ウィスラースキー旅行(その4)
それで、大まかな滑るコースを予め決めてこの日は滑ることにした。
月曜日なのでリフトが空くだろうと期待していたが、なんか大して状況変わらず。ウィスラーのゴンドラ乗り場に少し遅れて9時過ぎに出かけたら、むしろ混んでいるぐらいだった。今日も完璧な快晴。2010年オリンピックの会場となる女子大回転&スーパーGのコースに滑り込もうと思って滑り出す。既に初日に男子コースは閉鎖されていて滑れないことはわかっていたので、せめて女子コースを目指す。コースまでは人がほとんど滑っていなくて快適ですが、やはりコースは閉鎖。どうやら、この週末にワールドカップが開催されるための閉鎖だとわかった。
左 ウィスラーゴンドラを降りた所から山頂を望む 右 こんな感じでいたるところコース閉鎖
そこでリフトで上がって、もう一度同じコースを滑走して、後半を別のルートから入ろうとしたら、やっぱりそこも閉鎖。大会役員やコース整備の人達が一杯で、あー残念と思ってスローに滑っていたら、1箇所だけコースが開いていた。中級コースはこちらですよと誘導していたが、上級コースの表示がある(ウィスラーで上級というと、コブ斜面がほとんど。)所だけ、ぽっかりスルーパス。入っちゃ駄目なら閉鎖するだろうから、滑っていいのかな?二人して恐る恐る入ってみた。
コースは誰~~~も滑っていない!ひたすら中斜面から急斜面で玉砂利みたいな氷の塊がびっしりで硬く硬く整備されている。途中から本物の滑走コースが平行している。どうやら、ここは大会役員や選手の大会コース脇の連絡コースだった。かっ飛び滑走で、ガンガンに滑ったけど、Hさんを相当にぶっちぎってしまいました。ふぅ~、気分は滑走選手なーんてね(笑)それにしても、硬いバーンで凄いザザザザ~~~とズレの多い音を立てて滑っているのが結構恥ずかしい。取材陣や、役員が時折見ている中を滑るのは緊張する。かなりの距離をほぼ一気に滑って、やっとクリークゴンドラが見えて来てヤレヤレ。
ここがクリークサイド。こじんまりしていて可愛い街並みだった。
ここから、再びウィスラーの山頂に向かう。山頂からはずっと気になっていた、本当のスキー場管理下外のバックカントリーに向かう。ここはコース外だけど、皆登り道具など持っていないで、普通のゲレンデスキーヤーがどんどん滑っている日本じゃ考えられないエリア。裏と呼ばれているエリアだ。、浅く滑り降りる分にはUPPER・PEAKーTOーCREAKに合流できることは間違いないようだ。
昨日のこともあるので、慎重にルートを見極めて降りるルートを観察するが、ほぼノートラックの斜面は皆無。ようやく相当左に滑った場所からドロップイン♪ というが、滑り始めて5mと行かずに後悔の念が・・・・ 完全モナカ状態。白い誘惑はカナダ製最中でした。Hさんも続いて滑ってきましたが、こりゃあ、下手に降りない方が良いので、ほぼトレースにしたがって、平行移動。下手にターンすると足を取られてしまいます。もう少し降りてもコースに戻れそうですが、私らは安全策で、本当にえっちらこっちら、暑いぐらいの日差しの中をスキー場の正規ルート目指してやや軽く登り返し。やっとこ、恐らく2~30分位かけてコースに戻れてふぅ~~~。気温の低かった初日に来れれば最高の滑りだったと思うけど、うーん残念。天気良すぎてパウダーにはとことんツキがない私達でした。
左 滑り降りた斜面。上がスキーコース。 中 ここに戻ってきました。右 こんな感じの場所でした。
クリークエリアに滑走するのですが、ものすごく長大なコースで、初心者コースだと11キロ、たぶん私達が滑ったコースでも恐らく8キロ位か? クリークエリアが昔のウィスラーの発祥の地なのですが、いまやマイナーなエリアになっています。ツアー会社の人達が「ここのエリアに行ったら、2時とかそれ位までにある位置まで戻っていないと、ウィスラービレッジには戻れなくて、タクシー使うようになりますよ」と散々脅されていたので、午前中必須のエリアです。途中からクリークエリアと書いてある表示からがそのエリアです。ここから下からだけでも5キロ位あるようです。中斜面ぐらいで整備が行き届いた斜面が延々と続きます。ものすごく快適♪♪ とてもこのような斜面ではチマチマした小ターンなどする気が失せてしまうほど、ダイナミックです。人も少ないし、いい感じです。日本で言うならば、クリーク入り口からだけでも八方の山頂からのダウンヒルを滑った感じ。さらにその上から3,4キロ滑ってきてますから、もう本当にお腹一杯って感じです。
ちょうどいい時間なので、クリークエリアで食事摂ることにします。ここは、ちょっとこじんまりしたレストハウスに入って、まったり食事。二人で1人前を食べて丁度良い量ぐらいです。こうやって食べると日本のゲレ食よりも安くあがります。
おなかも満たされて、次はブラッコムに向かうことにします。再びゴンドラで上がって、ウィスラービレッジに滑り込んでブラッコムゴンドラに登って、リフト乗り継いで、山頂エリアへ(ものすごい移動距離ですね・・・・)
ここで、昨日から気になっていたバランチエリアに向かう。BLACKCOM GLACIERと呼ばれるエリアで、ブラッコムの左端裏という位置づけでしょうか。雪崩リスクがあるけど、一応コースのような管理はしているけど・・・みたいな非圧雪エリアです。スキー担いで恐る恐る行ってみると、うーん、見事なほど斜面はシュプールだらけで、まるで圧雪されているようです(苦笑)右に行くほど緩斜面なのです。比較的斜度のあるルートでいざ滑走。動画大会です。うーむ、素晴らしい景色なんだけど、自分の滑りはいまひとつイケテナイ滑りだなあ・・・・ パウダーならばさぞや・・・の斜面なんだけど、ぼこぼこギタギタ斜面でした。
アバランチエリアだけど、人が一杯。だけど、当たり前のように岩や石がごろごろしている場所もあるので要注意。写真の看板の場所はアバランチエリアの出口にある。左右のエキストリームな岩壁の場所からもいたるところにシュプールがある。ほぼ全山シュプールがルあると思って良いです。
ここは自己責任エリアなので、慎重に滑りましたが、さすがに斜面変化もあって、バックカントリーの滑りが求められます。後半はほとんどトレースに乗っかって滑る感じでしたが、スケールが大きいので、やっと管理エリアに戻ってきた頃はほっとしました。そこから下も消化試合の林道コースで延々と5キロぐらい滑走。滑走も飽きたので、ようやく現れたリフトに登って、一休みです。実はこの日は昼過ぎより足が痛くなっておりました。厚手の靴下にしたのだ失敗の元で、午後になって浮腫んできた分辛くてたまりません。2枚履いている靴下のうち、一時靴下1枚は脱いで滑っていたりしましたが、やっぱりブーツの中で足が浮いているので、我慢して元に戻しました。つま先が片足だけ痛かったのをかばって長く滑っているうちに、力の方向を前でなくて、エッジに乗って滑るように心がけたら、不思議なほどつま先の痛みは軽減。ふぅ~やれやれです。長いコースだと力が自然に抜けたフォームになるようです。
リフトの上で休憩して、再び滑走。途中のZIG ZAGというコースはHさんが18年前に滑った記憶に残っている名前だとかで、彼女も当時から格段に上手くなっている余韻に浸って?滑っていたら、途中から全然居なくなってしまいました・・・・・。ゲレンデ内だから安心ですが、あまりに来ないのでまたまた心配。骨折でもされていたら困るので、どうしよう?って思って相当に待っていたら、ようやく登場。全くなんでもない所で、2度も転倒してしまい、スキーも流されて時間かかったようです。初心に帰って安全滑走ということを神様が命じたのでしょうか?
ブラッコムで下まで降りた場所が一番右側のエリアだったため、再びリフトで登ってウィスラービレッジにおりる必要があります。さすがに、げっそりするぐらい滑ってますので、体もよれよれですが、リフトやっている時間内になんとか無事戻れて、疲れ果てました。
ホテルに戻って、今日こそは屋外ジャグジーに入ろうと思っていたのだけど、ワールドカップのイタリアチームの関係者らしきが、さして広くないジャグジーに殺到していて、イモ洗いプールよりも酷い状況です。定員8人の所を十数名がひしめきあってました。しばし、二人とも空くのを待っていたら、仮眠から爆睡となってました・・・・・
やっと、ジャグジーが空いてきて目が覚めた夜8時頃から入ってみました。温水プールはかなり冷たいので、ちょこっとだけ泳いですぐにジャグジーです。実は生まれて初めてビキニを着ちゃいました!!! やっぱり温泉気分?は普通の水着よりもビキニですね。山の秘湯に入るために買ったのですが、いまだにその機会が訪れず。いきなり海外デビューです。(ビキニの下は普通のビキニとジョギングパンツみたいなのがセットされていたので、もちろんわたしはジョギングパンツスタイルを選択。)Hさんはワンピースだったのですが、ダイビングもやる彼女曰く、直接お湯にお腹があたるのでビキニの方が温かくて良いということで正解でした。筋肉揉みほぐして、かれこれ40分位は入ってました(長風呂ならぬ長ジャグジーです。外人さん達もずっと長く入っていたのが分かるほど快適でした。欲を言えば、もう少し水温が高いといいんだけどね)
それにしても、我ながらよく二つのゲレンデを目一杯滑った一日でした。明日からは最初の予報では待望の天気が悪くなるはずで、パウダー狙えるかも?だったのですが、天気予報が良いほうに外れてしまい、明日も天気が良さそうです。
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