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2008/07/20

三浦雄一郎のエベレスト登頂番組の感想

予定通り録画もしたけど、ちゃんと放送時間に観てしまいました。前回に三浦さんが登頂された時は曇って景色もあまり見えなかったらしいのですが、今回は登頂日の景色はバッチリ! 360度の大展望でしたが・・・・・・、だけど、山頂に人が多すぎてパーンが充分にできないほどの密集度でした(笑)

こまかい話は↓より。 (あとで録画で観ようと思っている方は私の感想を先に読まない方が良いかも。)

私は、結構この手のエベレスト登頂関連の本などを何冊も読んでいる。(「空へ」「デスゾーン8848m」「死者として残されて」、「63歳のエベレスト」等々) また随分前にまだ雪山やクライミングをやまらない時にエベレスト登頂をテレビで生放送していた時も観た覚えもあり。

今回、それなりに目が養われて観た?感想だと、本当に固定ロープべた打ち、というよりもロープだらけ。これなら、技術面だけならば本当に一般人でも体力あれば登れそうと思ってしまう。ガイド登山がこれだけ発達したのがうなずける。一番難しいとされているヒラリーステップはお決まりの大渋滞。三浦隊のほかにも前後ずらっと・・・・・ 画像で観れる範囲でもこれだから、画像に映っていない人達も当然いるわけで。渋滞待ちは当たり前らしいから、この時はどれぐらいの時間がかかったのだろうか?(日本で言うならばGWの奥穂の渋滞を酷くしたっていう感じかしら・・・) ヒラリーステップもロープ一杯でからみそうなほど垂れ下がっているので、これは腕力登攀だわあ・・・・・・。山頂の少し手前なので8800m近い場所で、しんどそう・・・と思うけど、そりゃあ、世界一の山に登るのだから、登山家というほどでなくても、これぐらいは登って欲しいわぁ~~と思う訳です。

今回の登攀リーダーは村口徳行さんで今回でエベレストは5回目登頂。(日本人最多) 本業は高所専門のカメラマン。この方の著作「4度目のエベレスト」は読んでいるけど、なかなかガイド登山のエベレストを考える意味で参考になります。既に大分前に、このブログでは私の感想は載せてますので、気になる方はこちらへ

老いは誰でも来るものだけど、夢を持つことで心はいつまでも青春ってことですかね・・・・。多くの人に夢を持つことの素晴らしさをメッセージとして謳いたいのでしょう。サントリーのセサミンを飲むと、それとバームもスポンサーなので、どちらもこれからの登山に必須ですね。(笑) いまどき、一杯スポンサーをつけて高山に登るってことは、はっきり言って登山界ではアレアレ?って感じですけど、一般的な高齢化社会へのメッセージとみるとこれはこれでやはり素晴らしいメッセージ性を持っていることを感じました。

私は以前にトレッキングでカラパタールに行っ時は、本当はエベレストのベースキャンプにも行きたかったのだけど、<ベースキャンプからはエベレストの山頂は見えない>ということだったのですが、今回の画像で観て納得。近すぎて山頂はやはり見えませんでした・・・・・・。でも、今年は中国側からはオリンピックの聖火リレーのために登山規制が入ったので、全パーティーが全てネパール側からのアプローチとなったので、およそ40パーティーで900名がベースキャンプに入ったという。本当にまるで街でした! パン屋さんまで登場。クロワッサンが1個約170円だって・・・・・。こんなに狭い場所で人がひしめいていて、凄い光景でした。地球温暖化でどんどん氷河が小さくなっている有様も実感しました。

また、次男の同行の豪太さんが高山病で死の淵を彷徨ったことは、既に本人の手記を読んで手に汗握る怖いリアルな世界を知っていた。今回の映像はお父さんの方が主人公なので、豪太さんのことは付属的なエピソードになっていたが、やはり文章での説得感の方が心の葛藤などはリアルだと痛感した。先日のクライマーズハイの映画の感想にも関連してしまうけど、文章(原作)の持つ力というのは、画像ではなしえない部分を持っていると思う。逆に文章では伝えられない部分もあり、百聞は一見に・・・ということもある。今回はテレビの映像と豪太さんの文章を一緒に味わうとよりいっそうリアルに感じます。

最後になってしまったけど、山スキー好きな私の目から見て、少しだけ遊びでスキーをするシーンがあってなんだか嬉しかった。やっぱりザックを背負っての高山での滑りは難しそうでした。見た目比較的フラットでも、アイスバーンかスキーが引っかかりそうな雪質か?、クレバスもあるし・・・。滑りは上手いかどうか判断がつかないぐらいの僅かのシーンでしたが。思うに雄一郎さんは若き頃に8000mからパラシュートを担いでスキー滑走した大冒険の斜面を左に見ながら今75歳で登るというのはさぞや感慨深いことだろう・・・・ その斜面を見たけど、こんなところを人が滑るということをよく思いついたなあと思った次第です。今でこそエクストリームスキーというジャンルがあるけど、当時はまさに冒険という言葉そのものだったと思います。

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コメント

こんな番組をやっていたのですか。
全く知らなかったのですが、偶然に三浦さんが山頂から送ったというメッセージを入手したという人から、聞かせてもらっていました。
とてもお元気な声でした。 きっとこの声も放送でも流れたのでしょうね。
村口さんの本は私もブログで扱いました。
一番簡単に登れる8千m級と言われても、私には技術も体力も、金力(筋力では無く)も無理ですわ・・・。
登ろうとする気力が羨ましいです。

投稿: REI | 2008/07/21 20:41

★REIさん
私は前日に気が付きました。普段あまり民放のテレビを観ていないので宣伝に気が付かなかったのです。普段なら3連休は山ですが、今回は山行かなかった部分を代わりに楽しみました。

一番簡単な8000m峰だとチョーオユーとかで、その次位のレベルかなあ? エベレストだけならば700万円ぐらい? そのほかに事前に他の8000~6000mの山に登るトレーニングをするからそれがそれぞれそれなりに百万円単位ぐらいでかかるけどね。まあ、三浦さんの場合はセサミン広告がお金に化ける訳だから、いいもんですね。

登ろうとする気力は、ほんと凄いですよね。そこに逞しさを感じてしまいます。

投稿: MINMIN | 2008/07/21 22:33

しもた〜見忘れた、誰か録画しとるかな。
75歳、昭和一桁、うちのおかんと同い年やがな...。

投稿: けがし | 2008/07/23 11:37

★けがしさん
おお~、けがしさんのお母様、意外なことに私の母よりも少しだけ上なんですね。昭和一桁の根性凄いです!
録画しているけど、DVDにダビングするやり方がわかっていない(苦笑) 

投稿: MINMIN | 2008/07/24 00:44

うちの父も同い年です・・・
うちの父は植村直己と同郷で、但馬(兵庫県北部)の人です。子供のころは、自分で竹を削ってスキー作ってたらしいです

投稿: あめやん | 2008/07/24 07:43

★あめやんさん
おお、あめやんさんのお父様とけがしさんのお母様は同い年ですか・・・・ うちの両親も極めて近い年齢なんで、そういう年齢の人が最高峰だから、やっぱ、すごいですね。
植村直己さんと同郷なんですね。私の家にも実は竹のスキーが数本あったのを思い出しました。そういう世代なんですね。(うちのは自作のスキーじゃないけどね・・・)

投稿: MINMIN | 2008/07/24 20:19

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