先週末に岩登りに出かけた三つ峠は、ちょうどNHKドラマの「氷壁」の撮影をした岩場です。もちろん、ドラマの中では確か穂高の屏風岩という設定なのですが、実際は三つ峠の屏風岩をほとんど使用していたことは、結構山屋な人では有名。
さて、たまたま自分が現在学んでいる登山教室の先生は、このNHKドラマの登攀シーンを支えたメインの登山ガイドの方です。去年は三つ峠は撮影のために10日間程度は滞在したということで、撮影の裏話なども少々聞くところとなりました。
実は私はこのプログの三つ峠のところのレポにも書きましたが、今回初めて三つ峠を訪れたのですが、山頂付近にはとても立派なアンテナがにょきにょき立っているのです。NHKの中継などで富士山が映ることがあるけど、ここの固定カメラを使っているようで、林道が山の上まで通じているにはびっくり♪
といっても、かなり車で山頂付近まで上がるのは難しそうですが、山小屋のご主人達は全て車で荷揚げしているけど4WDの車でそれ相応のドライビングテクが必要だそうです。
それでもって、女優の鶴田真由さんは撮影の時は山小屋などでご一緒されたのですか?ということに関しては、全て車で送迎されたということで、山小屋には宿泊されなかったとのこと。スタッフ一同残念がっていたそうです。先生曰く「この車道を車に乗っているのも相当にがたがたで揺れて、歩いて登った方がラクぐらいだと思うけどな・・・・」とおっしゃっておりました。確かに深い轍があったり、歩くと広い道とはいえ車道としては切り替えしがやっと・・・ぐらいの道でしたが。やっぱりかなり車酔いしそう(落ち着いて酔う間もないぐらいガタガタかもしれませんが・・・・)
それと、主人公と親友が岩登り競争をやったり、レスキューされたり・・・・のシーンは、ちょうど奇しくも私が今回登った「大根おろし」と「紅葉おろし」のルートだそうです。どちらが、どっちかは忘れてしまいましたが、いずれも天狗の踊り場という岩場の頂上みたいな所から1ピッチ分を上で確保してから降ろす場所で撮影したとのこと。言われてみると、いずれも大変確保視点がしっかりしていて、綺麗なペツルのボルトが3本ぐらいづつしっかり打たれており、なんだかとっても納得。撮影するには、撮影クルーも確保しなくてはならないから、そのやりやすい場所となると、上には安定して機材を置いておけるし、俳優さんたちも待機しておけるという意味では大変良い場所だと思います。
だけど、この2本のルートを登って思ったのは、俳優さんって本当に大変だなあって・・・・。自分は好きで登りに行っているわけだし、それなり練習をしているのだけど、いきなり修行をほとんどしない人があんなところで上から吊るされたら、拷問に近い感覚ではないでしょうか?笑 (確か、別の本かなにかで、少しだけクライミングジムで練習してから、本番の撮影に入ったとは書いてありましたが・・・・) 趣味で楽しんでいる自分はまだしも、とにかく仕事で取り組んでいる訳だけど高度感は最初ならばすっごくあるだろうし・・・・絶叫もんでしょう・・・・。誰かTVを細かくみていた人が、「この人の足はミシンを踏んでいる・・・」って笑っていたけど、うーん、素人じゃあ、やっぱり一流クライマーの足先までは演技できませんよね・・・(苦笑)
先生に、「俳優の玉木さんと山本さんは、お二人はどちらがクライミングに向いていたでしょうか?」という質問については、即座に「山本さんの方が断然クライミングセンスは良かったですね」とのこと。ふーむ、ふーむ。言われてみれば、山本さんは結構筋肉質の体型で、運動できそう。玉木さんはすらっとしていて、うーん・・・・ ただ、雑誌で読んだけど、玉木さんは「結構クライミングは楽しくて、たまにジムに遊びに行くのですよ」とか書いてあったから、好きに感じたのは玉木さんの方かもしれません。(運動神経が良いということと、好きで楽しいということは別次元ですものね)
以上ちょっと、ミーハーネタでした。
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