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2008/08/26

山の小説の舞台の宿が・・・

数年前に、「二人のアキラ、美枝子の山」という本を読んで、大変感動した私。当時のブログにもそのことを書いている。美枝子さんというのは、あの有名な井上靖原作の「氷壁」のモデルとなった松濤明の密かに想い人のようでもあり、またその後のロッククライミングで有名な一時代を作った第二次RCCのリーダーの奥山章氏の夫人だった方だ。

その小説にも出ている新穂高温泉の中崎山荘(ホームページには閉鎖とは一切書いてません)が、去年の秋から閉鎖されているという。こちらを参照ください。私は今年は新穂高温泉には入山していないので、既に宿が壊されているかまではわからない。このノンフィクションの本を読んで以来、いつか中崎温泉には泊まってみたいものだと実は思っていた。新穂高温泉では最古の宿で、白濁した温泉だという。そこに戦争前に、若き美枝子さんは一人で越冬していたんだなあ・・・・。なんか、凄い方だ。

宿自体は、確か道路際に立っていて、今回道路工事で立ち退きさせられるというのもわかる、敷地と道路がぎりぎりだったような記憶がある。建物も古い感じの印象だった。そもそも私は登山の前後に宿代で1万円以上はする旅館なんぞ、めったに泊まらない(というよりも、泊まったことない coldsweats01)ので、小説に出てきたという歴史的な所だというのでなければ決断できないなあ・・・・。でも、その宿も、対岸に移動してしまえば、当時の美枝子さんや松濤明の見た景色も違ってしまうので残念だ。今度の新しい宿の予定は単純泉なので白濁のお湯じゃなくなるし、とっても哀しいなあ・・・・。やっぱり、あの場所にあるうちに泊まっておけばよかったなあと。

<二人のアキラ>のうち、やはり心魅かれるのは松濤明で、ストイックな感じがいい。奥山明は最後はガンを苦にして自殺してしまうのだけど、やっぱり女性の方が精神的に逞しいなあって思うのは、今回のオリンピックだけじゃないなあって思うものです。

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コメント

RCCのリーダーをRSSリーダーと見間違えましたcoldsweats01

「二人のアキラ~」、私も読みましたよ。
発売当時はまわりの山ヤさん皆が見てた気がする。
読んだときはそれなりに面白いと思ったのですが、今となっては全然ストーリーとか覚えてないなぁ。
美枝子が岩でパニくると必ずギャーギャー泣き叫んだとかしか覚えてないです(笑

中崎山荘は中崎尾根と関係があるんですよね?
中崎尾根ではアイゼンなくしたという暗い過去が…

投稿: 輝子 | 2008/08/26 10:29


この本、美枝子さんという人の芯の強さが印象的でした。

あの宿は心に残っています。一人で行動する
力について考えるとき、今もときどき思い出します。

投稿: ぴとこ | 2008/08/26 19:41

★てるさん
「二人のアキラ~」の本は、他に小説「氷壁」や「風雪のビバーク」等のほかの関連の小説などを読んでいるかどうかによっても感動が違うと思います。てるさんや周りのいまどきの若い人向けには、ちょとなあ・・という感じはしますが。

中崎尾根のてるさんの雪山のレポ、拝読したのを思い出しました。どこを彷徨われたのかなあ、いつ下山できるんだあ?ってハラハラしながら読んだ覚えが・・・・

投稿: MINMIN | 2008/08/27 21:07

★ぴとこさん
まさに、美枝子さんの芯の強さには頭が下がる想いがします。一人で生きて行く力強さ・・・、勇気、それは山だけではなくて、人として生きていく全てに通じることだと感じております。特に、今よりもずっと女性が自立しにくいかつての世の中にあって、本当にすごいなあと思いました。

あ~あ、早くあの宿に1度は泊まっておけばよかった(女性で旅館一人で泊まるのはさすがに私も消極的なんです。)wobbly

投稿: MINMIN | 2008/08/27 21:11

そ、そっか、美枝子はじつは芯が強い人なんですね。
『氷壁』も『風説のビバーク』も読んでたんだけど、おかしいな…coldsweats01

投稿: てる | 2008/08/28 00:53

ごぶさたしてます。
中崎山荘、5年位前に泊まったことあります。
冬の西穂目指し、悪天で独標までで日和り、下山後一泊。なかなか渋い温泉宿って感じで料理もまずまず。白く濁った露天は雰囲気良く何度も入浴しました。
新穂高温泉発祥の宿らしい説明を聞いていました。移動しちゃうんですか?温泉も変わっちゃうなんて残念ですなぁ。道路工事?そんな大掛かりに開発する必要あるの?って気もしますが。

投稿: きむち | 2008/08/28 16:59

★てるさん
美枝子さんは、生きていく上でとっても芯が強いですね。
正直なところ、ご主人だった奥山さんはアクの強いタイプであまり共鳴できなかったのですが、奥山さんの仕事を支えたのも彼女でしたね。たしか、30キロ以上のカメラ機材をボッカして撮影を支えたのも彼女だったし(奥山さんはあまり重たい物を持てなかったのにね・・・)・・・

投稿: MINMIN | 2008/08/28 21:33

★きむちさん
こちらこそ、ちょこっとご無沙汰です。
いいなあ、泊まられたことがあるんですか! 渋い宿・・・まさにそういう印象でしたね、外観は。白濁の湯とお料理がまずまずとは、ほんと、逃したなあ・・・・。

今回の移設は、治水工事の関係らしいですね。確かに、新穂高温泉の上の穴毛谷あたりなんか、いつ行っても治水工事をやっているような・・・土砂の堆積もひどいしね。

投稿: MINMIN | 2008/08/28 21:36

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