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2009/03/26

2度目の検定を受けてみた

3連休の最終日は1級の検定を再び受けてみようと思っていたが、前日の天気予報では雨予報   雨の中を滑るのは金曜日のガーラで懲りているので、どうしようか? でも、とにかくせっかく珍しくゲレンデ練習に励んだ今シーズンなので、もう一回だけ今シーズンのうちに受けてみようと思った。

【3月22日(日)】

朝は暖かくてどんよりとした曇り空。昨日のような混雑に巻き込まれたら事前講習に間に合わないので、朝1番のシャトルバス7:30発に乗る。今日は空いていて、みつまたのゴンドラステーションも待ち時間なし。既に雨がぽつぽつ。「本日は強風が予想されるので、途中でゴンドラやリフトが止まることが予想されます」とアナウンス。田代スキー場は全面運休。とりあえず上に行くが、ますますどんよりな天気。みつまたを1本滑ってどうしようか? こんな悪い天気で検定受けるのを辞めちゃおうか、どうしようか? かぐらの高速第一リフトは現在運休中。そうなると、検定はみつまたでやるはずだ。でも、もうすこし下まで運行しているペアリフトはやっているみたいだ。

検定を受けるか悩んでいる自分だったので(なんせ、1回受けると事前講習と合わせて6000円は痛い)、みつまたを1本滑った後で、かぐらの上まで行ってみることにした。意外なことにペアリフトもやっており、高速リフトも少ししたら運行を開始した。昨日のコブコブ斜面はコブが小さくなっているみたい。斜面が雨でしっとりして滑らない分、暴走しなくてよいかも?これならば受けてみよう・・・・と思って慌ててみつまたゲレンデまで戻る。

9時40分頃に受け付けに行ったら、既に20数名がエントリー済み。10時から準備体操を全員でやってから、各班に分かれる。この日の検定は1級は26名、2級は20名受験で大盛況だそうだ。

★事前講習会★

私のグループは5名。女性3名、男性1名、男子中学生1名。私の担当の先生はあとでわかったのだが、元有名デモで、前の八海山スキースクールの校長のY先生だった。八海山といえばコブ道場みたいな場所だ。私は、こんな有名な先生にスキーを教わったことはお初です。ただ、実はあとで教わったことで、研修中は実は知らなかったのでした。なんか見たことのあるようなお名前だな・・・ぐらいで。  丁寧で優しい教え方でした。(でも、検定員としては、超厳しい方だそうです)

自分の備忘録でもあるのて、注意事項は以下の通り。

・中回り・・・・もう少し大きい弧で回ること(自分のは小回りに見える)、もっとしっかりと回しこむこと。

・小回り・・・・スキーの対角線を意識して回しこむ。遠心力を使うと回しやすいし、トップから入る丸い弧となる。→うまく言葉では表現できていないけど、最近自分が意識して練習している課題と一致していた。これができれば、ほんと、上手く回せるだろうなあ・・・・。

・大回り・・・・他のターンも同じだけど、内足が力が抜けていなくてX脚みたいになりがちなので、一旦がに股にして緩めること。そうしたら、外足と同調しやすくなる。

事前講習は検定バーンと同じバーンを使うのが普通だが、この日はかぐらゴンドラがその後止まったこともあり、みつまたゲレンデを使用。午前中にかぐらでやる予定だったスキー大会ができなくなって、みつまたのリフト脇を閉鎖して実施していたので、この大会跡のバーンを検定でそっくり使うことになった。だから、同じバーンを滑って練習していないので、事前講習というよりも一般の講習って感じだった。検定場所は、いつもは滑らないようなリフトの支柱の外のゲレンデの端だった。

★検定本番★

○大回り 

この日の天気は雨のち晴れ(強風)、その後曇りからガスという目まぐるしい変化に富んでいた。スタートは大会のスタート台みたいな場所から漕がないと進まないような緩斜面。前走が見えない、ゴールが全く見えないような時があるぐらいガスが濃かった。

スタート順位は最後の方だが、自分の時はガスはそれなりに濃かった。緊張も加わって、実際に滑ってみると、なんか良く周りが見えないまま、4、5ターンぐらいであっという間に終ってしまった。緩斜面で演技するのは慣れていなくて、ズレが自分でも多いと思った。ここのテストはすぐに得点が電光掲示されるので、なんか良い様な、困るような・・・。

○小回り

斜面が下がったのでガスが無くなったが、斜面変化で後半が見えない。最初の受験者がその見えない場所で2本板が外れてしまった。それなりに足が取られやすいのかも?雪質はもさもさ。ところどころ、大会のために塩?でも撒いて固めたようなのが残っている箇所もある。自分は斜面が急になる前にリズムを作りたかったが、イマイチのままゴール。暴走にはならなかったが、流された感じの滑りで終ってしまった。かぐらゲレンデの斜面に比べると2段階位斜度が少ない分、完成度が求められるだろう。

○総合滑走

やや小さめの大回りか、中回り程度から最後は小回りか?という構成で滑るのが一般的みたい。もともとの大回りもイマイチ切れていないターンだったと思うが、最後の小回りはスピードを演出するために縦長で滑ったら、深い弧を求めていたみたいで、これまたマイナスに繋がっただろう。

※ここまで滑って、もう一回リフトで上にあがる。

○中回り

さっきと全く同じような気象状況で、再びガスが出てきた。も~~~。やっぱり、見えないと滑りにくい。自分の時はまあまあの視界だった。練習の成果が全然出せない。これも大回りと同じ感触だ。斜度が緩い=低速で滑らざるをえない・・・となると、ごまかせない。

○不整地小回り

コブがないので、小さなポールのような規制を置いた所を先生たちが繰り返し滑って、浅い溝を作った形。縦長の浅い溝だが、前走曰く、後半に1箇所は間隔が短くなるそうだ。滑走順位は3番目と荒れていない状況だったのはラッキー。既にこの時点で不合格は確定していたので、そんなには緊張しないが、それでも苦手種目で転倒したくない。

滑ってみたら、最初の1、2ターン目でリズムに乗れなかった。コブはリズムに乗れないと辛い。溝が浅い分、溝を外さないようにすることばかりが気になってしまった。縦長っぽいのでストックの位置が自分としては決まらず、それに伴って体が遅れ気味。後半はリズムがつかめてきたが、検定員は最後まではほとんど見ていない。この種目だけは中間地点に立って、横から観察している。最後まで見る人は、よっぽどぎりぎりで判断に迷う人ぐらい。

★結果

・テスト結果は、全てオール69点(345点)

・得点はノートパソコンのような電光掲示板から瞬時に得点が掲示される。だから、2本位69点が出てしまうと受からないと確定してしまうのが哀しい。逆に、すぐに結果がわかって修正可能な人にとっては、よいとも言える。

・得点は、70点(合格点)と69点しか、ほとんど出ない。黒姫では68点や67点というマイナス2点、3点も結構出ていたのを当たり前と思っていたので、ちょっと意外。転倒してもマイナス1点。1級、2級と同じバーンだったので2級の人も見ていたが、小回りでストックを2本一緒に本来突くのと逆側に突いている・・・・というほど変なフォームの方でもマイナス2点だった。

・斜度が緩くてわかりやすいということもあるが、受験生同士で見ていても、70点か69点か、時折71点か大体当たってしまう・・・という感じだった。25名中6名が合格。(黒姫の18名のうち1名合格に比べると受かりやすい?)

★感想と情報

・私の事前講習のクラスは、なんと5名中3名がかぐらシーズン券、またはかぐら&八海山等のシーズン券を持っている気合の方達だった。男性は昨シーズンは20日以上スクールに通いつめたそうで・・・・・・、検定は初めてだけど、一発合格されてました。

・常連さんとお話を聞いたところ、かぐらの受講生は年齢層が高いので、<スピードよりも型の美しさ>を重視しているというお話でした。受験してみて、特に今回は緩斜面が多かったせいもあるけど、本当にそうだなと実感。スピードのある力強い滑りだけど少し癖やズレがある滑りよりも、綺麗な弧を描く丁寧な検定滑りという感じのほうが受けがよさそうでした。

・私が今回もう1回受けたのは、自分の滑りが70点に近い69点なのか、遠いのか?というのを確かめたくて受けたのでした。この前の黒姫のような感じの採点分布ならば、マイナス2点や3点の方もそれなりにいるので距離感がわかるなと思ったのでした。今回は68点がほとんど出ないので、残念ながら理解しかねました。事前講習と本番とは斜度や雪質が違ったので、ちょっとそれも残念かな?

・急斜面も難しいけど、緩斜面で演技するのもまた結構辛いわ。。。。というのが今回の検定の感想。

・山スキー=ズラシ命! の滑りでここ数年やってきたので、切れるスキーと言われても急な転進はシンドイもんです。でも、少しはゲレンデ滑りが上達したかな?って実感はあるのが少しは嬉しい。小回りがかなり苦手だったのが、苦手度が少しは下がったとような気がする。事前講習で元デモのスキー界では著名な方に言われたことは、実は全部自分が今やろうとしてマスターできずに、練習している課題そのものだった。頭でわかっていても体が動かない・・・というのは私の運動神経からするとしようがない。もう少し練習すれば、もうちょっとは上手くなれるかな?

・やっぱり、2度の検定を受けてみて、来シーズンはゲレンデ専用の板とブーツを買うことにした。   少しはこれで切れるスキーができるようになるといいなあ・・・・・。

★余談

・かぐらのスキー検定では、テレマークの方も受験されたことがあって、1級は1発合格。さらに、すぐそのあとにテクニカルも1発合格された方がいらっしゃるそうです。(常連さんから聞いたお話) 確かに、テレマークも上手くなればスキーかテレか分からないぐらいのターンができるので、自信があるテレマーカーさん、受験してみてはいかがでしょうか?(笑) 私はテレはスキー検定は受けられないと思ってました。かぐらはBCの人も多いので、許容範囲が広いのでしょうね。

・この他、色々と役立ちそうな情報も仕入れたのですが、公開するには支障のあるお話もあるので、是非聞きたい方はメールかお会いした時にでもお聞きくださいませ(笑)

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コメント

みつまたの大会が行われるリフト横の斜面は結構やさしそうなんでいい滑りしないと点数が出無さそうだね。
今回山スキーに行かなければガーラとかみつまたの大会に出てたかも。。

投稿: お気楽 | 2009/03/29 23:00

★お気楽さん
かなり斜度が緩いんで、逆に完璧なスムーズな滑りを求められてしまって、私的には苦手なバーンでした。本来のかぐらならば斜度は結構あるんですけどね。

ガーラの大会はガスガスの中で大会が行われていたけど、リフトから見えたけど、皆さんかっちょ良かったです!競技スキーの方達は基礎スキーと違った力強さがありますね。 

投稿: MINMIN | 2009/03/29 23:41

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