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2006/06/28

小川山でフリークライミング

すごく久しぶりに外岩に行った。今年は少しまじめに岩に取り組んでみようと思っているが、これから先どうなることやら・・・・(天性の体の硬さと不器用な自分でもできるかなあ?)
クライミングは一歩間違うと大変危険なので、基本を大切にと思い、某登山学校のの門を叩いた。


実はGW前から机上講習などに参加していたけど、先生には「山スキーが終ってから岩は始めますので」と言いながら、やっとこ参加です。(⇒先生も私のスキー馬鹿ぶりに苦笑気味です。) 登山学校の趣旨は幅広いアルパインクライミングを見据えたものなので、生徒達も世界の山に出没するようなタイプの人が多いのが特色。


【6月24日(土)】
特急あずさと小海線を乗り継いで10:20に信濃川上駅到着。急遽マナスル帰りのSさんが参加ということで、本日は合計6名の生徒。岩根山荘というロッジに荷物をデポしてから、小川山に。


自分は4年ぐらい前に1度だけ小川山に来たことがある。天気予報があまりよくなかったこともあり、車はパラパラで空いている。この日は父岩エリアへ。最初の核心の川の渡渉。まあまあ増水していて、岩に飛び移りながら渡るが結構大変。


このエリアで初心者向きというと、有名なのが小川山ストーリー。運よく岩場はがら空きで独占。先生があっというまに3本のザイルをトップロープにセット。常連さんなどは早速登り始める。自分は外岩は2年半ぶりぐらい、ジムでも最近はビレイをほとんどやっていなかったので、まずはビレイを徹底的に指導される。自己流の変な癖がついていて、うまく効率的にロープが引けないトホホ・・・・・・。それに最初に指導されたのが<持ち替え>の方法なんだけど、これは全くやったことなかったので、とろい自分はパニック? うまくできないので、やむなく<スライド>させるやり方で勘弁していただく。この小川山ストーリーは60mロープの長いルートのせいもあって、上手くないビレイの欠点がますます暴露(苦笑) なんとか、その後自分だけのために専用のビレイ特訓のセットをしてもらって、ひたすらビレイを練習。これだけで、腕疲れた・・・・(苦笑)
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ロープセットのために登っている先生(小川山ストーリー )クリックすると拡大


それでもって、いよいよ登りへ。(全部トップロープ)

○小川山ストーリー 5.9 ★★★
とにかく長~~い・・・・。途中で小さなテラスみたいに休める所があるのだが、そこまでたどり着くまでで、充分普通のルート1本分の感じ。久しぶりのせいもあるだろうけど、勘弁してくれ~~ってぐらいに感じた。やっと着いたテラスみたいな所で少し休憩。せっかくなので、もう少し頑張ることにする。そこから上の最後の終了点近くが核心らしいが、よれよれでとにかく落ちないように頑張って、辛うじてノーテンで上まで到着。

正直なところ、ジムでも5.9はまともに現在登れないので、ほとんどまぐれって感じでした
腕がこの1本で終ってしまったぐらいにパンパンに・・・・


○小川山ストリート 5.9 ★
上のルートの右のルート。最初の岩に乗るところが少しいやらしいのだが、常連の上手なお姉さまのYさんに最初の部分を教わったら難なく岩に上がれた。そこから上はストーリーと似たような感じだが、簡単というのか、やや短いせいもあって割と登りやすかった。


×タジヤンⅡ 5.10a ★★
核心は最初の3m位の所にあり、さらにその上と、上の樹のあたりにあり、その上は快適なスラブという。それで、最初の核心だけをやるロープと、最初を左寄りに難所を避けたルートとして登る2本のロープを張ってくれた。
最初のスラブの3m位はポケットに足を入れる所が難しい。背がもう少し高ければ高い位置にあるホールドをつかめるけど、自分は全く届かないので無理だった。それでも2回トライ。ほとんどの人も敗退。おまけのルートは途中までは登れたけど、足がどうしても上がらない部分があって敗退。

※他に上手な人用に<クはクライマーのク 5.10c>にもロープがかけてあったが、当然にパス。常連のYさんが軽々と登っていた。


4時半位まで曇り空の中を久しぶりのクライミングを楽しんだ。ビレイも少しマシになってきた。帰りの核心は例の沢の渡渉だ。岩に飛びつくのがいやなので、裸足で渡って靴を投げたら、片方の靴が沢に落ちてしまって、慌てて水の中を拾ってもらった。(翌日まで暖房で乾かして事なきを得ました)


夜はSさんの世界の山々の話や、Wさんの語る今年の平標山での某山岳会の遭難劇の真相話などで色々と勉強になりました。


【6月25日(日)】
昨日よりはどんよりしているが、それでも雨が降っていないのでラッキー。今日は屋根岩のそらまめスラブ界隈を目指す。途中で2峰のセレクションのルートの取り付き付近を通過。私の唯一のマルチの経験?(これだけでヨーロッパの山に行ってしまったのは、かなり無謀 冷や汗タラタラ・・・)なんだか月日が経ったけど、相変わらず登れない自分で変りがないなあ~と感慨深い。


そらまめスラブ下部を目指したが、タッチの差で総勢10名の老若男女がそこを占拠。そこで、1つ上の部分でロープを張ることになった。ここは結構人が多くて、人気あるみたい。最初は5.10bのルートしか空いていなかったが、その後優しいルートが空いて、2箇所にロープが張られたのでほっとした。


○ソラマメ 5.9+ ★★
前半の部分が見た目よりも難しくて、1段上のホールドを取りに行くまでがふぅ~~。(10センチ背が高い人は難なく取れそうだ)。そこからもう少し上がるとスラブがずっと続く。自分はスラブは比較的好きなので楽勝と思いきや、やや右のコケの部分に行くと登りにくかった。後にもう一度登ると、最初の部分で1回テンションがかかってしまった。しかし、後半のスラブはボルト沿いに行くと、足に乗り込めてスタンスが決まって納得の登り♪


○やわらかそらまめ 5.7
最初は立木の切り株から登り出す。前半をクリアすると後半のスラブは先生曰く、ボルト上に直上すると10aクラスで、右に行くほど簡単だという。最近の情報では5.8に改訂予定とか(おがわやまだより
2度ほどチャレンジしたけど、ボルト直上は難しくて、やや右よりルートを取った。


×ロング・ロング・アゴー 5.10b ★★
前半は体のフリを使って登り、中間はクラック、後半はスラブというバライティーに富んで楽しいコースという。当然、自分には難しすぎるので最初だけでも登ろうと悪戦苦闘。実は自分は正対でしか登れないので、体のフリを先生やYさんに教わるが、急にはできないよ・・・・・。午前、午後と2回やってみたけど、いずれも出だしでアウト。やっぱり、10a以上は体のフリを使った登り方をマスターしないと登れないことがよくわかったのでした!それができれば、かなり楽しそうなルートに見えました。


昼食後になり、ようやく下部が空いたので初心者のみ移動。

○生木が倒れたよ 5.9
最初は倒れた木の下をくぐってルートに取り付く。これはスラブ的だけど、ほどほどのホールドがあって、登りやすかった。


×三色すみれ 5.10a ★
上のルートのひとつ右のルート。最初に登った人がどんどん左にルートを変えて、左のルートのすぐそばを行くのでいんちきだ・・・と言っていたけど、実際にやってみると、左にルートをとらないと自分も登れず。2つ目のボルト位までぐらいで断念。


※他にソラマメハング5.10d、ソラマメハング・スーパー5.11d、帰ってきたタジヤン5.11b、スラブの逆襲5.11cにトライする人がおりました。


この日は雨が降るようで降らなくて、結局3時半頃にぱらつくようになったので、ここで下山。急いで車で駅まで送ってもらい、16時台の列車に乗って帰京。なかなか良い人達に恵まれて、楽しいひとときを過ごすことができました。まじめにこれからはジムで練習しないとなりませんね・・・・。

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駐車場から見た父岩(中央やや右の岩が小川山ストーリーの場所)クリックすると拡大

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2006/06/24

神田反省会

本日は、山スキーの反省会が神田であった。総勢7名。
集まったのは、お気楽さん、TAKUさん、かっきーさん、きむひろさん、大ちゃん、moto.pさんと私。
神田・淡路町の沖縄料理店をかっきーさんが予約をしてくれていた。


サラリーマン姿の人は山の恰好をしていないので、やっぱりこんなサラリーマン姿しているんだあ・・・なんて思ってしまった。とりとめもないような話をしているようで、男性は何故かやっぱ○な話が好きなようですね(苦笑)
うちの職場の飲み会だと、女性がいる席ではほどんど○な話はしないことになっているので妙に新鮮?だった。なんせ、会社の飲み会でセクハラ容疑があった管理職などは遠方に即刻左遷されてしまっている事例がごく近くであるので、男性陣は油断なく?無難な話しかしないのであった。


大ちゃんのレポはいつも哀愁に満ちているんだけど、なんか話を聞いているとなんか分かるよな気がした。飲み会といっても自分は下戸なんで、冷静なせいもあるんだけど、話を聞いていて、社会勉強しているような気がした。自分なんか、仕事では色々な話を聞いているけど、実体験に伴った話って身に沁みるなあ。


自分は翌日が山のせいもあって1次会で失礼。2次会参加できず残念でした。翌日早朝からお仕事のmoto.pさんと途中の新宿まで一緒だったけど、これまた私の現在担当している業界筋の声を聞けて、なんだか大変勉強になりました。


なんだか、この感想だと、まるで山スキーの話がないようにみえるけど、実際は結構あって、もっと話をしたいなあと思ったものでした。


ご参加の皆さん、楽しかったです。
また、来シーズンもよろしく♪ 

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2006/06/20

素敵なお父様

職場の昼休み、同僚が雑誌を持っていて、皆女性が集まってわいわいしている。なんだろう?と思って、自分もそばに寄っていく。


その雑誌は「JJ」
自分は高校生ぐらいから20代ぐらいまではずっと読んでいた。(といっても、めったに買わないで立ち読み、回し読みという感じだった。) JJは「ブランド」物大好きみたいな雑誌だけど、自分はブランド物は興味がないけど、ファッション雑誌としては、一番好きだったなあ。同級生は大変なお嬢さんが多いので、よく雑誌に出ていた。


何で騒いでいたかというと、なんと隣の課に今度7月の人事異動でくるおじさまは、なかなか素敵な方なのだが、その方が「素敵なお父様」ということで、<S女子大の美人のお嬢様と一緒に素敵なお父様として>堂々ページ1枚になって載っているのでした! (この雑誌でS女子というのは、ほぼ聖心女子大のこと。この大学は雑誌には大学名は載せてはいけないルールがあるそうです。)


この方は、名前からして一見して<元お公家様>という、由緒正しいお家柄なのです。お爺様から3代つづいてヨットを所有していたり。お顔立ちもお公家様らしい上品な方です。巷では、よくセレブという言葉を使う人がいるけど、本物のセレブはさり気ないのです。幾つになってもお坊ちゃまらしい風貌も感じさせられて、ああいうお父様をもつお嬢さんはいいですね。


以前の仕事は某分野のスペシャリストだったけど、今度の職場では何をされるのやら? お仕事ぶりも今後の注目です。

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2006/06/18

「女たちの山 シシャパンマに挑んだ女子隊9人の決算」落合誓子著

田部井淳子さんの自伝「エベレストママさん」は恐らく20代の頃に読んで、最近は復刻版も出たので文庫本と2冊も持っている。他にも図書館などで関連の本を読んでいて、エベレストよりも先に登ったアンナプルナの本(「アンナプルナ女の戦い」?という本)を探しているとプログで書いたら、Auroraさんが、逆にエベレストの後で女子登攀クラブが登ったシシャパンマ(1981年登頂)の本を紹介してくれた。


それが、この本である。今は発売されていないようなので、アマゾンの中古で購入。さっそく読んでみたけど、うーん、<山行記というよりも暴露本である>というAuroraさんの感想がずばりそのもの。読後感としては、かなり重いものを感じたが、女同士で登るとか、かつての遠征隊のありかたなど・・・・・とっても興味深いものを感じました。


私は本格的なレベルの登山をしているわけではないので、遠征隊なんていうのは世の中の別の世界のものだとずっと思ってきた。高校時代ぐらいから長谷川恒夫の三大北壁冬季単独登頂とか加藤保男のエベレストとかカモシカ隊の縦走とか・・・・ 田部井さんのエベレスト登頂は山を自分が始める前だったけど、マスコミがものすごく報道していたのは漠然と覚えている。マスコミに出てくる遠征隊のテレビは今よりは他の隊なども含めてもっと多かったような?気がする。とにかく遠征隊イコール別の世界のすごい出来事だと思っていた。


女性がサミッターになるには、やはり女性だけで登らないとまずはお声がかからないのは当たり前だと思っていたから、田部井さんの登り方(女性だけで隊を組む)の選択はある種当たり前かなとずっと思っていた。シシャパンマは皆が登れるために女性だけで登ろうと同様な企画だったのに、結局は彼女だけの登頂。著者は9人のメンバー全員からの立場から田部井さん像を描いている。現在まで活躍されている様子を拝見するに、本当に力強い人だと思っているが、この本を読んでいるとますますその感を強くする。


何が強いかというと、肉体的な高度への強さはもちろんなのだが、マネジメント能力とか色んな意味でのまるで会社でいうならば管理職能力みたいな感じかな? 逆に登れなかった人達は一般職みたいな感じで。。。。。
なんだか、読んでいくうちに辛くなる部分も感じてしまう。登山は本来は趣味の世界なのに、ここまで遠征隊だとお金や名誉もからむので、ほとんど会社の事業そのものみたいな感じになる。自分のお金を払って遠征隊に加わってはいるのに、サミッター1人だけのために全て凝縮されてしまうような・・・他は切り捨てていく・・・。(この著者はどちらかというと反田部井さんの感覚の方みたいだけど、それもまた大いに理解を深めました。自分もこの本だけを読むとちょっと・・・って感じを持ちました。)


本当は9人の隊員はそれぞれの個性をもっているし、それぞれの楽しみ方や目標達成の仕方(例えば登頂は無理でも7000mを体験する人を増やすとか・・・・。当時入ることがほとんどできなかったチベットの文化と交流するとか)もあるのに、なんだか1名の世界女性初、日本人初の登頂者を出したという成果だけが残ったけど・・・・・という感じだ。


登頂より25年経った今、ネパールやチベットの登山は遠征隊といってもスポンサーを付けて登るという登山でなくて、ほとんど自分のお金で登る方法になってきている。いわゆる公募隊とかガイド登山などが主流である。また、入山の許可も1シーズンに幾つものパーティーを入れているので昔のような方法とは大きく違ってきている。シェルパなどの仕組みを整ってきて、ネパールあたりのエージェントに頼めば、以前より遥かに簡単に遠征隊も出陣できるようになっている。


大きく登山隊のイメージが変わってきているが、自分はそんな大それた山に登る気持ちは毛頭ないが、今の時代と昔とどちらが良いかというと、やっぱり今の方が良い時代だなと思う。誰だって、山を登りに行くのに、自分のお金を使うのに、条件さえ整えば(高度順応や技術、天候など)誰だってサミッターになりたいものだ。諸先輩達の苦闘をしのばせる本を読んで、いま改めて時代の流れを感じるものです。


ちなみに、自分の勤務している会社は環境問題にかなり取り組んでいるので、7月になんと田部井淳子さんの講演会が会社で開かれるのです。自由参加なので、一応申し込んであります。応募人多数の場合は抽選になるそうです。是非、自分も講演が聴けるといいなあ。どんな切り口で山のごみ問題とかを講演されるのでしょうか、今から楽しみです。

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久々にジムに・・・

ようやく滑りシーズンが終ったので、久しぶりにクライミングジムのランナウトに行った。


この日は1Fのロープエリアはかなり混んでいた。自分はもともと登れるルートは僅かしかないし、オートビレイで登れるルートはほとんどスラブ壁にしかない(苦笑) それでもって、順番待ちって感じでのんびりやっていて、簡単なのを5本ほどやった。


ひさしぶりに(たぶん2年ぶりぐらいでしょうか? )以前このジムやホームページで少し交流していた大ベテランのクライマーのVさんにお会いする。今日は高尾山~陣馬山の往復ランニング(冨士登山競争や24時間耐久のハセツネにも何度も出場されている方です)を4時間ほどで軽く終らせたあと、このジムというから驚異の体力です。この日も以前と変らない軽い身のこなしでイレブン後半を登ってました。HPを閉鎖されてしまったので、最近どうされているかと思っていたのですが、今年のGWは穂高の屏風岩というから、まだまだ雲の上のアルパインクライマーです!!


恐れ多くも1本のみ簡単な所をトップロープでビレイしていただく。あまりに恐縮だし、超下手なので面目ありません。(次回遭遇する際には、もう少しマシでありたいと思います・・・・・)


右の壁の一番簡単な所のオートビレイは1本を上まで登れたが、正面の薄かぶりは足固定でやったら途中で力尽きてしまった。


あまりに登れるところは少ないので(大苦笑)、3Fのボルダーエリアに行く。ここがなんと1人しか居なくて、早くここに来ればよかった~。冷房も効いていて快適。ここも久しぶりなのでテープの貼り方とか変ったような気がするが、本日は一番簡単な白いテープの1から10をやる。どうしても6ができない!! 壁が少しでもかぶってくると登れなくなってしまう自分・・・・。かぶるといっても、薄かぶりともいえないレベル。それでも、体の使い方がわからないので、困ってしまうのです。。。。。


他に黄色テープの1と2あたりをやってみるが、とたんに掴むホールドが難しくなっていて(のっぺりしているのは苦手だなあ・・・)、登れない・・・・・。結局6にこだわって、たぶん10回近くトライして、ようやく登れて少しだけ嬉しかった。


今日はやっぱり上腕の筋肉痛。気になっていた左腕はほぼ全く問題ないようでよかった・・・。でも、気にしているせいか、左腕はフルには体重をかけていないのか筋肉痛のレベルも少なめ。右腕は爆笑するレベル・・・。やっぱもっと脚で登りたい。体重をあと3キロ痩せるともしかしたら、ワングレードは上がるかもしれない(苦笑)

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2006/06/17

2005-2006年山スキー総括(その2)

(↓のその1 )からお読みください。


さて、1つ1つの山スキーについて、簡単な感想をまとめてみると(なんせ、大した本数行っていないので簡単に振り返れるのです 苦笑)


【1】根子岳 1月
シーズン最初の単独での足慣らし。ガスの中で滑るパウダースキー体験。根子岳でパウダー膝とか腰まで・・・なんていうのはめったにないことで美味しい体験になりました。ホワイトアウトに近いなかを滑る恐さ(雪酔いの2、3歩手前ぐらいだった・・・)を体験。また、ガスの中でよっちゃん&かっきーさん&こてつさんと遭遇していた模様でした。


【2】安達太良山  1月
難行苦行だったマイクロバスもどきの夜行日帰りバスツアー。
とりあえず百名山を久々にゲットしましたが、ガスの中でただそれだけ・・・。ゲレンデ練習もリフトが止まってしまい物足りず。


【3】十石山 2月
ネットで知り合ったお気楽さん&TAKUさんペアーと初めてのジョイント。
何故か登山口でよっちゃん&かっきーさん&きむひろさん&大ちゃん&たかこさんらに遭遇。
完全なラッセルを覚悟していったら、先行者がラッセルしてくれて大いに助かりました(汗)
山頂付近は風雪厳しく、十石小屋まで。大変気温が低く、凍傷にやられた方が多くおりました。厳冬の山の厳しさを味わいました。滑り的にはパウダーでしたが、樹間が狭くて、美味しい斜面もあっという間で、期待の割には滑りは物足りなかったです。


【番外編】 ニセコ 3月
ゲレンデ練習とパウダー滑り練習と薮山滑り練習に励んだ6日間。
今年は資金と時間をこれに最大に注ぎ込んだのでした。(汗;) 北海道の景色は大好きなので、また行きたいものです。


【4】吾妻連峰 (家形山~滑川温泉) 3月
山人さん&モコモコさんご夫妻との東北の縦走の味わいの山スキー。こういうタイプの山スキーは初めてだったので、細い雪庇の上を上り下りしながら延々と滑り降りる強烈な体験も今では大変な良い思い出です。そもそも広い意味での冬山をやりたくて山スキーを始めた自分なので、今後も滑り重視にいこだわらない山旅の味わいの山スキーもシーズンに数本は経験したいな・・・って思います。 ←やっぱり山屋出身の発想ですね。


【5】谷川・茂倉谷 3月
お気楽&TAKUさんのマチガ沢四の沢滑走を見学を兼ねての山行。茂倉谷は、有名な芝倉沢よりもさらに傾斜も強い・・・ということでワンランク上かな?と思ってきむひろさんと挑戦。当日は最高の山スキー日和でコンディションが良すぎて簡単でした。沢登りでも遡行したことがあったので、夏冬合わせて制覇という意味では良かったと思います。 でも実は、マチガ沢見学の方がインパクトが強いです。(苦笑)


【6】雪倉岳&金山沢 5月
途中一部、福井の山スキー界の大御所のYAMADA先生御一行とジョイント♪ 味のあるルンゼ滑りも体験。
よっちゃん&ひーちゃん夫妻と同行。最高の天気に恵まれた3日間で蓮華温泉ベースで極楽山スキーでした。クラッシックルートはやはり先人が良いと思っただけあって、味わいもさすがです。何度でも味わいたくなる深みがあります。


【7】白馬・杓子沢~長走沢 6月
金曜日まで体調不良だったのを日曜日に登ったので大雪渓はへろへろ状態。俊足のじゅんさんとお初のジョイント。長時間待っていただくは、スキー少し持っていただくは・・・大変体力的に辛かったです。滑りは杓子沢は落石だらけでしたが、ロケーションの良い所を滑るのでそれなりに満足。長走沢は開放感のある素敵な景色と良いコンディションで、滑り納めに相応しいものなりました。 


昨シーズンは病気回復後の3月からだったので、とても人と合わせて登るほどのパワーも全くなかったので、単独でかなりゆっくり登っておりました。今年はネットで出会った方などを中心に登ることが多くなり、久しぶりにパーティー登山の楽しみを感じることになりました。男性は皆さん体力があるのでついていくのが結構必死。大体において、山スキーのガイドブックはコースタイムは厳し目。そもそも山スキーは体力がある程度ある人以上人しかやっていないのが実情。 なかなか考えさせられるものです・・・・・。


また、自分のネックは車酔いの可能性があることですが、最近は酔わなくなっているようです。(代わりに酔い止め代わりに車でおしゃべりしまくって、うるさいかもしれません。スイマセン。)やっぱり他人に運転していただいた車で登山口まで行くと、ものすごく体がラクであるということです。夜行の列車とバスを乗り継いで、スキーやらザックを背負ってよたよた登山口まで歩いて行って登り始めるのは相当に疲れますので、今後は良い友人と仲良くしていきたいものです (ペコンペコンペコン)


山スキーでは単独の良さもあるけれども、恐いのはスピードがあるので一瞬にして足を骨折などするリスクが普通の登山よりも遥かに大きいということ。ややシビアな(35度以上などの場合やコース取りが難しい場合など)コースであれば、やはり万一のことを考えるとパーティーの方が安全と思うところです。山スキーの難しさは、体力とスキー滑走技術がある程度は伴わないとパーティでは楽しめない点。自分の課題はやっぱり体力の方が大きいようで、来期までの課題としたいものです。


みなさん、来シーズンにはまたよろしくお願いいたします。  \(^〇^)/\(^〇^)/\(^〇^)/

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2005-2006山スキーシーズン総括(その1)

山スキーシーズンも、とうとう終ってしまった。
今年は豪雪で嬉しいほどの雪が降ったが、山スキーにおいては降り過ぎのため、雪崩のおきそうな所は恐いので慎重になり登れないことやルートの制約を受けたような気がする。


それに、雪崩事故の遭難が極めて多発したために、毎週のように大量に山スキーヤーが遭難するので、山スキー=遭難多発スポーツみたいな感じで、世間様に肩身が狭い気がした。実際には、GW前半に針の木雪渓で雪崩遭難が発生したために、GW後半最後に寄ろうと思っていたけど縁起も悪いのでパス。雪倉岳へ行くのも、白馬雪渓経由は針の木雪渓の連想が働き嫌なので、GWはより安全な栂池経由からとした。


上越も、平標山の遭難(冬山パーティーや山スキーヤー。このうち山スキーヤーは最近になってようやくご遺体が発見されたそうです。)もなんとなく気になってしまって、今年はあの界隈に入るのが躊躇われた。(とっても自分は小心者です・・・・・)


技術面ではここのところゲレンデで集中して滑ることがなかったので、今年は思い切ってニセコでゲレンデとパウダーの薮山滑りの練習を5泊6日で堪能した。もともとゲレンデスキーは好きなので、特に苦手のショートターンの練習や、パウダー滑りの練習を重ねた。今回は相棒が同じモチベーションでガンガン滑る彼女だったので、久しぶりに思う存分滑った。動画を撮るのが楽しくて、色々と撮ってみると、フォームや癖を確認することができた。やはりショートターンがあまりうまくないので、もう少し早いきっかけでタイミングをとってリズムを作る必要性を感じた。スクールにも入ろう思っていたが、天候の関係で入れなかったので、是非来シーズンはもう少しズレの少ないキレのある滑りを学びたいと思っている。


さて、本来の山スキーとなると、シール登高とキックターンなどの苦手さをますます感じている。来年は、ゲレンデの急斜面で恥ずかしいけど、納得いくまでキックターンはかなり練習しておきたいと思う。シール登高は体力の部分が大きいけど、自分が感じたのは全体に脚力強化の必要性である。夏山だと、全体に軽い荷物で登ればさくさく登れても、山スキーは兼用靴は重いし、スキーもそれなりの重さがある。だから、夏山の脚力の1・5倍ぐらいを使う気分だ。大根足にならない程度に足を鍛えたいと思う。(爆)


それから、ビーコンや雪崩知識などは正式に学びたいのでシーズンの最初のうちに講習会に参加しておきたいと思う。


全体に、山スキーが好きだと言っている割にゲレンデ練習もしたいし、山に行くのに足がなかったり(列車利用だと本当に行ける所が限られてしまうので)、なかなか回数が増えません。しかし少しは今年は色んなタイプの山スキーに行けたかな?と思う。来シーズン以降、どういう方向でやろうか? 今から楽しみに体力強化も含めて考えていこうと思います。

(次に、それぞれの山の総括へ その2へつづく)

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2006/06/13

「情熱大陸」 山野井泰史

現在の日本を代表するクライマーと言えば、フリーならば平山ユージ、アルパインならば山野井さんだろう。


日曜日夜11時からTBSでやる情熱大陸という番組は、旬な人を30分で特集する番組で、自分は見ることが多い。山野井さんは、以前の情熱大陸でも出ていたらしいが(これは見逃した)、確かNHKでもやっていて、普段の生活シーンなどが中心だった。以前のNHKの番組の時に比べると、同じ奥多摩町内で、日陰の家から、日当たりの良い家に引っ越したというが、築50年というけど、随分綺麗に手入れされたこぎれいな家に住んでいた。


今回の番組の概略はこちらをクリック


既に「垂直の記憶」の自著を読んでいるので、人となりなどはわかっているが、今回は直に切断だれた指やそれでも登っている姿。奥様もそれ以上にひどい凍傷のために指がほとんど先がないのに、すごく自然に生きている姿などが映像で映し出されていた。


今回一番感動したのは、彼が小学校の卒業文集?に載せた将来の夢というのが

「無酸素でエベレストに登ること」

えらい、びっくりした♪♪
大人でも、無酸素と酸素たっぷりつき登山の違いなどわかっていない人が多いのに、30年近く前の小学生がこれを理解して?書いていることがすごい!


山野井氏は、壁やラインの面白い6~7000m峰クラスの山を本当に自分のためだけ登っているのだろうなあ。。
子供のような純粋の表情、完全にお母さんに甘えているかにも見える姉さん女房のカップル。


でも、自分的にはどうしても日々の生活に目がいってしまって、大変つつましく生活しているけど、これから先どうするのかなあ?って思ってしまう。以前は富士山のボッカを雪の季節に定期的にやっていたが、これからはそういう仕事にも就けないわけだし。彼も41歳、そろそろ年齢的な限界もあるかなと思う。まるで世捨て人? 本当にクライミングだけのために生きているんだなあと感心する。


コマーシャルリズムと一線を画しているものの、今年の冬辺りにICI石井スポーツの本店をうろついていたら、ポスターに「山野井さんと登るネパール・アイランドピークと????山」みたいなのが張ってあった。念のために書くと、アイランドピークはネパールにある比較的一番登られている6000m峰。最近では、山頂には固定ロープを張ってあるときもあるそうで、登攀技術ほどでなく、一通りの冬山経験があれば登れる。ガイドがつけば私レベルでも登れる程度の技術度でらしい。(決め手は、高度順応がメインとなる) そのガイド登山の募集に山野井さんの名前があったのでびっくり。彼にとってはお散歩レベルだとは思うけど、コマーシャルリズムは大嫌いなはずでは? やっぱり、かすみを食べては生きていけないから、どっかで妥協もあるのかなあ?


今後も、自分の道を彼ら夫妻なりに生きれることを一人のファンとして祈ってます。

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2006/06/07

恐怖の水芭蕉?!

滑り納めの白馬のレポはまだ全然着手しておりませんので、それまでの余興で・・・


ほぼ滑り終わった林道に出る少し前の部分で、長走沢下部で雪が消え始めて、薮っぽくなってきたあたりで発見した水芭蕉。なんだか、小さくて清楚な感じです。滑っている時に、たぶん向こうのあたりにはもっとたくさん咲いていそうな箇所もあったけど、とりあえずすぐ目の前に登場したのを撮ったのがこの写真。(クリックすると写真は拡大します)

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実は、自分はあまり水芭蕉が好きではない(スイマセン)。こういう可憐なちいちゃなものは良いのですが、初めて学生の時に見た水芭蕉があまりに巨大で、恐かったのでした・・・・・・


場所はずうっ~と昔の学生時代、白馬岳から栂海新道に行く途中の朝日岳の巻き道だった。山頂を経由して行っても良かったのだが、翌日は山頂を通過するので、まずは巻き道を通ろうとしたのが9月上旬のこと。当時はあまりこの道は整備されていないというのか、あまり通る人がいないのか、荒れ気味だった。そして、恐怖の水芭蕉畑が我々パーティーの前に出現!!!暑くてむっとする道を、自分の胸ぐらいまである巨大な水芭蕉の葉っぱが畑となって行く手を阻んでいた。水芭蕉はサトイモ科の一種なのだが、葉っぱは1mとかそれ以上ある感じで、半そでTシャツ姿の自分の腕にゴワゴワとした感触が今でも想いだしたら背筋が寒くなる気分だ。名づけて水芭蕉薮漕ぎ!! どうしても、トラウマのように可憐な水芭蕉を見ても、そのことを思い出してしまうのでした。


尾瀬の水芭蕉が巨大化するというけど、要は養分が良いと大きくなってしまうという。この長走沢のこの場所は普段は人も通らない場所だから巨大化しないといいのだけどね。。。。やっぱり、可憐な花は最後まで可憐な印象、せめて化け物みたいに巨大でなくて、そこそこの大きさの水芭蕉であって欲しい。

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