフでも確認して稲荷山のコースを選択。すぐ左にあがっていく道だ。最初が急になっていて、ツツジが咲いている。人ものんびり歩いていて、人がコンスタントにいる。一応今日は軽めの荷物(約6キロ)で最低でも陣馬山までは行く予定。さらに時間があれば影信山までは戻ってきて下山とするか、本当に調子がよければ高尾山まで戻っての往復ピストンにしようと思っていた。
すぐに汗をかくようだが、お稲荷さんの祠の所ではご参拝。それからどんどん登っていくが、新緑の季節でとても心地よい。気温も高くなくて、ややひんやりしているせいで歩きやすかった。高尾山はスミレが多いそうだが、スミレなどを時折愛でながら歩く。大体、いつも自分はGWの雪のシーズンが終らないと低山歩きをしない人だったので(里歩きをしてしまうと、なんとなく雪が溶けてしまうような気がして・・・)、こういう季節の感じをずっと歩いていない。でも、とっても心地よくて、今後はこういう感じの低山歩きも山スキーに行けない時にはいいなあと思う。
そうこうしていると、見晴らしの良い場所に到着。西武ドームや都心の高層ビル街までも見えた。ここまでも、大学生ぐらいの自然観察のグループが数十人単位で歩いていたが、彼らがそのあたりの見晴らしの良い場所を占拠。タバコの灰を長くして後輩にウンチクを垂れているのは、ちゃんと携帯用煙草入れを使って、他人に迷惑にならないようにタバコを手に持ってよと思ってしまう。何が自然観察とか自然保護なんでしょうかねぇ?
団体さんをやっとそこで抜いたので、あとはなるべく静かに歩きたいものだが、さすがに高尾山にて人はどんどん降りてくるし、登っている人もコンスタントにいる。やっと最後の急登らしき所に到着。分岐で左に巻くこともできる。直登は階段が結構長そう。実はこの稲荷山ルートを登ったのは、中学2年生の遠足以来と記憶している。当時に比べると随分たぶん階段も立派になったような・・・・。大体、東京界隈の小中学生は、高尾山は1度か2度は必ず遠足で登る山なのだが、たぶん私も、<また、高尾山だよ・・・・>って登った最後の時のコースがここだった。一応稲荷山のコースが一番高尾山の多くのコースの中ではきつめ?とか言われているようだが。
なんだか、ほんとにそうなのか?なまま、最後の階段はかなり長くてうんざりしたが、登り付いたらちょうど山頂だった。やっぱり当時の記憶が漠然とよみがえってきたもので、確か小雨の降る中を登らされて寒かったような記憶が残っている。
この日の高尾山は、ちょうど1時間で登りついて、登りのトレーニングとしては軽すぎたかな・・・って感じだった。桜は山桜が咲いていて、なかなかいい感じだ。見晴らしのよい方に歩いて行くと、突然、白い雪を冠った富士山が綺麗に見えた!! なかなか感動的に綺麗だった♪♪
感動に浸りたいものの、人が一杯で、ちょうど昼で山頂全体がランチモード。あちこちいいにおいがする。さすがに、まだお腹も空いていないので桜がとても綺麗なので、さっそく歩きモードに変身。
ここからは、階段を下りて陣馬山への縦走路へ。いたるところに桜の木があって、山桜がやや盛りは過ぎているものもあるが、満開のものもあって写真撮ったり、嬉しくて上ばっかり眺めている。遠目に見る山の景色も新緑の淡いグリーン色と、淡い桃色のトーンが絵になるように美しい。花びらが風にはらはらと舞う姿もなかなかなものだ。一丁平までの道には、つつじの見事な所もあり。つつじは終わりつつあるが、まあまあ見事で、楽しい。一丁平は右のまき道に進むと、見事なスミレの群生があって、なかなか可愛らしい。園芸種のビオラはスミレ科だから、当たり前だけど、ここから進化させたものなのね・・・・なんて思う。
巻き道が終って、上に出てしばらくは白樺も生えていて、高尾山界隈ではここらが一番感じがいいなあ・・・。ほんとにのんびりと歩いていたので、城山には1時間かかって到着。これまた、立派な富士山が出迎えてくれた。ここからは相模湖も見えている。茶店の人がソメイヨシノを植えていて、これが見事な満開♪ さらに、水仙やその他春の花を畑に植えている。それと、桃の花だろうか?見事な濃いピンクやら薄いピンクやら・・・。ここで、皆が芝生の上みたいに富士山正面にお弁当を食べているので、私も食事。やや雲が出てきて、風が冷たい。
腹ごしらえを済ますと、さすがに時間が気になる。これからは急ぎ足にする。影信山までは、思っていたよりもこちらからだと結構近かった。相変わらずの茶店の人の多さ。本当は実はトイレに行きたかったのだが、ここのトイレを見たら、見事に長蛇の列。これは陣馬山まで行ってしまおうと思った。ここからは、主に巻き道がコンスタントに左の方にあるので、なるべく巻いてスピードアップ。下りと平坦な部分では少しジョギング程度にたまに走ってみる。でも、荷物がそこそこあるので、登りでは全然できない。今日はトレールランニングの人は少なくて、全部で10名位かなあ?
明王峠に来ると、これまた見事なソメイヨシノ。これまた、少し足を休めて桜見学。いいですね♪こんなに一杯満開の桜を見れるとは・・・・。トイレモードも高まってきたので、陣馬山には引き続き速足プラスたま~にランニング。予定の15時ちょうどに陣馬山に到着。
ようやくトイレを済ませ(ここも結構綺麗なトイレだった)、広々とした開放感ある山頂を楽しむ。人も随分ぱらぱらぐらいで、もう皆帰り支度の感じ。結構風が冷たかった。陣馬山では、富士山が立派で、さらに南アルプスまで見えているのは感動♪ 山頂の表示だと、赤石岳と悪沢岳が見えているそうだ。うーん、懐かしい・・・・。
さて、ここで、再び回れ右みたいに往路を戻ることにした。去年の秋に久々に歩いた時に思ったけど、距離は結構歩くけど、このルートはあまりアップダウンが多くないので体に優しい感じがする。特に巻き道を選択すると、走れる道だ。帰りはさすがに時間も気になるので、なるべく下りの所と平坦な所はジョギングぐらいの感じで走ることにする。(だけど、気が向いた時と足元が安定している場合に限る。笑)
自分としては結構マジに歩いたつもりだが、さすがに後半なのでそんなには走れない。影信山まで戻ってくるとほっとした。誰も茶店に一人も居ないのにはびっくり。ここで小仏に降りてJR高尾駅に出ようかとも思ったが、16:30頃にて、このままだと十分高尾山に明るいうちには戻れるとわかったので、やっぱりこのまま前進。実は、高尾山口のお蕎麦屋さんで名物のお蕎麦を食べたかったのでした!!あそこの名物のとろろそばは美味しいし、今日こそは高橋家に時間も遅いので空いているかな? お蕎麦目指して、御蕎麦パワーで歩くのだ!!
城山までは一旦降りてから登り返し。巻き道もあるけど、こういう人が少ない暗くなりかけの場合は、メインルートを歩くに限る。城山は茶店の人が片づけをしていた。ちょっと寒々しい富士山が往きのときと同じように見えている。すっかり曇り空にはらはらとソメイヨシノが舞っている・・・・。さて、あと一息。
城山から一丁平は往きに見事な桜で足が止まってしまったところだが、急ぎ足で通過。外人さんが、テントを桜の下で張っている(ここはテント禁止なんだけど、たぶん日本語がわからないでしょうね・・・。でも、こういう所でテント張れれば楽しいねえ。。。。) 最後の高尾山の山頂には一応今回2時間半以内で歩こうと思っていたので、ダッシュでジャスト2時間半の17時50分に到着。
高尾山はさすがに人もまばらだが、やっぱりちらほらとはいる。(笑)富士山が本当に静かに夕暮れをむかえていて、私が滑りに行くのを呼んでいるようだ(笑)下山は前回のように1号路だと、完全舗装道路でライトもばっちりで安心だが、でも下りに舗装道路は結構足にくるので、6号路(びわ滝コース)を降りることにする。
ここは最初は稲荷山コースを降りて、左にやや回ってから沢沿いに歩く。沢沿いで日が暮れるのが早いし、足元も水が流れているようなところもあり、失敗かな?やっぱり1号路で安全に降りたほうがよかったかな?と思うものの、なんとかヘッデンなしで降りていくと大分歩きやすくなってくる。たぶん、この道は小学校の4年か5年の時の遠足の道だわ・・・・なんて超古い話も思い出してしまった。ようやくびわ滝についた頃にはすっかり、そこに滝があるのがやっと見えるぐらい。ラッキーなことに、ここから下は観光地化していて、街路灯が所々についていて、足元がばっちり。次第に街に近づいてきて、車道にほどなく到着。しばらく下るとケーブル駅。完全に駅は終っていた。
さて、お蕎麦屋さん♪って思って参道に進むと、お目当ての高橋家は入り口の所に暖簾?を下げて入れない感じ。窓越しにみると、すっかり誰もお客様はいなくて、片付けをしている。他の所も全部看板。確かに19時前とはいえ、この季節ではね・・・・。唯一お客様が2組ほど入っている明るいお店があったが、ここも入り口の看板はノート告げていた・・・・。
結局、全てのお蕎麦屋さんが終了トホホ・・・・・。まだビアガーデンの季節には早いし。高尾山口の町自体が静まり返っていた。結局、御蕎麦どころか、どこも食べるお店はクローズしていたので、駅にとぼとぼ・・・・。
最後の御蕎麦だけはがっくりだったが、出遅れた割には大変楽しめた花見山行で、初めての試みの往復登山。たぶん、感覚的には往きに5%、帰りは10%ぐらい走ったような感じがする。まあ、自分の場合はあくまでも荷物を背負わないとならないので(たぶん山スキーはスキーも担ぐ可能性があるので、十数キロ)、トレイルランナーのやっているような空身のトレーニングは意味があまりないと思う。だけど、可能性を秘めたジャンルなので、今後もたまには少し早く歩くトレーニングもいいものかもね。
【コースタイム】
高尾山口駅10:50発 高尾山山頂11:50~55 城山(昼食)12:50~13:05 影信山13:40 明王峠14:23~30 陣馬山15:00~20 影信山16:30~35 城山17:10~15 高尾山山頂17:50~18:00 高尾山口駅 18:52
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