スキー検定 1級受験
カービングの板で随分回しやすくなったし、クラウン、テクニカルという1級よりもさらに技術が上の級が出来たお陰で、昔ほどの1級の難しさは緩和されたような?気がする。
本当は20代のうちに、せめて記念受験でもしようと思っていたが、課題の斜面を無事に滑り降りれる自信がなかったので受験すらできず。ようやく、今回、初めて受験してみました。
【準備編】
・黒姫スキー学校で2日3日検定パックを受講。2日間は講習で、3日目の検定受験は自由。途中で駄目だと思えば受けなくて良いのはいい仕組みです。
・今年は捻挫して山スキーの前半戦に出没し損ねたので、いつもより少しだけ多くゲレンデ練習に励んだが、検定まで合計9日間しかゲレンデ滑ってない。
・ゲレンデ用のスキー板もブーツも持っていないので、いつものロシニョールのバンディット1Wの板。当然ビンディングはディアミールフリーライド、ブーツもガルモントの兼用靴。⇒1級検定を山板セットで受ける人も珍しいでしょうけど?持っていないのでしようがありません。キッパリ
【検定本番 3月8日(日)黒姫スキー場】
・検定パックの生徒だけで午前中は実施。前日まではゲレンデは氷状のゴロゴロがいたるところに散乱していたが、今朝は天気も良くなってやっと晴れてピステンもかかって、ヤレヤレ。開始前に苦手の小回りをやる斜面を2本ぐらい練習。斜面が荒れていなければ、なんとか滑れそう?
・9時半集合。1級は18名受験だ。スクールで一緒だった自分のクラスは7名中6名が受験。ゼッケンは真ん中ぐらい。
・ゲレンデの一番上の第二ペアリフトから降りて左手の斜面。練習で何度も小回りやったけど、前日は氷の塊がゴロゴロでまともに滑れたことは僅かに数回。とにかく転倒しないで降りることだけを祈る。(なんとも低レベルでスイマセン。)
・本番はやや硬めだが、エッジが雪面を捉えることができて、なんとか横に振った回転になったけど真っ直ぐ降りてこれた。オーバースピードやコントロール不能になることが多い私なのだけど、リズムだけはストックで刻めた気がする。思わず「転倒しなくてよかった~~~」と大きな声でつぶやいて?しまいました。ふぅ~~~ (大汗)
・傾斜はかなりあるので、切れる滑りは求めてませんと事前に先生が盛んに言っていたけど、それなりにズレを含んだ丸いターンができていれば合格のようだ。
◆大回り(整地)
・小回りを滑った所の少し下からのスタート。大回りは自分にとっては転倒リスクは少ないので、なるべく大きいターンで滑る。(事前の練習では小さいと指摘) スピードは出せたつもりだけど、ざざざ~とズレた弧だ・・・・。
・カービングターンにはしなくて良いと事前に言われていた。皆、それなりにスムーズに滑るが、確かにカービングってほどでなくてもよいが、加圧の仕方や全体の弧の形を見ているようだ。
◆総合滑走 (整地)
・大回りをやった場所の少し上から、クワッドリフト降り場のガードをしている所まで。自分が滑走順位1番で、緊張
・大回りと同じ感じで5ターン位したあとは、縦長の弧でスピードをなるべく出して滑走。先生から回転数はとにかく減らせと言われていたので、少なくしたつもり。自分は体格が小さいので、クリンクリンと回しすぎるとスピード感が無くなるので注意した。
◆中回り (整地)
・クワッドリフトの途中の斜面。中斜度なので気分的に楽。前走の先生が随分と中回りの割りにターン弧が小さかったので、自分もやや小さくしたら、「小回りに見えた」って・・・・。同じクラスの方から指摘された。わざわざターン小さくして損した・・・・。(苦笑)
◆不整地小回り
・一番の苦手の種目である。メインゲレンデのモーグルバーンっぽくなっている所でやるのだと思っていたら、第五リフトの途中のコブのない斜面へ。不整地であればいいので、もさもさと荒れたバーンであればいいという。
・実際は時間は11時近くて雪も緩んできて、単なるもさもさ雪。先生も「ほぼ整地に近いですね。」と喋りながら滑走していた。でも、若干足を先生が取られ気味のシーンを見たような?
・滑走順位は半分位だったお陰もあり、前の人がもさもさ雪を大分蹴散らしてくれて、下の緩んだアイスバーンが露出気味。ここは転倒せずに安全にズラシまくって滑るぞ!と気合。ほぼ止めながらに近い感覚でターンをしたら、極たまにうまくいったかな?と思えるいい感じで落ちてこれた。中盤では、もさもさ雪に足を取らせそうになって、あわや・・・と一瞬なりかけた時点で、左に逃げてリカバリー。ラインは微妙に左になったけど、暴走が始まりそうな勢いを急制動でびったり先生の前で止まって、セーフ。
【結果】
・40分ほどで発表なので見に行くと、先に2級の発表が掲示されていた。12名中5名ほどが合格。一緒の宿に泊まったご夫妻のうちの奥様が合格されていた。たぶん50代後半から60代? やっぱり、幾つになっても挑戦は素晴らしいです!
・いよいよ1級発表。遠くから見ても一目瞭然、18名中1名のみの合格。検定中に明らかに1名だけが特に上手だった。中学生ぐらいのちょっとあどけない表情の男の子だった。
・自分はというと・・・・・・
○小回り69点 ○大回り69点 ○総合滑走69点 ○中回り69点 ○不整地70点
(総合346点 350点が合格点)
・大いなる皮肉な結果?一番苦手の不整地が一応の合格点。ほとんどマグレに近いほどしか上手く滑れないのがたまたま本番で滑れた感じ。
・大回り、フリーは滑りの質をもう少し上げないと駄目だということもわかった。検定員の総括にも「みなさん、ターンを一気に回しすぎ。丁寧に弧を描いてください。」のが耳が痛い。
・小回り系はとにかく苦手なので、たまたま今回は転倒しないで済んだけど、精度が上がらないとマズイです。これは単に検定を受かるとか言う話ではなくて、やっぱり最終的には山でどこでも安全に降りてこれる技術を養いたいという自分の目的がこれなので、かなりの急斜面でもきっちりと小回りができるようになりたいものです。
・一番の感想は69点と70点の差は大きいなあ。ただ、もっと68点とか67点を一杯取るかと思っていた割にはまあまあの結果だった。全体の順番としても平均的受験レベル位だった私のようでした。検定受験は体力的よりも遥かに精神的に疲れました~~(冷や汗)
・なお、午後からは一般の申し込みの検定もあり、5名の方が受験。(そのうちわかっているだけで、午前組2名も2度目の受験) 午後はコブ斜面使ってました。必ずしもコブの中に入らなくても良いそうで。実際、コブ斜面の脇を使って滑った方も70点が出てました。(これは学校によって判断が違うようです。検定放棄と取られる可能性もあり)1名の合格者が出てました。
| 固定リンク
「スキー」カテゴリの記事
- 八甲田スキー覚書(2014.02.11)
- 八甲田の写真(2013.02.17)
- 八甲田備忘録 その2(2013.02.13)
- 八甲田スキー備忘録(2013.02.12)
- 近況(2012.02.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>総合346点 350点が合格点
おっしいですね!
でも次回は受かりますよ~
がんばれ~
投稿: てる | 2009/03/10 09:43
おー、惜しかったですねぇ。あとたった4点でしたか。アルペンブーツとアルペン金具だったら合格してたんじゃない?
私は40年前の4級。来年2級受けてみたい気持ちが段々強くなってきました。検定パックっていうのも同じ目的の人と一緒になれてよさそうですね。
投稿: 常吉 | 2009/03/10 18:51
346点でしたか・・。わたくしが1回目に受けた時と同じですよん。
4点は僅かなような大きいような微妙ですね。。
ただ67とか68が出てないってことはあと1点は修正が出来れば合格圏内です。
大回りとか総滑は見せ方次第で1点はすぐ変わってくるはず。
MINMINさんの場合ばどちらかというと小回り系の方が点が出易い滑り方だったと記憶しとります。
ただ・・・・・・
やはり山板&兼用靴では・・今の自分でも合格する自信がありません。。
これをゲレ用と山用とは全然違いますよ。これを変えるだけで合計点で2点は違ってくると思いますよ。
道具の進化は著しいですから。
投稿: お気楽 | 2009/03/10 21:13
★てるさん
この4点の差は、実際は相当な実力差・・・って感じです。
埋めるの大変だなあ。
1、2度で受かっている人は少なくて、合格率が物語っているように、相当に頑張んないと受からないだろうなあ。
投稿: MINMIN | 2009/03/10 23:46
★常吉さん
たった4点というよりも、あと4点も・・・という感じではあります。
テスト結果というよりも、自分の滑り自体はやはり質が高くないので、もう少し磨きたいなって思う部分があります。ブーツとビンディングがアルペン用だったら・・・と言っても、ない袖は触れないのだ(爆笑!)
検定パックお薦めですよ。フリーの時間も一緒に指摘し合って練習できたりするので、勉強になりました。
でも、黒姫の場合はスクール生だから外部受験よりも有利に合格させるということはなくて、すごく公平な採点だったと思います。明らかに受かった人は上手で、1つ頭抜けてました。
投稿: MINMIN | 2009/03/10 23:51
★お気楽さん
一杯アドバイスありがとうございます!!
お気楽さんの昔の検定記録も拝見しております。私だったら、相当な回数を受けないと受からないだろうと思ってます。
大回りと総滑は、ターンの加重の仕方がイマイチ駄目だと自覚してます。講習でも指摘はされてましたが、なんせ滑りこみ足りないのでまだちゃんとしたターン弧が描けてません。スピードは1度も遅いとは指摘されていないので、大丈夫そうですが、もっとカッコいい弧を描く必要あるみたいです。
>どちらかというと小回り系の方が点が出易い滑り方だったと記憶
ビデオを撮ってもらったのですが、小柄な私がチマチマ滑っている印象で、これじゃあ大回りは点数出にくいと思いました。やっぱり、滑りを大きく見せる演技が必要だわと思った次第です。でも、小回りは足が上手く両足操作できっちりできず、バラバラ。今回はまぐれに近い形で不整地は70点が出たけど、小回りも課題が多いです。
>これを変えるだけで合計点で2点は違ってくると思いますよ。
板自体は完全な山板ではなくて、バンディットはフリーライド系?やっぱり基礎にはそれなりの板が必要とは思うけど、むしろブーツの影響が大かと思います。今シーズンはゲレ用の製品の購入は断念ですが、来シーズンにはどうしようかと思ってます。確かに2点位は変わるかもしれませんね・・・(苦笑)
投稿: MINMIN | 2009/03/11 00:06