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2006/07/15

「世界の山々を目指して~山から見た自然環境~」            田部井淳子さん講演会(その2)

(なるべく その1↓ からお読みください)

田部井さんの話は富士山登山が出たところで、山を本格的に歩くのが初めての人を連れて富士山に登った時の話になった。山を普段登らない人にもわかるように、高山病対策の話を色々としてくださった。その時の話を総合的にまとめると以下のような話になる。

<高山病対策 その1>
文字通り手を当てて手当てする。顔を下から首のあたりを中心にして両手で包み込むようにする。高山病は慣れない環境で飲み込むつばがでないぐらいからからに緊張状態だったりして発症することも多い。リンパ線のあたりに手を当てることにより、唾液が出るようになる。ほっとする効果が現れて緊張をほぐすことになる。免疫力向上にもつながる。

<高山病対策 その2>
耳たぶの軟骨のあたりを上や下、左右にギューギュー引っ張る!
頭のマッサージも有効。5分間程度は実施したいという。緊張型の頭痛に効果的。耳のあたりはツボの宝庫なので、そのあたりの効果だと思う。

<高山病対策 その3>
息苦しい時は、息を吐くことを意識的に行う。⇒これは、高い山に登る人の間ではセオリーだが、自分でもやっているけど、やっぱ苦しいですが・・・・(苦笑)

<高山病対策 その4>(この部分の話は6000mなどのかなりの高所を想定した話になってます。)
あまり食事を摂らないこと! 
お腹一杯だと胃に血液が行かないと消化できない。よって血液が胃に集まった結果、肝心の脳に血液が行かなくなるので高山病になりやすくなります。高山病対策には飲み物は一杯飲んで、食べ物は少量が決め手だそうです

<高山病対策 その5>
リンパの流れを良くしておくことが肝要。普通の日常生活の際からも、リンパのあたり(特に太腿の付け根のあたり)をマッサージや叩いておくと良い。ストレッチも大切。血液循環が良くなると体全体の状態がアップする。
高所では大変冷えるので、足指マッサージが有効。マナスルの6500mのテントの中でも、ペアになってお互いの足先をそれぞれがマッサージするようにしていたという。丁寧に1本の足指ずつマッサージすると体がぽかぽかして熟睡できるという。高山病ではないが、目の疲れなどを癒すのは足の人差し指だそうだ。


話自体は高山病と銘打っているけど、体が健康であるために大切なことばかりで普段の生活の中でも大切にしてきたいことが多いです。
(その3につづく>

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