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2008/02/27

ウィスラースキー旅行(その3)

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【2008年2月17日(日) 3日目】 滑走2日目 

今日はブラッコムを滑る日だ。Hさんは18年前にスキーに来た時は、天気も悪くて山をほとんど見れなかったというが、微かに覚えている記憶というのが7TH HEAVENという名前のゲレンデだという。(ちなみに昨日のウィスラーは全く記憶が残っている場所はなかったという)

朝はリフト開始時間の8時半過ぎにゴンドラとリフトを乗り継いで、左のゲレンデのCRYSTALを巡るコースを2本ほど滑る。まだ日陰の斜面で誰も滑っていない圧雪された綺麗な斜面にシュプールを刻むのはかなりの快感。自分なりに高速ターンで、Gを感じて雪がきゅっきゅっと鳴る。

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(左は泊まった宿のテラスから見たブラッコムのゲレンデ、右はブラッコムの中腹から上を見上げる)

次にブラッコム山頂に向けてリフトで登って行くが、最後に苦手のTバーあり。どきどきしちゃうが無事にゲレンデトップへ。あたりを見ていると、みんな好天に誘われて、どんどん板を担いでアバランチエリア(一応コースなんだけど、雪崩発生リスクがある非圧雪の自己責任エリアの場所)のBLACKCOMB GLACIERのコースに8割ほどが登って行っている。向こう側を覗いてみると、ボール状の斜面で多くの人が滑っている。日本ならば、ほとんどの人が神楽スキー場でコース外に出かけて滑っているようなイメージだ。(神楽ならば、せいぜい5%位の人がコース外に行っている程度なのに。。。。)

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(左ブラッコムグラシャーの入り口。皆、細い道を通って外へ。右は外のボールの景色)

一応慎重な?私達は、この時はここをパスして7TH HEAVENのゲレンデへ向かう。一旦滑って、再び別のTバーに乗って7TH HEAVENへ。右手の景色が急にダイナミックに展開して、まさしく天国のように素敵な景色が広がっていた。プロカメラマンが写真撮るサービスを盛んにやっている観光名所だ。景色を堪能してから無難なコースをまずは滑走する。左側に行ったら、ゲートがあって、ここから先はアバランチエリアだ。でも、その向こうはシュプールだらけだ。見ているとスキースクールの先生を筆頭に生徒達もどんどん外に滑っていく。太陽が随分あたっているので、パウダーって訳ではないだろうけど、僅かに残ったノートラックの所を目で探してしまう私達。でも、本当にびっしりとトレースだらけ。下まで滑走して、リフトに乗りながら山の地形を観察。ふーむ、僅かに新雪が残ったところはボウルの相当右に回りこんだあたりだなあ・・・・・

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(左からセブンスヘブンのリフトトップ、ウィスラースキー場を望む、周りの山々)

やっぱりノートラックへの誘惑で、気持ちを引き締めてゲートからボウルのトラバースに入ってみる。トレースがしっかり付けられているが、延々と斜度30度以上位の所での斜滑降です。アップダウンや岩の出ている危ない場所もあり、結構スリルでドキドキするし、疲れます。左の上からやや軽く雪崩れた跡もあったりして。。。 前後には他の人も1,2パーティーいるし、なんとゲレンデのパトロールも前後して滑走。看板に「今日のコンディションはあまり良いとは言えないのでお勧めしません」みたいな看板も立っていた。早々に滑り出したいが、どこもかしこもシュプールだらけで、美味しい所がない・・・・・。尾根を回り込むあたりをステップで登ったり、熱くて大汗です。(寒がりの私は薄手のダウンとフリースも着こんでましたから、まるで羽毛布団を背負って運動しているようなもんです。爆笑)

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(左 LAKESIDE BOWLのトラバース、中 その後に向かった新雪へのお誘いの光景)

ようやく30分位かけて滑り出し斜面に到着。やっと新雪を滑れる。私が先にドロップ♪ ごく薄い新雪で、ブーツが隠れるかどうかぐらい。わーいわーいと少し大きめで4ターンか5ターンしたら、あっという間に終了\(^〇^)/ 続いてHさんは得意のショートターンで滑走するが、平坦になりかかったところで撃沈。ゲレンデではないので足を取られたようです。ここからはまったりと緩斜面で時折歩きも交えて滑ります。よく観察すると、あちこちに日向ぼっこしたり、ランチを食べているグループや、ボードのジャンプ台を作って遊んでいるような場所もありました。ゲレンデ外のような、微妙にゲレンデ内のような空間です。だけど、明らかに自己責任エリアであることは間違いないです。怪我したらまずはレスキュー呼ぶのが大変な場所であります。

時折パウダーの美味しい緩斜面をわずかにいただきながら高度を下げてゲレンデとの合流点をさぐります。樹林の間を硬めのトレースで幅2mぐらいでショートターンをバンバンしないとならない山スキーのようなツリーランコースに遭遇。恐らく平行してゲレンデのSLUICEWAYコースが走っているはず。私が先に滑走しているのですが、ツリーランはジェットコースターみたいで、スピードコントロールしたショートターンを延々と続ける必要があるので、ややHさんに離れて滑ってもらうようにした。

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(ここの斜面からわずかな新雪を滑りました。労多くして・・・ 、ここからはメローな斜面をまったりとゲレンデに向かうはずだったのだが・・・・)

さて、ハプニングはここから発生。追突する恐れがあるので、たぶん針葉樹2~3本分ぐらい(約10mか20m)は離れて滑っていたと思われます。スキーの音がやや遠いけど、付いて来ていることがわかってました。私は暴走して樹にぶつかったら嫌なので、パウダーを滑れないのであれば早々にゲレンデの正規ルートに戻ろうとタイミングをうかがってました。明らかに右に行くシュプールが出てきて2本目のやや細めのルートで右に逃げて、50m?程度滑ったぐらいで無事にゲレンデに出ることができました。

ところが、Hさんが待っても待っても来ないのです。Hさんの名前を大声で何度もも何度も呼びました。最初は私が右に行くことは見えていたと思っていたので、樹にひっかかって転倒したとか、ビンディングが外れて付け直しに時間がかかっていると思ってました。同じルートでもう一度樹林の中に助けに行こうとも考えたのですが・・・・ よく見ると、もう少し下からひょこり出てくることもあるなと、きょろきょろと10分、20分と経過。かなりまずいかも? はぐれたらリフトの下で合流というのが二人の約束だったので、恐る恐る降りようかと思っていた矢先、私と全く同じルートをスキーヤーが滑走してきたので、「ピンクのパンツを履いた女性を見かけなかったか?」と英語で尋ねた。耳にイヤホンをつけながら滑っている若者だったが、イヤホンをとってくれて「見なかった」と答えてくれた。少なくともここの場所よりも下に彼女がいることが判明。

万一の場合はレスキューを呼ぶ必要があるので、ここの出てきた場所をよくよく覚えてパトロールに説明できるようにしてから、ゆっくり滑走。本当に心配しながら滑走して行ったら、Hさんがリフト乗り場に居るではないか! 彼女も私のことを探してくれていて、谷底に降りていってしまったのではないかって・・・・ドキドキして探していたという。とにかく、お互いの無事を感激してに喜んで、長い下山ルートを途中まで滑って、再びリフトで登ってレストハウスへ。

彼女は私がどんどん先に降りて行ってしまったと思い、また、あまりに明瞭なコースだったので、彼女は既にゲレンデのコースとコースの間の樹林の間を滑っていたと途中まで勘違いしていた。やがてシュプールが薄くなっておかしい・・・と思ったときには「LAST CHANCE!」という看板があり、ゲレンデの方向に向かうように指示されていた。ここから先に行ってしまうと、リフトに戻れなくなり、谷底に降りてしまう大変な事態の一歩手前だったという。だから、Hさんは私を見失っていたので、ここから先も私が谷底に滑走して降りてしまったのではと思い込んで、(彼女がゲレンデに出てきた場所は、リフト乗り場のすぐそばの位置まで降りた場所)、本当にレスキューを呼ぶことを考えなくてはと考えていたという。私が恐らく500m程度上の場所でゲレンデに出たということを聞くと、実は自分の方こそ看板を見なければ谷底に突っ込んで、危なかったとわかって、背筋がぞーー-と冷めたくなる気持ちだったようだ。私も右に出る時にしっかり声をかけて右に行くことを明瞭に伝えればよかった。やはりよくわかっていない地形なので、慎重すぎるほど慎重にしたらよかったと。それに、彼女がゲレンデの地形図をあまり把握しないで滑走していたこともショックだし、彼女自身もそれを感じて落ち込んでいた・・・・。

なんか、二人してぞーーっとして、どっーーと疲れが出た気分。もうリフトのやっている時間もそう長くないので、再び7TH HEAVENに戻ったが、日曜日のせいもあって、激混みリフトは相変わらず。上に着いた頃にすっかり、ここのリフトは2:30頃に終ってしまうので、早々に下山体勢に入らなくては・・・・。適当に滑っていると、リフトの終わり時間にもかかわらずやっているので、もう1本だけあって乗ってみる。(やっぱり懲りない私達は最後まで粘っちゃうのよね・・・)どうやら、リフト時間も結構延長して営業している場合あり。お天気が快晴で穏やかなお陰かなあ。

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(ゲレンデはこんな所、あんな所からも人が滑った跡が一杯。どこからドロップするのか、ちとわかりにくいところも多い。)

スキーが終ると4時20分だった。ヒルトンホテルの地下にあるツアー会社のデスクに下山報告を5時までにしなければならない。昨日はHさん、今日は私が報告に行く。日本人の中には下山できなくて遭難してしまう方が居るので、そういう意味で安全管理している。他人事に全く思えないのが正直なところだ。

夜は今日こそは外食をしようと夜の街に出てみた。そうしたら、火の輪くぐりというアトラクションをやっていて、とっても楽しい!観客も一杯。面白いのでずっとみていて、花火が上がってお開きとなった。(毎週日曜日夜にやっているようだ)さてそれからお店を探したけど、どこも手軽なお店は満杯で、比較的空いているのはこの寒空にテラスの席!!(外人さんは外で食事するのが好きでそれなりにテラスも座っている人いるが。でも、寒いなあ・・・・)予算も厳しい・・・・・。なんで、こんなに物価が高いんだ!それで、本日も食糧を仕入れて自炊となりました。(苦笑)

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(日曜日のアトラクション。火の中をボーダーやスキーヤーが回転しながら飛んでくる。)

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★この日滑ったルート (勝手な独り言)

ゴンドラEXCELATOR CHAIR CRYSTAL CHIR ⇒ROCK’IN ROLL ⇒CRYSTAL CHIR ⇒RIDGE RUNNER ⇒EXCELATOR CHAIR GLACIER EXPRESS SHOWCASE T-BAR ⇒SHOWCASE ⇒HORSTMAN T-BAR ⇒UPPER COLD NINE~LOWER COLD NINE ⇒7TH HEAVEN EXPRESS ⇒LAKESIDE BOWLEからSLUICEWAY ⇒SUNSET BOULEVARD ⇒適当に右ラインに滑ってWIZARD EXPRESS乗り場 ⇒WIZARD EXPRESS SOLAR COASTER EXPRESS ⇒レストハウスで昼食 ⇒EXPRESS WAY ⇒7TH HEAVEN EXPRESS ⇒UPPER PANORAMA ⇒7TH HEAVEN EXPRESS ⇒TーBARをくぐってCRYSTAL TRAVER ⇒適当に滑ってJERSEY CREAM EXPRESS ⇒ROSS’GOLD ⇒UPPER MINLINE ⇒下山

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コメント

良かったですねえ、お2人とも無事に会えて。
はぐれると本当、心配しちゃいますよね。
私は雪があると全く方向感覚がズレてしまい、
自分の居る場所が把握出来なくなってしまいます。
地形図を合わせても納得できず、非常に不快な気がします。

ところで、7th Heavenって何か宗教的な意味なのでしょうか? それとも単に天国みたいなゲレンデって事で、1番目から名付けたのかな?

投稿: REI | 2008/02/28 12:12

★REIさん
普通のゲレンデではぐれても、あんまり焦りませんが、なんせ場所が場所なので・・・。谷底につっこんで行かれたと思うと怖いです。
女性は地図が苦手・・・という傾向はあるけど、彼女がゲレンデマップを体感として把握していないことまでは私は気づいてませんでした。

雪があると方向感覚がずれるんですか・・・。あまりぐるぐるしない方がよさそうですね。やはり景色の良い時に歩くのがよいです。目安となる遠い場所に視点が定められますから。

セブンスヘブンは、私は勝手に大まかにコース内は7つのコースがあるからそう呼ばれているのだと思いました。

投稿: MINMIN | 2008/02/28 22:07

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