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2008/07/17

映画「クライマーズ・ハイ」を観てきました

今日はレディースデイなので、映画館は女性は1000円なのだ。すっごく久しぶりに映画館で映画を見た。私って、めったに映画館では映画を観ないビデオ派で、洋画の方はそれでもたまに見るけど、邦画で見たのはもしかして初めてかも?

とりあえず、映画の公式サイトはこちら

感想は、↓から書きます。これから観に行こうという方はご遠慮くださいませ。

「クライマーズハイ」はNHKのドラマでやっていて、山のシーンも良かったけど、新聞社のドロドロした人間関係なども良く描けていて社会派ドラマというイメージ。たぶん、それで図書館で本を借りて読んだような記憶がある・・・・(本を読んだ場合は、結構自分のブログに感想を書くこと多いけど、書いていないのは何故なんだろう?)

NHKのドラマは主演が佐藤浩市さんで、とてもはまり役だと思った。原作はNHKドラマとは違うけど、原作ならではの迫力があって、どちらも良いなあって思って読んだ。

今日の映画は・・・・。実は、私は最近NHKの「篤姫」にはまっていて、これの公方様役の堺雅人さんの演技がとっても上手なので、是非演技を見てみたいと思って映画を観に行った・・・・のでした。(実は、テレビをあまり見ていないので、堺さんは篤姫で初めて、堤さんは以前から知っていて、ハンサムな男優さんだと思っていたけど、実際の演技をあまりみたこと無いのでした。 ) もちろん、山のシーンも期待してましたけどね。

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★全体の感想

NHKドラマだと2回に分けてやっていて、丁寧に描写されていたのだけど、映画だと2時間20分ほどなので、端折られているエピソードや、イマイチわかりにくい感じの箇所が割とあって、それぞれの役回りがよくわからないという感じが多かった。

また、最近、この墜落事故のご遺体の確認などを第一線で行った警察官OBの方の本を2冊も読んでしまったので、(ブログのPART2のこちらこちらに感想を書いてます。)、真実ならではの迫力を前にすると、今度の映画はちょっと・・・・って思ってしまいます。原作やNHKのドラマには緊迫感はすごく感じたのですが、映画の方は、なんかこんな大変な時に料亭みたいな?ところで一席設けて食事なんかするか!! ってちょっとありえないような感覚がしたのですが。本当に仕事の真剣勝負の時にありえないだろう・・・・・。映画を観ていて緊迫した感じが薄いなあって感じてしまいました。所詮は新聞社の内輪モメみたいな感じがより強くしてしまいました。

細かいつっこみ処 (登山編)

・既にこの事故が発生した1985年には山を既にやっていた私なのですが、最初に出てくる一の倉沢の衝立岩を登る精鋭のクライマーが、キスリング(ザック)はありえない装備では?当時でもクライマーはアタックザックを背負っていたけどなあ。衝立岩は谷川岳の中でも、南稜とか他のより簡単なルートを登ったことのある人が、さらにより困難なルートで・・・って挑むルート。そういう人がキスリングっていうのは? せめてもっとスマートなコンパクトなキスリングザックであって欲しい。あんなに荷物が大きくては岩壁は登れないなあ・・・・

・堤真一は老け役の時は確か原作だと50台後半のはずだけど、全然老けて見えない(笑) 全然現役で登れそうなスマートな体型でした。佐藤浩一はそれなりに老けていたので、息子が打ち足したハーケンを使って登るお父さんっていう感じがリアリティありましたね。

・装備がピカピカすぎ(笑) まあ、しようがないかあ・・・。

・墜落現場の再現は、なかなか作るのが難しかったでしょうけど、逆にあまり映らないほうがよかったのでは?と思ってしまいます。現場に向かう山道なども映画では、まだ初日なのに踏み固められた道だったり、ロープや木の梯子がつけられていたりして、? 警察OBの書いた本だと、本当に薮だったり、獣道みたいな感じの所を登っていくと書かれているので、映画の道は立派すぎ(苦笑)

山岳指導(登山指導など)はテロップで最後に流れていたので見たけど、有名なガイドさん数名と私の存じ上げない方も数名で、合計でざっと7,8人かな? スタントをやった方も含まれていそうかな。この中に某約1名のガイドさん、要注意の方がいらっしゃいます。もし真剣にこれからガイド登山やバリエーションに参加したいのならばお気をつけてください。誰かは書けませんが、普通に新聞を読んでいても私が知るだけで大きな事故を2回起こしてます。(登山ガイドさんの世界では有名な話らしい。事故率最多を誇る・・・と言われている方です。誰かどうしても知りたい方は個人メールまで。)

・クライミングシーンは三つ峠でも撮影されてます。撮影協力に四季楽園って、三つ峠の山小屋の名前が載ってました。どの岩場を撮影に使ったかは不明です。

★細かい突っ込み処 (時代考証など)

・まず、1985年当時に<セクハラ>の言葉はありえないでしょう。わかりやすく言えばそういうことですが、時代にあまりにそぐわない言葉は困りますね。セクハラって言葉が一般化したのは、ごく最近、ここ10年以内ぐらいではないでしょうか?

・主人公が事故当時乗っている車は、恐らく<ボルボのステーションワゴン>だと思います。この頃からRV系のステーションワゴンが流行り始めてました。そういう意味で流行の最先端で納得感があります。ただ、地方の新聞記者が高級外車を乗り回すのはちょっと? 経済的には割りと恵まれていて、奥様?はスイスに行くぐらいの国際派なので、そのあたりの整合性はあるのでしょうかね。

・社長の山崎務はさすがの鬼才ぶりで、演技が上手いですね。ただ、最後の方でペットボトルを飲むシーンがあるんだけど、当時はペットボトルあったっけ?当時は外国製のミネラルウォーターがぼちぼち売っていたような記憶もあるから、それだったのでしょうか?

・携帯電話が当たり前の時代になってしまったので、改めて固定電話が通信手段の唯一の時代というのが懐かしい感覚になってしまいました。さすがに1985年当時には既に軽量な無線は販売されてましたから、新聞社ほどの情報戦をやっているところが、無線を導入していなかったとは驚きます。そのあたりが、旧体制の地方新聞社ってことでしょうか。(山の雑誌などでも、軽量の無線の販売広告などを良く目にしたものでした。)

★まじめな感想

・最後にダブルチェック・・・って、ネタの裏を取る、どうしても確信が持てなくて大きなスクープを記事にできなかった、それはやっぱり報道の真実追求の大切な態度ですね。改めて報道とは。。。。と思いました。(最近のマスコミの人達でニュースソースを使って株取引とかインサイダーとかで捕まっているモラルからすると正反対の正義感ですね。)

・ラストシーンで、墜落された方の最後の家族にあてたメモ書きが登場するのだけど、別の本でも読んだけど、やっぱり真実の持つ悲痛な叫び・・・・これこそ心打つラストシーンでした。

・クライミングでは「えいやあ~!」って越えて行かなくてはならないシーンもあるので(それも、本ちゃん度があがるほどそうだと思います。腹をくくるというのか)、そういう意味では主人公がいまひとつ決断できない優柔不断の部分の弱さが描かれていますね。ただ、そこのあたりは、NHKのドラマの方がわかりやすかったように記憶します。(ブログでかつて私がNHKドラマの感想を書いた記事はこちらです。)

・お父さんと息子さんのエピソード、いきなりニュージーランドに国際結婚して農場をやっている・・・という飛躍のエピソードに変身してました。なかなかストーリーについていくのが辛い部分もありますね。

・なんだか、細かい点ばかりが妙に気になってしまいましたが、俳優さんはどなたも上手いですね。堤さんもカッコいいし、堺さんもとてもやはり演技が上手ですね。本当に新聞記者らしい姿でした。もう少し演出や脚本がよいと、もっとよい作品になったように思うのですが。

なんか、つらつらと勝手なことばかり書いてますが、これから見に行く方でこのブログを読んでしまった方、ごめんなさいです。

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山の本&映画&TV」カテゴリの記事

コメント

私も見に行こうとおもっています。
本も読んだしNHKのも見たし・・あとは映画です。
MINMINさんの読んだけど、読まなかったことに(笑)

投稿: kuro | 2008/07/17 07:33

えーと、知り合いのガイドが入ってました・・・。
最近会ってませんが・・。
AGSJがアドバイザーなんですね。 分かれる前に依頼したのでしょうか・・・。
MINMINさんの先生も、私が最近同行しているガイドさんも、ここから独立した人達ですよね。(私のはハイキングですが)
どの人かは判らないけど(一人以外は知らないので)、事故はけっこうあった様ですね。
信頼出来るか出来ないか、その判断をするのは自分ですから。
人柄は同行すると判る場合が多いのではと思っています。

あっ、私の知り合いのガイドでは無い事は確かです。

投稿: REI | 2008/07/17 16:37

★kuroさん
つっこみネタばかり書いてしまったけど、俳優さんはとても熱演でよかったですよ。
ただ、細かいところが妙に気になってしまって。同じ時代を生きている自分としてはどうしても?な部分が。もっと若い世代や山を知らない人の方がすっと入っていけるかもしれませんね。

映画を観たら感想を是非kuroさんのブログで書いてくださいませ。

投稿: MINMIN | 2008/07/17 21:21

★REIさん
さすがに映画の監修だから大御所と言われる方が登場してますが。。。。 裏話を一杯聞いてしまったので、一見人当たりがよくても、クライマーやバリの世界は厳しいですから、生半可な根性では事故が発生してしまいます。

その仕組みが、まさに人為ミスと思われるので・・・・。

投稿: MINMIN | 2008/07/17 21:23

私は先週見ました。
山装備の事は分からなかったけど、景色だけドキドキしながら楽しみました。
そうそう、セクハラは??っと思いましたね。
あの頃はそう言う言い方ってしないなと思ったから。
あの話は、結局どうなって行ったのか・・・解決したんでしょうか。
私は、テレビを見ていなかったので、比較は出来ないのですが、今度は原作を読んで見よう。
映画と言う決まった時間の枠で納めるには盛り沢山の話ですから、矛盾は多々出るでしょうね。
堺雅人さんは良い俳優さんですね。
数年前の事、深夜目が覚めて、寝られないのでテレビを付けたら映画をやってました。
その時初めてこの人を知り、名前は後から覚えましたが、篤姫も堺雅人が出た頃から見始めました。

投稿: 山百合子 | 2008/07/19 05:56

★山百合子さん
実は山百合子さんのブログで先に既に映画を御覧になっていることを存じていたのですが、観てから書き込みに行こうかと思っていたら、自分のブログの記載が割と批判的に書いてしまったので、ご遠慮しておりました。

素直にこの映画だけを観ればそれなりに楽しめると思います。ただ、原作とか別の日航機関連の本を読んでしまうと・・・。細かい時代考証とかもちょっと?。本でも盛りだくさんのエピソードがあるのですが、もう少しすっきりして欲しかった。

>篤姫も堺雅人が出た頃から見始めました。

私は一応最初から観ていたのですが、あまり乗り気で観ていなかった。それが、堺雅人さんが出たあたりから俄然面白くなってきました。深夜に山百合子さんが観た以前の映画、何だったんでしょうか? ほんと、演技が上手で素敵でした。

投稿: MINMIN | 2008/07/19 20:44

堺君は芝居では何回も見ていて、
最近はテレビや映画でも見かけますね。
東京オレンジの公演は微妙だったが、客演は良かったのよねぇ。
確かに二枚目で声も通るし、
ブレイクしない方がおかしいです。
彼も出てる映画「アフター・スクール」はなかなか面白いので機会があれば。

> ・まず、1985年当時に<セクハラ>の言葉はありえないでしょう。

ありえますよ。私が卒論に言葉として記載してるほどだし..。
確かに認知度は低かったか、略してはいなかったかもしれませんが、当時から使っていました。
# 世間一般では使われてなかったのかなぁ。

> ボルボのステーションワゴン

私の社会人2年目(事故の2年後?)に、事故って
ボルボを買い換えるのに、7系のセダンか、中古でワゴンにするか
結構モメたので覚えています。母は「高い!」って。
確かに、ワゴンの新車は高かったんだよねぇ。

こんな時間か、ぼちぼち沢に出かけます。

「クライマーズ・ハイ」は原田眞人監督だし、見ないと
いかんなぁ。
でも「KAMIKAZE TAXI」ファンとしては、
実話モノ(浅間山荘とか金融何とかとか)ではなく、
話と勢いで見せて欲しいなぁ。

でわ。

投稿: 糸屯 一 | 2008/07/20 05:10

★糸屯一君
さすが、映画&演劇好きな糸屯一君ですね。東京オレンジ時代から堺雅人さんとご存知とは! 私は演劇ってほんと食わず嫌いで全く見ないので、テレビに出てくるようになって初めて俳優さんを認識している次第です。力のある演技派の方の多くが演劇出身者ですね。基礎がしっかりしているから、見ていて安心感あります。

セクハラの用語に関しては、糸屯一君の労働経済学の分野ではセクシャルハラスメントという言葉では確かに使われていたでしょうね。ただ、映画での使われ方が当然皆が知っているというシチュエーションで使われたので、それはありえないという訳です。私の勤務先の会社では人権問題を勉強する研修が毎年あるのですが、10年程度前からは<セクシャルハラスメントについての討議しましょう>という研修も時折行われます。最近になり<セクハラ>と略してようやく言うようになった次第です。原田監督はアメリカと日本を往復している方なんですね。あとでネットで調べたらわかりました。アメリカでは既に85年当時はセクハラは問題になっていたので、日本の映画でああいう風に使ったのかなあ・・・・となんだか納得した次第です。

ボルボのステーションワゴンの話、実は糸屯一君のお父様の車のことを連想して書いた訳です。たぶん年収の高いサラリーマンならば買えるでしょうけど、地方新聞の哀感・・・とか謳っている割には?正直、全国紙の記者ならば設定はおかしくないと思うけど、地方新聞はどうなんでしょうか。

映画好きの方ならば、観てみるといいですよ。NHKドラマと原作を読んでいないと、勢いはある映画だとは思います。

もう、今頃は遡行開始しているかなあ? 暑いときに沢登りはいいのになあ・・・・。

投稿: MINMIN | 2008/07/20 09:54

MINMIN始めましてこんにちは
TBありがとうございました
本とドラマ見てる人には少し物足りなさは残りました
映画なので時間の都合で仕方ない部分もありますので
これがが限界かなと感じました
記者達の奮闘、確執をメインに絞っての作りは
なかなか良かったかと思います

自分も山登りとかスキーとか好きなので
こちらの記事を羨ましく拝見させてもらいました

投稿: くまんちゅう | 2008/07/21 15:08

★くまんちゅうさん
どうも、コメントありがとうございました。
映画とテレビは総時間でみると5分しか違わないけど、
何故かテレビの方がじっくり味わえました。
演出のせいもあるかもしれませんね。
やはり本とテレビを観ると物足りなさ感じましたか・・・。

どうしても山登りの視点で観てしまう部分も私の感想にはありましたね。他の人のブログを読むと、一部にはクライミングシーンは無い方がいいとか、意味不明とか・・・クライマーズハイのメッセージが伝わっていないなあと感じてしまいました。どんな映画でも、読み取る心や知識がないと豚に小判かもしれませんね。

投稿: MINMIN | 2008/07/21 22:27

こんばんは!
私のブログにコメントありがとうございます。
NHKのほうも観てらっしゃるんですね。
私はまだなのでツタヤで借りようと思ったのですが、近所のお店では取り扱いがなく、
ツタヤ ディスカス(ツタヤの宅配版)を利用している友達は
もう2ヶ月以上も予約待ち状態だそうです。
皆さんの評判もNHKは良いので是非早く観てみたいです。

舞台の堺さんとってもいいですよ☆
舞台役者特有のくどい演技が私は大好きです。
2004年の大河ドラマ「新選組!」で堺さんにハマりました♪

投稿: まこと | 2008/07/21 23:36

★まことさん
どうも、いらっしゃいませ。
原作やその他の日航墜落事故の本も読まれていることに共感して、ついつい書き込みしてしまいました。
NHKのストーリーとはまた別の物と思ってみるべきなんでしょうけど、なかなか・・・ 少なくとも原作にNHKの方が忠実に近かいと感じました。是非、ビデオが借りられるといいですね!

大河ドラマは観ることが多いのですが、その年は何故か全くみていなくて(新撰組は怖そうなシーンが多くてと思ってしまって、)堺さんの演技を全く知らずにおりました。大変評判だったようですね。舞台での演技も御覧になっていらっしゃるとは、いいなあ~!

今回の映画は俳優さんは皆素晴らしかったですね。堺さんと一緒に山に登って精神に異常をきたして、最後は交通事故で亡くなる方(俳優さんの名前が分からない・・・)も凄く上手かったですね。監督の演出とか脚本が?でした。最後のシーンは息子と再会するのか会わないで帰るのか?わかりずらかったぐらいですから。最後ぐらいわかりやすく終って欲しかったものです。

投稿: MINMIN | 2008/07/22 00:59

ま、どうでも良い話なんですが、一応訂正程度から。
# 今、元ちとせ を聞いています。

> 糸屯一君の労働経済学の分野

すんません、社会保障です..。ちと毛色がちゃいます。

で、セクシャルハラスメントは時代的&言葉的にはOKでしょう。(しつこい?)
ちょっと見たら 80年代末の流行語になってるし。
# 「そんなのカンケーねー」とかと違い、突発的には現れない用語でしょうしねぇ。

私が聞いたのは「ケータイ」「セクハラ」と何だったか、西日本から流行ったとか。(違ったかも)
元々、大手の新聞や某公共放送では「セク」の部分を使いにくくて
一般化してなかったとか。
でも、雑誌なんかでは使われてましたよね。
大学3年の頃の某学園祭冊子にも出て来てましたよ。

> 私の勤務先の会社では人権問題を勉強する研修が毎年あるのですが

超優良・品行方正企業では、"10年程度前からは" なんでしょう。

まぁ、元々問題になったのは医療機関とか教育機関からで、
そもそも "日本には「セクハラ」なんてものは無い" っていう
流れもあったように記憶してるし。

原田眞人が外国に行くようになったのは「栄光と狂気」っていう
(まじめな)映画の前からくらいなんで、とっくに日本でも流行ってたのではないか..とか。
この作品、大コケしたと思いますが、オリンピック出場を目指す
アメリカのボート競技の作品で、なかなか泣けるのよ。完全外国映画です。

> ボルボのステーションワゴン

中古なら..。でも、当時では、数が無かったかなぁ。
並行輸入もあったハズだが。
まぁ、「地方新聞の哀感」でどのくらいの裕福さなのかに
寄るんで、まぁ、そんなに目クジラを立てんでも。

何でも相手の都合の良い方に取って、余裕で構えるのが楽しむコツなんではないかい?
と書きつつ「細かいツッコミ」にツッコム私です。
沢の件は別途、某所に流します。

投稿: 糸屯 一 | 2008/07/22 21:50

★糸屯一君
どうも、専攻を間違えてしまって、スイマセン。

>で、セクシャルハラスメントは時代的&言葉的にはOKでしょう。(しつこい?)

ここは、正直、映画では日本人の誰でも知っているような感覚としてセクハラという言葉で叫んだのでびっくりなのです。セクシャルハラスメントという言葉自体は当時既にあったでしょうけど、そんなに一般的な概念というほどではなかった。セクハラは主に女性に対して行われるので、女性の立場の私からみると、85年当時にセクハラという略語で言われるほど一般的な用語ではなかったと記憶してます。85年に男女雇用機会均等法が成立して、そのあと徐々に女性の社会進出が進んだという経緯なので、80年代も後半になるともう少し一般化してきたのでしょうか。学園祭云々の話になると、大学の場合はむしろ感覚がリベラルで世間一般よりも進んでいる場合もありますから、なんともいえませんね。

(さらに、そのセクハラのエピソードも半分意味不明というのか、中途半端に出てきて、映画でも解決されない。たしか原作にはなかった話かと思います。)

原田監督のことは全く略歴とか知らないで映画を見に行ったのですが、以下の↓リンクや監督のホームページなどを見ると、外国の大学へ留学したり、外国での映画の活動などを随分早くからされているようですよ。日本と外国を往復していたりしたようですね。だから日本の実情に疎い部分もあるみたいかなと思ったわけです。お子さんなどは完全に帰国子女の感覚のようですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%B0%E7%9C%9E%E4%BA%BA

>「細かいツッコミ」にツッコム私です。

細かいところが気になるかどうかは個人の問題なので、糸屯一君も映画を観てみて感じてみてはいかがでしょうか? 私の場合は原作も読んでいるし、NHKのドラマも観たし、何よりも直前に群馬県警OBの非常に厳しい生の現場の本を2冊も読んでしまったこともあり、感覚的にはちょっと違ってきているかもしれません。

投稿: MINMIN | 2008/07/22 23:39

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