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2006/10/29

平山ユージの凄さ

平山ユージと言えば、登山をやる人ならばクライミングを全くやらない人でも、山の雑誌などで見たことある名前だと思う。フリークライミングで世界チャンピオンに何度もなった凄い人である。世界チャンピオンなどはいわゆる人口壁での大会での順位争いということだが、彼が本当に凄いのは、本ちゃんのルートにもとっても強いことである。

先日、私が小川山に行った時にSガイドより面白いエピソードを伺った。

それは、カサブランカというクラック(5.10a)のルートを前にした時だった。このルートはとても有名なルートで、見事なクラックが綺麗に縦に走っている。大体20m位なのかなあ?そこを最初に登るリードの人はクラックなのでカムなどのギアを岩に食い込ませてプロテクションをとって登る訳なのである。Sガイドがかつてこのルートを実験で「息を弾ませない程度に、だけどそれなりにてきぱきと登って」そのタイムを計ったら6分だったという。次に、トップロープ状態(上からロープで確保されているので、プロテクションをはめる作業はない)で登ったら3分だったという。その実験は、本当に長いルートを登る場合には1ピッチごとにゼーゼーしていては登れないので、海外などのビックウォールのそれなりにロングルートを狙うことを意識しての速度で登ったということである。

そもそも、私はこのルートはトップロープでも下から3分の2しか登れなかったので、ルート全体はわからない。Sガイドや他の上手い人の登りを見ると、フットジャム(足で体重をささえる)を利用してスムーズに登れるのを見ている。速度はプロテクションのセットがどの程度素早くできるかということも大切な要素のようである。

その時間とルートを参考にして、Sガイド曰く、平山ユージがヨセミテの超有名ルートのノーズを2時間48分で登り切ったことを比較して話をした。このカサブランカのルートをヨセミテルートと比較すると30ピッチ?分あると言っていたような。(数値はちょっと?とにかく30ピッチというと、30倍と思ってください。)単純にそのピッチの倍数とSガイドが1ピッチだけをカムをセットしながら登った時間(6分)で掛け合わせると2時間半は到達不可能。トップロープ状態の3分で掛け合わせるとさすがに間に合うが、それでもたった1ピッチやるのと、30ピッチでは全然体の疲労度は違う。

クラックのルートはこの前初めて本格的にやってみて、カムをセットして登るのがとっても大変だということが実感。ガイドクラスの人でも、そんなに速く行うものではない。Sガイドは最高レベルでフリーは13クライマーだし、クラック大好き、それにカサブランカのような超有名ルートは何度もガイド講習で使っているので超楽勝ルートのようである。私が見ている分には上まで6分でも十二分に速いです。それが、トップロープだと、岩を本当に歩いているようにスムーズに登っていくのが3分。

そのガイドクラスの人でさえも、「平山ユージは凄いとにかく凄いとしか言いようがない」とのこと。人間としての身体能力の限界ということに挑むというのは凄いことである。若き頃のあの山野井氏が平山ユージを見て、フリーに悟りをもって、アルパインの方向に向かわせしめた・・・・・・というのも納得した。

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コメント

うん、ほんとユージはすごいですよ。
私がblogに書いてた本、まだ読んでなかったらぜひお読みください。

ところで、BigRockにあるクラックルート、私は20cmも登れません。
どうも私はクラックが苦手らしい。

投稿: オーロラ | 2006/10/30 00:27

オーロラさん、たぶんその本はずっと山渓に連載していたものをまとめたものじゃないかな? (ロクスノのほうかも?)

ビックロックって鶴見にあるジムですよね?
ジムでクラックってどんな形状をしているのかなあ?
自然の岩だと、私が登ったところはフェイスも一部利用して登っているので、クラックと言っても半分はインチキ登りです、自分は。
たぶん私はジムのクラックは10センチも登れないかもしれませんね(笑)

投稿: MINMIN | 2006/10/30 20:28

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