トムラウシ遭難事故のその後のあれこれ
トムラウシの大量遭難で私が記事を書いたところ、ずいぶん多くの方がこの記事をを読んでくれたようだ。この機会に、少しでも多くの人にこの遭難の意味を考えていただければ嬉しいものです。
まだ、あまり大きく進展が見られないようですが、幾つか気に止まったことがあったので書いてみることにする。
まず、びっくりは、あのアミューズトラベルは営業を再開しているのですね! 事故後のしばらくは
サイトを開いても何も書いていなかったけど、マイミクさんのブログに山でアミューズのツアーと遭遇したと書いてあったので、さっそく先ほどネット検索したら、<残席情報>だけですが、登山ツアー開催の予定がぎっしり。 改めて予定を見ても、結構北アルプスでも大変な縦走とかもやっているのですね。それに、催行確実っていうツアーが満載なので、あれだけの事故を起こしてもあの旅行会社のツアーに参加する人達が大量にいるとは、今更ながら二度目のびっくりです
実は、この前私が山登りで泊まった三俣蓮華の山荘でも雑談の中でアミューズの話が出てました。ある年配の女性で、既に百名山を登り終えた方でしたが「やはり、トムラウシはあの縦走で登ってみたかったわ。だからツアーに参加した人の気持ちもわかる気もするわ・・・・」としみじみと言っておられました。その方はトムラウシは短縮登山口から登頂されたそうで、1度目は天気悪化で途中まで、2度目にようやく登られたと。四国から2度も遠征してきているので、すごい情熱です。それでも、2度とも個人的な山行できているので、「やはり仲間と登って、体調や天気を考えながら登れるのはありがたい。ツアーだとそうはいかないから・・・・アミューズで行かなくて正解だった」と言っておりました。
でも、実はこういうのが本来の登山の仕方であり、天気や体調を考えながら取り組む・・・・ツアー登山ではそれがあまりにもないがしろになるような気がしてなりません。
また、この前の北アルプス山行は全く土日をからめない完全平日登山だったせいもあり、とにかく山で会う人達の平均年齢はすごく高かったです・・・・・・。この私がお姉さんとか、若い人はって・・・(大苦笑) でも、年齢が高いがゆえに、インターネットからや山岳雑誌などから知識や情報を得るということが少ない・・・・という感じがしました。(もちろん、第二の人生でPC三昧で情報ばっちりな方も一杯いるとは思いますが) そういう情報にあまり敏感でない層が、他人任せでも行けるツアー利用者のメイン利用層なのかもしれないな・・・・・と漠然と個人的には思った次第です。(ツアーに一度でも参加すれば、うるさいほどにパンフレットは自動的に送られてきますので、簡単に百名山達成♪って感じでしょうか?)
◎どこまで警察などの捜査が進んだか? など ◎
●8月26日に北海道警の実況見分が行われた。27日も実施予定だったが、天気が悪くなったので、1日のみ。さらに、生存したガイド2名が体調不良なので同行せず・・・・ということで、まだまだ核心に触れたものではなかったようです。 そもそも、実況見分はもっと早い時期に行われるはずだったのが、ずっと天気に恵まれず延びていたという。
http://www.tokachi.co.jp/news/200908/20090826-0002542.php 26日の記事
http://www.tokachi.co.jp/news/200908/20090827-0002558.php 1日に短縮と記載
●9月になってから、再度、ガイド2名を伴って実況見分を実施するそうですが、ガイド2名はとにかく体調を整えて現場に戻って、真実を語ってほしいものです。
●避難小屋の場所取りはこの前の私の記事にもそのことを書いてましたが、正式に行政から禁止を命じるとことです。(今更って感じですが・・・)。 少なくとも、普通に登っている一般登山者とツアー登山者が避難小屋を使うにあって平等であって欲しいものです。(そうでなくても、一般的に大人数で大騒ぎみたいになる傾向ありますから・・・)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/183619.html
●山頂付近で使ったテントは、登山道の整備をしている会社の残置テントだった!メインガイドと残った数名が最後に過ごしたテントは誰が運んでいたのかな? って疑問には思っていたのだけど、たまたま残置してあったテントを見つけて設営したものだって、びっくりです。
http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200908140145.html
逆に言えば、それを探しあてるまでどうやってすごしていたのだろうか?と思うと、わからないことが多すぎてコメントできません。本来のメインテントはサブガイドが持って下山してしまっている・・・・という話もあるようなので、本当に奇跡のテントだったみたいです。
今後とも個人的にはウォッチして行きたいと思います。
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コメント
記事が微妙にダブってる。 レストランの記事を含めて。(私のと、という意味です。)
ところで、アミューズは賠償金を払う為にも営業を続けざるを得ないのだという人がいますが、どうなんでしょう?
当然、参加者は山岳保険に入っていると思いますが、この様な場合、死亡保険等は払われますよね?
主催会社に賠償責任があった場合、保険の損害賠償って払われるのかしら?
何にしても、肝の太い経営者ですなあ。
投稿: REI | 2009/08/30 19:32
★REIさん
主催旅行のツアーなので、主催旅行関係の保険は凍死であれば支払い対象だと思います。賠償の関係は、刑事裁判が行われる場合は民事であってもそれを待っての判断になるのが通常です。司法解剖の結果はみなさんが低体温症のようなので、それにガイドの法的責任がどうなるか・・・。刑事で有責になればほぼ民事は賠償責任ありとなるとは思いますが、刑事責任なしになると微妙です・・・・。
ちょっとこれ以上のコメントは今時点ではできません。
ほんと、さすが?肝の据わった?経営者だわあ~~
投稿: MINMIN | 2009/08/30 23:25