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2006/07/29

三つ峠でマルチの練習(1日目)

今まで参加したクライミング教室はワンピッチでの練習だったので、今回はマルチのシステムを学ぼうということで、希望者多数でキャンセル待ちでなんとか講習を受けることができました。自分ではマルチ自体は経験が全く無いとまでは言わないけど、ほぼ0と言えるレベルなので大いに勉強になりました。


【7月22日(土)】
ずっと降り続いた梅雨が、この週末だけ奇跡的に晴れてくれてラッキー♪1年振りに降りた河口湖の駅は、「えっ~~!!!」というほど大変身。去年富士山を登りに来た時は、本当に田舎の小さな駅で、トイレも汚くて・・・だったが。ログハウス風で堂々としたかなり大きな駅に大変身♪ ここまで綺麗に大変身した所も珍しいのでは?外人さんが多く来る所なので、ネットカフェまである。


三つ峠は全く初めての場所。林道の中の一番上の駐車場は全部ふさがっていて、もう少し下からのスタート。湿度が高くてとっても暑い。すぐに汗が吹き出てくる。髪の毛なんて上から水を被ったかの状態。三つ峠は四季楽園に泊まるので、そこでしばし休憩。今回の参加者はYさん、MZ氏、Mさんと私の生徒4名。Mさんの到着を待って出発。


既に時間は12時頃?だったので、ほとんどの岩場に先行者あり。空いている所を見つけようと左フェース、中央フェース、右フェースと辿り、東面フェースの最初にアップをする岩場に到着。先生が地蔵右と草溝直上を一緒にトップロープを張りに行く。


◆地蔵ルート右 Ⅴ

いきなりアップがⅤ級っていうのも困るんですが・・・(汗)。最初にトライしたMさんが、最初の核心を越えられず。何度もそこのムーブをレクチャーされるのだが、結局断念。MZ氏は問題箇所を簡単にクリア。逆に、上の核心でしばし止まっていたが、先生曰く「上の方が難しい」というが、少ししたら見事にクリア。

次は自分。最初の核心は言われた通りの右手のホールドをつかめたので、左足が予定通りの場所にあがって、それからは一気にクリア。途中はついつい左に行き過ぎて、「もっと右寄りに進むように」と言われる。どこでも登れる比較的楽なコースは要注意。最後の核心に入る手前でトラバースを、こわごわ・・・・・。肝心のやや垂直に近い部分は、ホールドは小さいのがあるものの足がなく。1テンション。結局、いろいろやって駄目なのでボルトをスタンスにしてしまってのAO。それでも、なんとか上まで登れたので自分なりには良しとしましょう・・・・。


◆草溝直上ルート5.9

先生の模範演技はクラック沿いに登って行き、左にハングしている場所に一気に左の壁に左足を突っぱねるようにして登っていく。秘訣は核心はもたもたしないで一気に登る・・・・ということなのですが。Yさんがトライ。彼女はジムではイレブンクラスを登れるというが、このハングは以前トライの時にも登れなかったという。それが、今回は見ていて、実に綺麗に一気に登れた。うーん、すごいなあ~~。

自分も一応練習でハング手前までのクラック登りの練習をするためにトライするが・・・。そもそもクラックは手の入れ方やら、少しずつレクチャーされるものの、やっぱフェースの方が登り易い。一応ハング下までは到達したが。上の方のクラックに手を入れてもう少し上まで体重を上げないと左足を壁に上げられないが・・・・ 見ている時はわかるんだが、自分でやってみると訳がわかんなくなるっていうのはこのことね!諦めて降りようとしたら、これまた大きく上から吊るされているので、びよ~~んとロープが振り子状に振られて、数mは岩から剥がされて無意識のうちに絶叫していたような?!?! ちょっと恐かったけど、ジムのオートビレイ(あるいはバンジージャンプ)みたいなもんかなあ?


◆リーダーピッチⅣ+20m ~十字クラックⅤ-15m★ ~無名クラック~第三バンド~第19番クラックⅣ10m
いよいよマルチの練習♪

先生が2本のロープを引く形で、私とYさんが赤ロープで先行。MさんとMZ氏が青ロープで後行。(翌日の練習まで全てこのオーダー)。リーダーピッチは「リーダーでないとリードしてはいけない」とかつて言われたピッチだけあって、そんなに楽勝ではなく。ザック背負っていると全体に厳しく感じるし、少し左に斜行するような感じから始まったような?最初のピッチから絞られ気味・・・・。最初のテラスに着いたら、ディージーチェーンでセルフを取ったあとで、メインからインクノットでもセルフを取るのだが、インクノットの結び方が緊張していたせいもあって訳が分からなくちゃった(大汗タラタラ・・・)苦手なので、家でも何度も練習していったのだけど。やっぱあがり症なんだわ・・・(深く反省。もっと精進します。)三つ峠は全体にテラスが広い所が多くて、私のようなビギナーには大変助かります。


その後の十字クラックは、たぶん先生が途中で右のフェースにお助け紐を垂らしてくれていたお陰で、そのまま120センチスリングを下から引っ張っても体が上がらなかったので、さらに途中に結び目を上に取ってそこで引っ張って登ったところだと思う(似たようなクラックが多くて、記憶があいまい。無名クラックかもしれませんが)。完全に人工ってことです(苦笑) Yさんは最近はクラック修行を積んでいるので、全然問題なく登れる。さらに、私に後ろからスタンスやホールドを適切に指示してくれるので、随分助けられた。


途中の第三番バンドに到達する手前あたりでは、コールも無くてロープが投げられてきて、小石がぱらばら。やっぱり三つ峠はメットは必携です。(参りました・・・さすがにうちのパティーから注意しました。さらに登っているとクライマーがどんどん懸垂で降りてくる。私は岩場のルールを知らないので先生から「ここでも登り優先なんですよ」と言われるまで、わたしゃ岩場には登り優先ルールはないのかと思ってました 苦笑 


第三バンドは小広い広場みたい?で、他に大パーティーも集結してました。バンドをロープをつけたまま少し移動。最後のピッチもよれよれしながら、なんかどこもかしこもクラックがポイントで、実質初めて本格的にクラックが登場してきたので、うまく岩を引いたり、力の方向などもわからないまま、なるべくフェースに逃げられるところは逃げて登った次第です。ほとんど何でもありのボテボテの登りでした。


◆大根おろしⅤ+ 10m★★

ここは、フリークライミングが始まる前の時代、登山靴で岩を登っていた時代には最高グレードレベルだったという有名ルート。先生はフリー初期の時代の人なので、そのあたりの経緯には詳しい。通常はトップロープで登るルーで、上には立派な3点のピカピカのペツルのボルトがある。

自分にはⅤ+はきついかな?と思いつつ、上から降りて行く。明瞭な地点があってそこから登り返す。ここは、フェースで、ホールドとスタンスは大きいのやら小さいのやら、よりどりみどりで一杯ある。自分の好きなのを選んでいけばいいので、大変快適に一気に登れて気分良好♪♪ 先生曰く、「最近のジムに慣れた人にとっては取り付きやすいルートかもね」という。


ちょうど登り終えると、見事な富士山が雲海の上に真っ黒な姿を現していた。しばらく眺めている間に、あっという間に再び雲の中に消えていってしまった。ちょうど時刻も5時頃になったので、本日終了。マルチのルートはボテボテで、何でもあり風の登り方になってしまいましたが、まずはマルチの流れがなんとなくわかったので、良しとしましょう。


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天狗の踊り場で見た富士山。あっという間に雲で再び見えなくなってしまった。(写真はいずれもクリックすると大きくなります)

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小屋見た甲斐駒方面の夕焼け。肉眼では綺麗な甲斐駒のピラミッドが見えた。

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