« 近況など | トップページ | 久々に奥多摩へ (三頭山から御前山へ) »

2009/08/06

映画「剣岳・点の記」

ようやく、やっとのことで本日、映画見に行きました。もう、上映している映画館も減ってきているし、上映回数も一日一回とかの場所が多いので、ぎりぎりセーフでした。結局、レディースデイ1000円の水曜日は仕事の関係などで行けなかったので、本当に久しぶりに1800円の定価で見ました。

私はシネマコンプレックス形式の映画館って行ったことなかったので、今回が初めてでした。小さな100席位しか座席はなかったけど、

上映終了時期が迫っているので、今日は昼間の上映にもかかわらず、ほぼ満席!!  (そうなんです、実は私は今日は夏休みでした happy01 )

さて、映画の本題ですが、新田次郎ファンにもかかわらず、なぜかこの本を読んだことがありません。事前に読まないで行ったほうが良いというアドバイスもいただいていたので、予習なし。ただ、この映画、ほとんど俳優さんのスタントはなしで、リアルな映像を撮るために何時間も山の中でがんばった・・・という撮影逸話を聞いていたので、「これを本当の北アルプスの山の上で撮ったのはさぞや大変だったろうな」という実感。

とにかく、山の景色、それも立山、剣が一杯、雲海や山の景色が一杯(ただし、さすがに富山湾の漁火も素敵だけど、それは時代考証に合わないので下界や人工物を消すような撮影アングルでした。)、夕焼けの光景もいいし、あーーー、またあのあたりの山スキーに行きたいな・・・とか、これじゃ?映画の感想じゃない?・・・・失礼いたしました。

軍国主義と測量と日本山岳会の創設のころの話とか・・・・いろいろな要素があって、<これは是非是非、原作を読みたい!!!>って強く思いました。人間的な部分は、主役の浅野さん、香川さんをはじめとして、俳優陣はとっても熱演されていて好感をもちました。ただ、映画としてはもともとテーマがテーマなので、淡々と描かれているタッチ。もともとがドキュメンタリーなので、こういう形で描くしかないのかなあ? クラッシック音楽が大音量っていう感じの映画でした。

それと、気になったのは本当に自然は厳しくて雨や雪が高山では多いのはわかるけど、豪雨のシーンが多すぎる気がするのだけど? 木村監督は黒澤明監督のカメラマンとして長く勤められた方なので、そういえば黒澤監督って雨のシーンが多いなあ(それをうまく時代劇で使っているような?)そういう印象(私は黒澤監督作品をちゃんと見ているというほど出ないので、間違っていたらスイマセンが)がこの映画に被ってしまいました。それは、心の雨を描いているのかもしれないけど、別の描き方もなかったかな?とか思ってしまうのです。

それと、剣岳の登頂シーン、あれは本物の山頂はもう少しカメラ手前側なので、今は人工物が一杯、祠もあるし・・・・となると、あれぐらいの場所で撮影せざるをえないのかなあ?(実写にこだわったためか) 本当は剣岳は360度回転させるのがベストな映像だけど、富山湾側を今は文明が発達しすぎて写せないのが残念ということでしょうか? 180度ぐらいの展開で終わったような感じでやや残念。登頂の喜びという部分がやや?という感じになりました。

私は日本山岳会の小島氏役の仲村トオルが結構好きなので、最後のああいう交流の仕方で映画が終わったのがなんとなくほっとさせられるエンディングだと思いました。実際の原作はそのあたりはどうなんでしょうか?(なんとなく想像ではあのあたりは原作と違うような気がするけど、? )

★山屋的感想★
・雪渓をグリセードする山案内人のテク、あれはかっこよかったですね! 今流ではピッケルなんだけど、当時の人はあの長い杖でやっていたのですね。
・雪渓が出てくるたびに、あのあたりで撮影したのかな?とか、下に岩がなくて、ここならば滑落しても大丈夫な所だとか・・・・ 山スキーで立山界隈は3回行っているので懐かしくも思い、そんなことばっかり見てました。画像にシュプール跡が残っていたら、コンピューター処理で画像処理で消したんだろうなあ・・・・
・一番興味を持っていた長次郎雪渓。最後は熊の岩からコルに出てから稜線づたいに剣山頂に向かうと思うんだけど、今回の登攀ルートは最後がコルに出ている風に見えなかったのだけど・・・・。途中から源次郎尾根に登るようなルートのようにも見えたけどどうなんでしょうか?私の山スキーで行ってみたいルートNO1が長次郎雪渓なんですけど・・・ 未だに行けてません。
coldsweats01
現在は立山はアルペンルートで登ってしまうので、ザラ峠を経由してとか、立山温泉に下山する・・・・とかちょっと自分的にはピンとこない部分もあります。なんとなく、ああいうルートだなあと考えながら見ているぐらいだから、山に興味のない人は全く位置関係が???って感じでしょうね。主に立山界隈の山々が多いけど、中には五色が原の鳶山とかも出ているし。もう少し親切に解説していただいたほうが興味を持って見れると思うけど。格調高い映画のムードのあわない? でも、やっぱりさりげなくそのあたりは演出してほしいものだけどと思うのは私だけ?
・立山信仰、それは昔から凄いと思っていたけど、あんなに昔から繁盛?しているとはびっくりでした。あんなに白装束の人達が全国から来たとは凄い世界です。今とは比べもののないぐらい大変な思いをして雄山に登っていたのかと思うと感慨深いです。

・撮影協力などのテロップでは、ほぼ全ての立山や剣の山小屋、さらには唐松山荘とか別の山域の山小屋もたくさん協力していて、撮影しやすい場所を探してアレンジした部分もかなりあるんだろうなと思います。本当に撮影が大変すぎるほど大変・・・って私も思いました。

・また、この手の映画ではクライミング系の技術も必要なので山岳ガイドさんを何人か確保して対応するのですが、さすがに長期にわたり拘束されるお仕事なので、目茶目茶稼いでいるガイドさん・・・・というほどではない(と言っては失礼だけど、本業が超多忙という人では無理だったんでしょう)人がされているようでした。お名前は存じておりましたが。

・三角テント・・・懐かしかったです。高校生の頃、あれの上にさらに一枚青い防水のフライを重ねて使用してました。日本山岳会が導入していた変わった形のテント・・・あのテントはなんというネームなのかしら?。 またとっても懐かしい恐らく石油かガソリン?のコンロ、自分が山を始めた頃にはまだあの形を使っている人も多かったなあ。(健忘症になったのか、あのコンロの名前がでてこない。coldsweats01ラジウスという名称に近いものだけど、より軽量なタイプのようでした)

・時代考証は結構きちんとしてました。山道具を見るのもなんか、なかなか楽しかったです。ビデオが出たら是非またウォッチしたいです。

|

« 近況など | トップページ | 久々に奥多摩へ (三頭山から御前山へ) »

コメント

<あのコンロの名前がでてこない
  ホエーブス?  ラジウスだかホエーブスだか、にこ山で缶入りが話題になった事があった様な・・・。(他所かな?)

MINMINさんの感想を聞いてみたいと思っていました。
グリセードの上手さは他でも目にしました。 誰なんでしょう?

原作は面白かったですよ。 原作が面白い時は、映画はお金を払って見ない事にしています。 がっかりする事が99.9%だから。
DVDになったら見ます!

投稿: REI | 2009/08/07 11:24

> 本当に久しぶりに1800円の定価で見ました。

この前に会った時に言わなかったっけ?
あちこちの山道具屋に割引券が大量に置いてあり、1枚で 2~300円引いてくれます。
ま、私はたくさん貰ったのに、持って行くの忘れて捨ててしまいましたが。
一説によると 500円引き券もあったとか。日程・場所指定だったのかな?

コンロは、当時はなかったホエブス 123R の前のモデルのような気がしましたが、違うかなぁ。

今週もナルミズ予定が水干沢になり、それも中止..。明日の予報で決める感じです。
予報がまるっきり当たらず、困るけど、天気図見ても、仕方ないすね。この夏は予報できまへんねぇ。

投稿: 糸屯 一 | 2009/08/08 00:15

★糸屯一君
割引券の話を聞いたような?聞かなかったような?coldsweats01 8月中下旬までやっているとのんびり構えていたら、急にほとんどの映画館で7日ぐらいまで?というのがわかって、ダッシュしたので、仮にわかっていても登山用具店に行く暇なかったです。

調べてみたら、ホエブス・スベア123Rというのがずっと長く使われていて、それは100年ぐらい大幅なモデルチェンジはされていないというので、おおむね違っていないということでしょう。よく名前覚えてますね! でも、最近でも売っているし、使っている人もいるみたいなので、懐かしいですね。

今週末はナルミズ沢狙いだったのですね。私は木金土日の4連休だったので、昨日平日登山で奥多摩に足慣らしに行ってきました。本当に久しぶりだったので現在筋肉痛が酷いですcoldsweats01 もっと天気がよいと判明していたら遠出も当初考えていたのですが、イマイチなのでやめました。ナルミズ沢狙う時は声かけてくださいませ。

投稿: MINMIN | 2009/08/08 09:29

★REIさん
糸屯一君がご指摘のホエブスだったようです。ホエブスは丸いタイプの重量感のあるのがメインというイメージだったのですが、こちらも同メイカーの別名スベアだったのですね。

缶入りということでは、私もガスコンロに変える前はずっとコールマンのガソリンコンロ(ピーク1)を缶に入れて運んでました。あれだけでずしりとする重さ・・・・軽量化された今の時代しか知らない人達から見ると化石かも? 高校、大学の所属クラブでもホエブスのコンロ使ってました。

原作を既にお読みなんですね! 私は原作を読んでいないので、いいのやら悪いのやら? 単純に見るととにかく自然を描いた山が一杯の映画なので、山が好きな人ならば単純に感動できます。ただ、原作とかと比べるとどういう感想になるのかしら? 

投稿: MINMIN | 2009/08/08 09:37

そうそう、あの映画はパンフは力入ってますねぇ。
(確か)800円で、値段の割には盛り沢山の内容です。オールカラーだったかな?
最近の芝居、映画パンフは、下手すると 2~3,000円する中で、見習ってほしいです。
# ここで言っても仕方ないけど。

123R は某大学の現教授が持ってて、私が2年の時に行った南ア2週間の縦走のサブ火器だったので、よく覚えています。
「100年ぐらい大幅なモデルチェンジはされていない」って、ホントにそんな昔からあるんすか?
材質は違うにしても、あれが100年前にあったのなら、驚きだ。天気次第の焚き火とは雲泥だもんねぇ。

ナルミズは積極的に泳ぐ方向ですが、大丈夫?
東黒沢は行ったんだよね。天気次第なんで、ま、いつになるか。
それより明日をどうするか。悩ましい天気です。

投稿: 糸屯一 | 2009/08/08 18:25

★糸屯一君
パンフの件、以前も書き込みで褒めていたので映画館で探してみたんだけど、売っている場所がわかんなかった・・・・ 見てよければ買いたいと思っていたので残念でした。観に行った某シネコンは糸屯一君の奥様のご実家の近くと思うので、行かれたことあるかしら?売店にはキャラクターグッズじか売っていなかったみたいだし。

K教授は123R持っていたのですね。ちなみにメインの火器は何を使っていたのですか?私はまだ当時はバーナーを持っていなかったような? 123Rは書き込みをみてからネットで少し調べたら、100年位同じコンセプトだって書いてました。スェーデン製って今は家具などでも独特なよさがあるけど、質実剛健って感じかなあ。

ナルミズは行きたい沢の中でナンバー3に入るので、機会があれば狙ってます。私は水量少なめ目なラインをなるべく狙って歩くと思うけど(苦笑)一応カナヅチではありませんので、泳ぐ覚悟はしておきます。

投稿: MINMIN | 2009/08/08 20:23

あの劇場には当然、行っています。Subu 監督の映画とか見たかなぁ。
会社的には旗艦劇場なハズなのでパンフは必ずあるはずだが、余ってるそうだし。
ま、今後も、でかい本屋で買えると思います。

当時、メインの火器は当然のようにコールマンの PEAK I ですよ。
S氏かM氏の。白ガスは共通なんで。
明治も頃はガソリンじゃなく、石油だったのかなぁ。

ナルミズは水が多いと積極的に泳がないとペースが狂うので、その辺をご考慮に。

明日は多摩川源流の軽い所の予定です。殆ど沢歩きかな。

投稿: 糸屯 一 | 2009/08/08 23:20

★糸屯一君
そうなんですよね、なかなか新しいけど由緒正しき映画館なのですよね。もっとよく散策すればよかった・・・・。

やっぱり当時はピークワンで決まりでしたね。私も大学の3年以降か卒業してすぐか?に買いました。123Rは映画の明治時代は恐らく石油使用じゃないかなあ? 

ナルミズは今年は天候が不順なので豪雨になったら逃げられないので微妙かもしれませんね。明日は奥多摩の沢ですか・・・。お気をつけて行ってらっしゃい。
私は筋肉痛すぎて、普通の歩行も困難ですweep

投稿: MINMIN | 2009/08/08 23:33

私も若いころ,長次郎雪渓から岩場をのぼって剣岳へいった
ことがあります。

最後の方で長次郎雪渓から岸壁にとりつくシーンがありますが
あれは,あのまんまです,私もあの岩壁に覚えがありました。

投稿: 還暦近くのおじさん | 2009/09/24 12:40

★還暦近くのおじさま
あのシーンは、あのまんまで正解なのですね。ちょっと、自分のなかでもやもやしていたので、教えていただきありがとうございます!
やっぱり、自分で実際に行ってみたいものです。山スキーで毎年狙っているのだけど、なかなかチャンスに恵まれていないので、夏山で行ってもいいですね。

投稿: MINMIN | 2009/09/24 22:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53364/45855032

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「剣岳・点の記」:

« 近況など | トップページ | 久々に奥多摩へ (三頭山から御前山へ) »