ウィスラースキー旅行(その2)
(写真はクリックですべて拡大 左写真 ウィスラー山頂。岩と岩の間の細い所やジャンプするような場所にもシュプールがあってビックリ。 右写真 サドルの斜面。左側のやや凹だ部分を滑走します。 )
★ルートマップを追加しました。スキー場で使っていたのと同じものです。大きすぎて全体画面がスクロールできない人も居ると思うので (私のPCはノートPCなので15インチぐらいで作っているのでスクロールできません)、次のブログ記事にマップを掲載しました。元の画像は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州観光局のHPにあります。日本語サイトです。)
【2008年2月16日(土)2日目】 滑走1日目
今日はスキーツアーの特典で、半日スキーガイドがコースを案内してくれる日だ。集合時間が8:30なので、気合を入れないと遅刻しそうなので朝7時の朝食開始と共にフロントに行く。(ここの宿は、コンドミニアムとホテルがミックスされた宿で、コンチネンタル式の朝食がフロント脇の入り口に提供される仕組み。)
集合場所のヒルトンホテル前に到着。30代位のH夫婦と我々の合計4名が今日のお客さんだ。日本人ガイドさんからリフトの乗り方の説明(左右から順番に合流する形でリフトには乗らないといけない)やSLOWエリアでは本当にゆっくり滑走しないとリフト券を没収される等などの説明を受ける。ガイドさんの説明どおり、街はどんより雲の下で曇りだが、途中から見事に雲海の上に出る最高な天気だった。毎日雪が降り積もっていたので、久しぶりの素晴らしいお天気だという。
日本では雲海の上を滑走する・・・・というのは、まずは体験ないぐらい?そもそもそんなに標高差がないのが実情。日本では標高差がありそうな八方尾根やニセコ、野沢等でも標高差が1000m前後。ウィスラーは1500m強、ブラッコムは1600m位と、日本の大きい所の約1.5倍はある。横幅もすごくあるので、ニセコ(ひらふ~アンヌプリまでの3つエリア合計)や八方尾根全部の3倍以上位の規模がウィスラーだけ、ブラッコムだけぐらいの大きさだろうか?とにかく広すぎます。
★詳しい情報はややデータは古いけどHP情報としては、こちらのサイトがよくまとまっているので、ご参考に。日本語でわかりやすい。(帰国してから発見しました)
★現地のウィスラー&ブラッコムの正式サイトはこちら。当たり前だけど全部英語。コース図もこちらにあります。
ゴンドラに20分ほど乗ってあがると、山頂を望む台地上に到着。ここのレストハウスが一番の規模。いよいよ滑走開始となったのは9時過ぎぐらいか。こんな素晴らしい景色の中で滑走できるとは夢みたい♪まずは初心者コースで足慣らし。EMERALD EXPRESSのリフト沿いを滑走。ガイドさんも皆の足並みをチェックしているようだ。雪は締まって気持ちよい圧雪状態でうはうは。時差ボケしているので、まずはスピードコントロールでゆったり滑る。この後、リフトを登って、HARMONY EXPRESSのリフト乗り場に滑り込む。どこも快適♪ ここが一番の混雑ポイントで土日はかなり混むという。まだこの時は時間が早かったので空いていた。ここから稜線へ。
遂に頂上へ到着!と思ったら、ここがLITTLE WHISTLER PEAKで、この後、もっと高いピークに行くと言う。でも、ここからでも充分景色は堪能。雲海が広がっていて素晴らしい景色。 10年前のバンフスキーの鬱憤を晴らした想いです。ここから「一旦裏に入ってから、中級斜面と言うけど、日本ならば上級斜面ぐらいのSADDLEに行きます」という。このあたりが、MAPだとわかりにくい移動。ガイドさんに案内されて助かった。表エリアと裏エリアがあるけど、裏エリアは地図にはあまりよく載っていないのでわかりにくい。このときのSADDLEは素晴らしく見事に圧雪されていたので、エッジが雪に食い込む感じが素晴らしい。(そもそも最近、そんなに圧雪されている所を滑っていない私達なんで、久しぶりに感動)ガイドさんも感激するほどの快感だったようで、見事なショートカービングターンが決まっているのを拝見すると、こちらのズレズレのターンがちと恥ずかしい。H夫妻も基礎スキーバッチリという感じの滑りだった。
SADDLEからTHE PEAKリフトに乗ると本当の頂上へ。普通の超急斜面以外にも見るからに絶壁の間からも新雪狙いであちこちに凄いシュプールで滑っているのを見ると世界のレベルの高さを痛感してしまう。リフトからバッチリ丸見えなので、失敗すると100~200m滑落は簡単な斜面だ。到着したウィスラーの山頂はここも素晴らしい景色。ウィスラーのシンボルとして2010年オリンピックのロゴに使われているカナダ先住民のイヌイットが道標として立てた「イヌシュック」の大きな石碑があり。人間の化身という意味だそうです。ここから正面に見えるとんがった山(ブラックタスク)が印象的です。
左から1番目 イヌシュックと私達、2番目 色んな場所に掲示板あり。真ん中の所にアバランチレベルの項目があり。矢印によるとこの日は危険度が下から3番目。そこそこに危険ということか。 3番目 山頂の写真。時間が早かったのでまだ雲が多かった。 4番目 ブラックタスクと雲海
SYMPHONYエリアに滑走するのが、裏からトラバース道を通っていくのですが、「途中から勢いをつけて滑走してください」というのがうなずけるほどたらたらの斜面です。滑走距離も長いですが、ボードの人は移動がかなり大変そうです。ガイドさん曰く「ウィスラーでの移動は、ボードの場合はイジメに近いものがあるかも」と言うほどです。スキーだと多少漕ぐぐらいで済みますが・・・・。SYMPHONYではまだ非圧雪の部分がコース脇に残っていて、少しだけそこを滑ってみてもいいというので滑るが、外人は本当にそういう所が好きで、そっちばかりを皆さん滑っている。ここから見ると担いで登っているコースもあるけど、あそこはちゃんとしたBCの装備で行ってください、何かあったらコース外なので遭難費用は莫大な請求が来るはずです・・・ということでした。
SYMPHONYゲレンデは下部が何本かに分かれていて、林間コースで感じが良い。雪もふかふか感が残っている。リフト待ちの間に、「中央のゲレンデに戻るのにこれから混雑するHARMONYのリフトに乗るので30分以上はかかるけど、このままここで解散してもいいし、一緒に戻ってもいいし・・・」と提案があった。これが、実は今回最大のミス?!で、このとき居残って居れば、まだ僅かに残っていた新雪滑りができたのに・・・(ガイドさんは私達が新雪好きってことで、そう言ってくださったのになあ・・・・。)私達は勝手のよくわかっていないゲレンデなので、一応ガイドさんに付いて行ったほうがいいかなあと。その後HARMONYリフトは30分強は優にかかる激混み状態。最近日本のゲレンデはどこも空いているので、久しぶりのリフト待ちが懐かしい?ようやく中央のゲレンデに11時過ぎに戻って、レストハウスで食事を取るところで解散。
一旦レストハウスに戻ったら、幻想的な雲海の中に入った感じの光景
レストハウスで頼んだ野菜ヌードルは伸びきった細うどんに豆腐とが乗ったヘンテコなシロモノでした。向こうの人たちは豆腐=大豆=野菜という感覚なんですね。まだまだ興奮冷めない私達ですが、午後からは再度山頂に上がり、ゆっくり再び景色を堪能。
スキー場外を示す印がオレンジマーク。 だけど、この通路の下は、コース外で見事なシュプールだらけ。ゲレンデとそれ以外の境が日本と全く違う感覚。まだこの時点では、このルートがどこに繋がるのか分かっていなかった・・・・
それからUPPER PEAK-TO-CREEKに行こうと思ったら、道を間違えて再度SADDLEを滑走。再度ピークに登ってから、今度こそルートに入った。途中で動画を撮っていたら、なんとブロッケン現象をキャッチ!外人さんもRAINBOW RING! なーんて喜んでました。雲海に加えて、とても素晴らしい滑走一日目です。Hさんに見せたかったけど、彼女は既に相当下まで滑走していたので残念。途中からHIGHWAY86に入り、オリンピックコースを滑ろうと思っていたら、コースを規制で入れず(ワールドカップが数日後から開催されるため)。下界は雲海の下なのでどんより雲っている。もうリフトが終る3時半近い。下山に向かっていたら4時近いのに何故かGABANZO EXPRESSがやっていて、ラッキーって感じで1本登る。
ブロッケン現象発見★ 自分が真ん中に見えるんです。
今までは慎重に中級斜面しか滑っていなかったので、初めて上級コースのSEPPO’Sにチャレンジ。ところが、ガスが出てきて、薄ら寒い様相。崖マークが所所出てくるし、コブコブ斜面。石もそこそこ出ているし、斜面も幅2mほどの狭い横滑りを必要とする場所あり。日本ならばコース設定しないか、あと1m積雪ないとオープンしないような感じの所だった。まるで山スキーみたいなワイルドなコース。最後の1本と思ってた足には、強烈にキツカッタ・・・・・
降りてきたウィスラービレッジは雲海の下
よれよれで4時半に降りてきました。その日はバタンキューって感じで自炊して、あとは寝るだけでした。
★この日の滑走のまとめ(自分のための独り言)
ゴンドラ⇒EMO BOWL ⇒ EMERALDリフト ⇒G.S ⇒HARMONYリフト ⇒サドル ⇒PEAKリフト ⇒BURNT-STREWーTRAIL経由JEFF’S ODE TO-JOY ⇒SYMPHONYリフト ⇒ハーモニーへの長い連絡コース ⇒HARMONYリフト ⇒ゴンドラ駅レストハウス昼食⇒PEAKリフト ⇒サドル ⇒PEAKリフト ⇒UPPER PEAK-TO-CREEKからHIGHWAY86 ⇒BIG-RED-EXPRESS ⇒G.S ⇒HARMONYリフト ⇒サドルからTバーの上の斜面を斜めトラバースしてレストハウス経由ORANGE PEAL ⇒メンズのオリンピックコースを滑れずに脇の迂回路経由TOKUM ⇒GABANZOリフト ⇒SEPPO’S ⇒下山
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コメント
僕の行ったときはブラックコム側で大規模なマンション? 作ってましたね しかし お天気よくて最高ですね~ もう一度 行きたい!
投稿: HEIDI | 2008/02/24 10:38
★HEIDIさん
ブラッコム側にも一杯建物がありましたね。随分街の規模が大きくなったようなので、是非機会があったら再訪できるといいですね。
投稿: MINMIN | 2008/02/24 19:12
カナダスキーレポ、力作ですね。
それにしても、スケ-ルが違いすぎ!
翌日編にも期待♪
投稿: YAMADA | 2008/02/24 20:56
★YAMADAさん
カナダレポは、皆さんへの公開の意味もあるけど、半分は自分の備忘録です。どんなリフトで何本乗って滑ったかなんて人様には関係ないことですが、まあスキーに行くと大体必ず何本滑ったかは数えてしまうたちなんで(苦笑)
投稿: MINMIN | 2008/02/24 23:10
う~ん、凄いスケールだ!
地図でpermament closedって書いてある所(岩場に見える)も滑る人がいるのですか?
ゲレンデ外を滑る人は自己責任?
ところで、昨夏私達が行った所は、チロルでもミュンヘンから一番近いスキー場エリアです。 お願いした通訳さんはスキーのインストラクター。 機会があったら滑りに行って下さいね。
投稿: REI | 2008/02/25 12:11
★REIさん
permament closedとある赤い斜線の部分のことですね。これは、本当に岩ならば滑走できませんが、実は微妙に岩と岩の間が滑れる場合があるので、絶対に滑っていないとはいえません。場合によって斜度や雪庇のつきかた、上からドロップできるか?などの条件によって滑っている場合あります。このあたりについては、ぼちぼちと私のレポにも触れてきますので、ご期待?ください。
チロルのスキーというと、本場オーストリアですね!ユーロが安くなればヨーロッパスキーには行きたいですね。
投稿: MINMIN | 2008/02/25 23:38