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2009/08/09

トムラウシ山の大量遭難に想う

7月に起こった北海道・大雪山山系のトムラウシ山の遭難事故について、まだ事故の詳細が公的な形ではオープンにはなっていない状況ではあるが、あまりに悲劇な事故で覚えておくべきことだと思うので、ここに私見や関連して想うことなどを書いてみたいと思う。

なお、情報も不確かな部分を元に記載せざるをえない部分もありますことは、ご容赦ください。また、これは全くの私の個人的な感想ですのでお含みおきください。興味のある方は長くなりますが、以下へ。


概略は既に多くのテレビなどのマスコミで伝えられているが、アミューズトラベル社のツアー客15名、ガイド3名のうち9名 が死亡(客8名、ガイド1名)。さらに単独の男性登山者も近くで死亡されているのが発見。このときだけで一挙に10名がトムラウシ山で亡くなられた。さら に、比較的近くの山域の美瑛岳でもツアー客1名が死亡。2009年7月15日から16日にかけてこれらの一連の遭難事故は発生したが、死因はいずれも低体温症だった。

★参考となるサイトにこちらがあります。生存者の戸田新介様からの直接の回答など大変貴重な内容が寄せられております。記事は詳細かつ大量です。サイト管理者のsilvapluna氏 に感謝いたします。今回の私が記事をまとめるに当たっても多くを参考にさせていただきました。

【ツアープラン】

13日 飛行機にて北海道へ。 旭岳温泉泊

14日 ロープウエイ経由、旭岳(大雪山:日本百名山)白雲岳避難小屋まで

15日 ヒサゴ沼避難小屋まで

16日 トムラウシ山(日本百名山)を経てトムラウシ温泉へ下山、

17日 その後飛行機にて関西などへ帰宅。

ツアー代金は約15万円

・32歳  メインガイド (北海道在住、アミューズトラベルの正社員)

・38歳  サブガイド (このコースは初めて。)

60歳  ツアー添乗員  死亡 (このコースは初めて)

・その他、ヒサゴ沼避難小屋付近まで同行したネパール人シェルパ1名

★注意:なおここで3人の立場をメインガイド、サブガイド、ツアー添乗員と便宜上は書いておりますが、山岳ガイド資格や添乗員資格などの有無は現時点では私は正確には確認できておりません。どの方がどの資格を持っているか等は一切正式にはコメントできません。

★3人の立場を幾つかの記事やサイトなどで読んだ印象として、メインガイドがトップを歩き、コースも知っていることもあり私からみると主導的な立場という印象でした。(2つの★部分は8月11日追記)

Photo   (クリックで拡大)

【私の経験から思うことなど】

◎私は古い話で恐縮ですが、1987年に当時学生の山岳サークルの仲間約10名ぐらいと共に愛山渓温泉から旭岳、白雲岳避難小屋を経てトムラウシ山~トムラウシ温泉のテント縦走に参加。この時は、ものすごく北海道は冷夏な年で、終始ガスが立ち込めて雨も降る悪天。旭岳に登ったものの、写真を撮るのも大変。白雲岳避難小屋まではなんとか到達しましたが、これから先も天気が回復に向かう兆しもなく、真っ白なガスの中を黒岳ロープウエイまでやっとたどり着いて下山。

◎白雲岳からはトムラウシが遠くにほんの一瞬だけ見えましたが、ガスの中を歩いても楽しくもなく、新人部員が女性含めて数名おり、冒険はせずに確実に下山できる地点での撤退となりました。撤退と言っても、火山地形の外輪山のような箇所を黒岳まで戻るのですが、風が凄くて、まっすぐ歩くこともかなわず、体重の当時軽かった私は大変でした。ザックカバーを何人も飛ばされました。

◎その後、残った3名で主に道東の山々を登ったのですが、とにかく北海道の山はどこもかしこも寒いの一言。釧路駅で気温が9度とか?そういう記憶が鮮明でした。毎日曇り空で、日が差すのが僅か。山に登る前の下界でも充分寒いのですから、トムラウシまで縦走しないで本当に良かった・・・と思いました。

◎当時はフリースなる便利なものができる前だったので、普通のセーターを持参。(薄手でも厚手でもない、ごく普通の感じのもの)もともと寒がりな私には、これではとても足りなかったです。今ならばフリースの厚手と薄手の2枚かフリース&軽量ダウンが必要かと思うぐらい寒かった。

◎翌年、トムラウシを諦めきれない私は単独でテント背負って黒岳ロープウエイから白雲岳避難小屋(初日)、ヒサゴ沼避難小屋(2、3日目泊)、空身でトムラウシを往復して、天人峡温泉へ下山しました。当時はトムラウシ温泉の短縮登山道は存在せず、単独のため公共交通機関で旭川へ戻りたかったのです。この年は準備万端、相当に防寒対策をして臨んだのですが、気象的には穏やかで晴天に恵まれて北アルプスの夏山程度という感じでした。

◎この時に地元の人から伺った話(タクシーの方だったと思いますが)では、「昨年はリタイアしてよかったですね、ちょうど私達パーティーが断念した頃に、悪天の中を強行して凍死されたケースが数件ありましたよ・・・・」ということでした。当時は個人で登って死亡しても数名程度なので全国に大きく報道されることもなかったのでしょう。北海道の山では夏でも凍死は当たり前の世界なんだと実感しました。

◎これらのことからすると、天気が悪い北海道の山々は感覚的には北アルプスの秋山ぐらいの印象です。今は装備にはフリースや軽量ダウン、高性能なゴアテックスなどがありますから、準備をすればそれなりに対策はできるとは思いますが、人数が増えれば増えるほどばらつきもでるから、統制は難しい部分です。学生の時はゴアテックスが出始めてまだ数年で値段も学生にとって高価だったので、中にはハイパロンなどの少し防水機能性が劣る物を持つ人もいたような気がします。⇒⇒ でも、今回のようなツアーの場合も似たような話で、良い装備を持った人、そうでない人が集まると、パーティーの機能としては一番低いレベルになるということにつながります。(もちろん、装備の良し悪しを体力でカバーできるほどの方ならば別ですが・・・・)

◎当時からヒサゴ沼の避難小屋と白雲避難小屋は人気があり、遅く着くと寝場所を確保できないという話は伺っておりました。私はテントなのでのんびりと素敵なロケーションでまったりと過ごせましたが。ツアー客が20名近くも来てしまうと、本当に大変でしょう。そもそも、北海道の縦走をテントなしでやること自体はちょっとな・・・・と個人的に思う部分はあります。(写真で観たテントは山岳テントというよりもレジャー用みたいに見えるんですが?) せめて個人用のツェルトは必須。

以上は、私の体験的な観点からまとめた主に<寒さ、装備>等の件ですが、これ以降は、現在までにわかっていることを参考に感じたことなどを思いつくまま書いてみたいと思います。

【アミューズトラベルについて】

◎アミューズトラベルは今回は亡くなられた人数が非常に多かったために社名が公開されましたが、私の記憶の範囲でもここ1,2年位前に槍穂あたりの比較的上級者向けのコースでついて行けなくなった女性を南岳から下山させようとして死亡させてます。天気の悪い時に無理して降ろさなくてもよかったのにな・・・・という記憶がありますし、当時のことは目撃者などがあちこちの掲示板に書かれていたと覚えております。

◎他にも数件、死亡事故などを起こしているという未確認の話は聞いております。いずれも人数が少ないと公開されないのは変ですね。山岳会ならばすぐに名前が公開されるのに、マスコミに公開されないので旧態依然として事故対策に力をいれずに漠然と会社を営利第一主義で運営していたんだと思います。知らされないということは、消費者保護の立場からも問題だと思うのですが。

◎私自身はアミューズトラベルのツアーに参加したことはありませんが、遭遇したことはあります。2年前のGWの雪山の槍の穂先の団体さん約15名がこのツアーのご一行さんでした。(この時の様子はこちら A社として登場 ) さすがにGWとはいえ、本格的な雪山ですから、このツアーに参加できる人達は1月位からのアミューズトラベル主催の雪山ツアーに複数回以上参加して大丈夫だと太鼓判を押してもらった人達だけが参加できるようになっておりました。北八ツ岳などでトレーニングしてアイゼン歩行や、体力的にも長時間歩行になっても大丈夫かどうか・・・などを判断していたようです。この時のメインガイドさんが談話室などで近くにいたので、直接お話を伺った内容です。ガイドさんは本当に肩の荷を大きく降ろされてほっとした様子がありありでした。恐らくアミューズのガイドさんの中でも一番上級者クラスを担当する一番手ガイドさんという感じでしょうか?

◎本当は、これらの<会社がお客様を選抜する>ということが一般的な夏山の中でもできるのであれば、比較的難しい山や行動時間が長い体力系の山などには導入できたら・・・と思うし、そういう参加の募り方もあるのではと思います。哀しいかな現状は雪山ではできても、夏山ではできない現実があるようです。(実際は年齢制限ぐらいしかできていないのが実情。)

【ツアー登山、ガイド登山について】

◎私自身は日本国内では登攀系の国際ガイドが主催するクライミング教室に参加したことはあるものの、ガイド登山で登攀ルートをガイディングしてもらったことはありません。バリエーションなどのテクニカルになればなるほど、ガイドの発言権は絶対的なものとなりますし、安全を確保からみて当然となります。

◎逆にツアー登山という名のもとの一般縦走レベルならば、正直なところガイドさんの果たす役割って、道案内やボッカ的な要素などが主体になるので、それなりに山岳会や個人で鍛えている人ならば誰でもできるレベルともなるわけです。もちろん客商売のサービス業ですから、向き不向きもあると思います。ガイド資格にも何種類もあって、普通の人が少しやれば取れるレベルから登攀レベルまでいろんなレベルがあります。

◎今回の3人のガイドのうち、60歳添乗員などはボッカ力程度と多少の知識があり、山が好きであればよいとレベルの資格だと思います。今回のガイドさんがどういう方かは存知あげませんが、私の知人の某有名ガイド(雑誌「岳人」などによく記事を書き、本も何冊も書いている方)によると、登山添乗員と名乗る女性がこの有名ガイドの冬山教室に参加されたところ、冬山ではありえない<化粧ポーチ一式(それもかなりの量)、文庫本数冊、毎日の着替えや食料>などで大量の荷物を持ってきて、重くてバテテ、完全にダウン。通常の雪山や基礎的な登山感覚が全くない人でも登山添乗員とか、山ツアーコンダクターと名乗れる訳だとびっくりされたそうです。それでも世間的には一応ガイドさんとツアーの中では呼ばれているんですね。この女性はこの冬山教室で学習したからまだよかったものの?、驚くほどの低レベルでガイドやら山ツアー添乗員と名乗っている人達もいることに気をつけなければなりません。

◎全体に、本当にガイドで飯を食える人は日本では僅か一握りだけで、過酷なツアー値引き合戦等で驚くほど薄給とのこと。なかなか優秀な人材がツアー登山ガイドで生きていくのは大変なようです。今回の32歳ガイドはフリーのガイドからアミューズの正社員に昇格したのですから、そういう意味では精進の結果だと思います。ただ、サラリーマンの立場とガイディングの立場って実は相反することも多いのも事実。今回はそのような事情もあったのかな?と思うものです。

◎それに対して、私はヨーロッパ登山では2度ほどガイド登山を体験しましたが、ヨーロッパのガイド資格は、地元でも社会的地位も評価されて、なるのが大変。むこうではガイドと言えば登攀ガイドしかおりません。ガイドの決定は絶対的なもの。お金を出しても実力がない人には容赦なく途中下山や登らせない措置がとられます。(結構厳しいです・・・・と亀足な私はつぶやく)

◎日本でのツアー登山の参加者にはお金を出したからお客様気分とか、よく計画もみずに日本百名山だから参加する・・・・という方が結構多い気がします。アミューズの社長が「装備リストを配布しますが、あとは荷物チェックは行いません。自己責任です」というような会見があったと思う。ヨーロッパのガイド登山では荷物チェックは当たり前。駄目ならば登らせないように徹底されている。ツアー登山の参加者側にも、甘えの構図があると言える。どんなに装備リストに<北海道の山はすごく寒い>と書いてあっても、よく読まない人や<たかが2000m位の山>と思う人がいる。(多くの人の装備はそれなりに良かったようだが、イマイチの方もいたようで)

◎また、今回の参加者は概ね50代から60代の方々だったが、<高齢化と共に頑固意固地になる>という人もいたかもしれない。私が以前ネパールのトレッキングツアーに参加した際に70代の男性が<装備リストにこういうものを準備しましょう。こういうのがあると便利です。>と書いてあることをかなり無視して、自分流を貫いた。その結果、高山病になるわ、登頂できない、わがまま言い放題で迷惑を周りに撒き散らした。さらに薬を飲めば良くなるのでガイドさんが薬を渡そうとしたら「持ってます」と嘘を言って、全く飲んでいなかった・・・・・今思い出しても困った人が同行したものでした。ネパールトレッキングはたくさんのシェルパやポーターがいるので、その人がダウンしても対応可能ですが、少ない人数ならば危険な話です。この方も百名山登山ツアーの常連さんだったようで、「こういうレベルで百名山を卒業?されたんでは、何を今まで学んできたんだろうか?」と痛感したものでした。

◎私はツアー登山自体を否定する考えはないです。実は私のような車を運転するのが苦手とか1人とか小人数で遠くの山に行くには交通費がかかるので、かえってツアーの方が安い場合もあります。(今回の15万は個人で行けばもっと安くなると思いますが)。山岳会に所属していても、ツアーを使って参加する人も多い時代です。

◎だけど、<ツアーに身を託して本当に安全ですか?>と私は問いたい。お金のからんだ寄せ集めのパーティー登山で、その実力は一番体力レベルの低い人に結果としてなる。それが身内だけのパーティーならば私が昔学生の頃に敗退したように、笑顔で?敗退も可能。やっぱり普通の登山とは違う何かがあると思う。それでも覚悟の上でツアーに身を任せるのもありうるだろう。だけど、ツアーにあっても、やはり自分の身は自分で守らないとならないだろう。

【なぜ撤退、途中下山しなかったのかなど、さまざなな疑問】

◎あまり今のところ大きく取り上げられていないが、ネパール人のシェルパがヒサゴ沼の上の雪渓をスコップでステップを切って上りやすくしてあげる作業をしたとう。私のおぼろげな記憶でも、この雪渓はそれなりに登るのに時間がかかったと思う。生存者の証言からは、ここまでは比較的順調だったが、ここから上が稜線的になり、風が強まって、だんだんと窮地に追い込まれていったようだ。

◎このネパール人はボッカ兼場所取りの役目だという。アミューズではシュラフなどはそれなりのお金を払えばボッカしてくれるという。全員が頼んでいるわけでないようだが、それを運ぶ仕事がひとつ。それと1日遅れでアミューズの別パーティーが入山するので、そのために陣地取りのためにヒサゴ沼の避難小屋に待機するために戻ったのだという。だからビバークの際に、シュラフを自分で持って歩いていた人は使えたけど、ボッカに頼んだ人は空身で降りているのでシュラフを使えないということになる。厳しいようだけど、やっぱりシュラフ位は自分で運べる実力がないと、トムラウシを縦走でやる資格はないんじゃないかとも思う。

◎初日から体調が悪くて何度も嘔吐を繰り返していた女性が最初に恐らく行動不能な人になったようだ。本当は無線があれば(なんで持っていないんだろう?あまりの低次元の話でびっくりなんですけど。安全対策がなってないじゃない?)この女性を避難小屋に戻すのにシェルパの強力なボッカ力を使えば比較的簡単に戻せたのではないかとも思う。

◎最初に体調が悪くなって動けなくなった女性などの対応のために、山頂近くで1時間半から2時間ぐらい全員が立ち往生。幾らなんでも風雨が強い中、考えがなさ過ぎます。風雨は立ち止まると厳しいので、動いていれば体力消耗が防げるのに残念なことです。この立ち往生が無ければもっと多くの方たちが助かったのにと思います。

◎後半はテントで残る人達(32歳メインガイドは残留)や、下山する人達(38歳ガイド他)に分かれて、バラバラになって統制なく下山していったようです。前トム平付近でようやく、たまたまある女性の携帯電話にご主人から電話がかかってきて、電波の通ることが判明。それで渋るガイドを説き伏せて、その女性の携帯で会社への通報したのが午後4時過ぎらしい。(携帯電話を38歳ガイドは持っていないとか・・・・そういう嘘まで言っていたようで。いかに自分達は遭難しているかを隠蔽しようとしているか認識不足もはなはだしいです。) 本当はもう1、2時間でも早く通報できたらば対応も早くヘリを飛ばしたりなどもできたかもしれないかと思うと残念です。

◎自分自身は天人峡温泉に下山したので、天気が悪いのならばエスケープルートとして、なぜ天人峡へ降りなかったのか・・・がとても謎です。①そこまで悪くなるとは思わなかったとか、②今はあまりにも短縮ルートがメインになってきているので、メインガイド以外の北海道を詳しく知らない2名のガイドがその存在を認識していなかったのか、お客さんの中でお話題にならなかったのか・・・・・ ③エスケープするならば、旅行会社の立場ではホテル手配や車の手配が一番大切なので、比較的その要素が満たせるのが天人峡だと思うのですが。(沼の原へ下山する方法もありますが、下山の車手配ができない) 

◎天人峡に下りるにしても、かなりの長時間がかかるのは事実です。ただ風雨の強いのは上の方なので、道は下り基調なので少なくともリスクはかなり減ったと思います。

<ツアー登山では停滞はありえない選択>という話も聞かれているようなので、それは個人で登っている身からすると大変疑問です。たとえば体調が初日から特に悪かった女性だけは1泊だけ延泊して、天気が翌日は回復傾向だったならば、次に上がってくるツアー客と一緒に行動できますね。ネパール人ガイドもいるわけですから、その人と一緒に下山でも良いのです。無理を言えないムードがあったどうか、自分で我慢してしまう人かもしれませんが、やっぱりツアー登山は難しいですね。比較的その人以外は元気だったよう?なので、その方が最初に動けなくなって山頂近くて2時間も停滞しなければ、ほかの人の体力も無駄に奪われることもなかったかもしれません。パーティーをむやみに分けるのはまずいですが、実は全員で停滞できないのならば、そういうこともありなのかな? 

◎サブガイドもトムラウシは初めてなので、別にガイディングなどできるほどでもなかったようです。結局は早足になって、お客さんを守る・・・というほどではなくて、自己防衛レベルなのかな?という感じです。

◎私は2度の海外登山ではツアー会社を使った関係で、山岳関係の旅行会社の評判などがちらほらと入ってきます。主に海外登山に関連しての情報になるけど、日本ツアーでも体質は大きく違わないかもしれないので参考に書いておきます。

 ●私が最初に使ったA社は登山色が強く、ガイドの歩くペースも早めの人が多い。だから本格的な人には満足感が高いが、逆にゆっくり歩きたい人には大変不評。旅行の合間も自由行動が原則。自分で行動したい自立派という感じ。

 ●次に使ったB社はA社のトレッキングツアーが休暇にあうツアーがなくてやむなく選択したもの。B社は恐らく山岳専門の旅行会社としては最大?歩く速度は平均的。自由時間もB社はガイドさんが付き添ってくれたりもする。年齢層はA社よりも高い。自由に食事したり、買い物したい感覚の私としてはちょっと拘束感が強い。

 ●アミューズはそれに対して、B社よりもさらに初心者歓迎っていう感じが強いらしい。トレッキングも旅行の感覚で参加される方も多いようだ。今は見れなくなっているが、ホームページを観ても、普通の旅行も一杯扱っている会社だ。だから、旅行のつもりで参加してしまうツアー客も存在したようだ。(実際、NHKのニュースの一コマでちょっとそういう感覚に近い人のインタビューを聞いた) 旅行会社色が強ければ強いほど、やっぱりガイドも言いたいことも言いにくい・・・・という一連の流れにつながるのかな?ある意味お客さんを大切にした優しい会社という評判も聞いていたけど、本当は言うべきことを厳しく言わないで甘やかせているという風にもなりかねません。(登山と旅行は違うという認識がない人が多くなればなるほど、私は登山ツアーとしてはやりにくいと考えます。)

◎ツアーを多く使う顧客は、それぞれお気に入りの旅行会社があることが多く、B社の体質が好きな人は比較的B社を多く使い、「私はA社のガイドのスピードにはとてもついて歩けません」と言っていたおばさまもおりました。アミューズはどういう感じか不明ですが、一言に早く歩けない・・・と言っても、そもそもこのツアーが通常のよいコンディションの時でも10時間ぐらいはコースタイムがかかるので、天気のよい時に実行しない限り、もともとゆっくり歩く人達だけでは遭難確率が高まるのは必然な訳です。コースタイムで10時間ぐらいならば、休憩その他で12~3時間ぐらいは当たり前。既に山頂付近まで倍の6時間が経過しているならば、戻る選択はなかったのか?

◎同じ日のヒサゴ沼の避難小屋にはもう1パーティーと単独の人がいたようですが、単独の人は逆に縦走。よって、もう1パーティーが同じルートを降りているわけです。その人達は遭難しなかった訳ですので、是非ここは、その日の客観的な天候状況などを知りたいものです。

◎北海道の山岳ガイド協会会長のの宮下氏がインタビューを受けていたが、この方も同じ時期に入山しようとしたが悪天のため山行を中止したという。この方は知人がネパールの高峰遠征に行った時のメインガイド。バリバリのガイドさんです。私も実は北海道の山でお見かけしている。その氏でさえも中止したというのならば、やっぱり気象的には登り続けるのはどうか・・・・・というのが客観的な判断なのでは? 

◎トムラウシに登ることは今では短縮登山口からのピストンが多い。縦走して登るのは時間もかかるし、体力も相対的に多く必要。泊まりの山で避難小屋ならば濡れた体を温めるのも容易ではなく、北アルプスの営業小屋のぬくぬくとした乾燥室などは望むべくもない。それでも素晴らしい高山植物の宝庫を堪能しながら登るこの縦走路は素晴らしいと思う。だけど、それだけリスクも多いということだ。アミューズの会社体質やガイドの問題点などさまざまな問題点はあるが、最後はどこまでリスクを覚悟してツアー登山に参加するかという個人の気持ちだろう。自分の実力に応じた山に登る・・・・ということは大切。ツアーが実力を底上げしてくれるという甘い幻想は辞めたほうがよいということだろう。ツアーはむしろ参加者の質によっては自分を不利な方向に引きずり下ろすことにもなりかねない・・・・・それでも、参加しますか? 

★大変まとまりのない思いつくままの文章で、ここまで読んでくださった方には感謝です。今回の事故が、今後の教訓、山岳ツアーの見直しなど社会的な意義をもったことへつながることを期待します。尊い命が人災的な要素が多いなかで失われたことが残念でなりません。真相の追求がなされることを強く望みます。

最後になりましたが、ここに謹んで亡くなられた方への心からのご冥福をお祈り致します。合掌。

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コメント

MINMINさん、おばんですぅ♪
いつもながら丁寧な考察ですね。私のしょぼい
感想レベルとはえらい違いです。事故とは
関係ないですが、山小屋で大人数の団体が
やって来て、酒盛りなどで大賑わいの光景を
見るとゾッとします。最近、縦走だけでなくて、
岩や雪山でもツアーが増えていますが、ガイド登山と
ツアー登山はちょっと違うような気がします。

山のベテランといっても、同じことを続けているだけの人も
多いです(私がそうです) こういう人も危険かも?
反省点が多いです。

投稿: YAMADA | 2009/08/09 20:53

★YAMADAさん
長文を読んでいただき、ありがとうございます。
人数が多くなると集団心理で賑やかになって抑えがきかないのは山小屋でも下界でも同じですね・・・・
特に山の場合はきちんと健康管理や天候などを見極めないとならないので、単に旅行みたいに漠然と運営を続けるというのでは駄目ですね。

ガイド登山とツアーはうまく書き分けた訳ではないけど、私がイメージしているのはガイドの地位が確立して登山教室みたいな感じのものがガイド登山で、そうでないのがツアーかな? ガイド登山は高いです!!それだけ安全性は確保しやすいです。また旅行会社主催だから全て駄目とも思っていません。ただ、きちんとガイドとお客さんとの関係がお金に流されること無く成立できるのであれば、それはそれでよいのかなと。(ただ、実際は難しいですね)

最近は、雪山のバックカントリーって感じには多くのガイドが乱立気味。玉石混交って感じに思ってます。

山のベテランもYAMADAさん達のように長年、独自の判断でルート開拓しているような方達は、自立した登山だから自然と蓄積されてきているものも凄いと思いますよ!

投稿: MINMIN | 2009/08/09 23:45

ニュースは見て少しは知った話題だったので、一気に読んでしまいました。
今後の方たちのためにも情報ちゃんと公開してほしいですね。

投稿: ayako | 2009/08/10 11:59

MINMINさん、感想の前に質問させて下さい。
アミューズ側の添乗員3名ですが、

・32歳  山岳ガイド (北海道在住、アミューズトラベルの正社員) → 多田氏

・38歳  サブガイド (このコースは初めて。)          → 松本氏

・60歳  ツアー添乗員  死亡 (このコースは初めて)      → 失念(広島在住)

でよろしいですか?

私の読んだ記録では、60歳の死亡した方は山岳ガイドの資格を持っていたと記憶しているのですが、
また多田氏に関しては、ガイド資格(山岳ガイド)を持っていたのでしょうか?
自分の記憶の情報源を書かないで申し訳ないのですが、
この情報源は何でしょう?

個人的にはツアー参加者が、彼ら三人を「ガイド」と表現するのは仕方無いとしても、
この遭難事件を検証する際には、彼らの資格・能力を判断し、アミューズの体制・態度を判断するにも、
検証者が3名を同様に「ガイド」と表現する事に違和感があります。

私が目にしたニュースを再度さらってみますが、MINMINさんのお持ちの情報源を教えて頂ければと思います。

尚、ツアー会社はアルパインとかアトラスとか、表現したらまずいですか?


投稿: REI | 2009/08/10 12:00

★ayakoさん
どうも、長文を読んでいただきありがとうございます。
山に登らない一般の人達にも山の遭難とかツアー登山を少しだけ考えていただくきっかけになっていただければと思います。
自転車もそうだけど、なんでも他人任せの計画ほど危険なものはないと思います。一旦は自分のものとしてよく考えて本当に大丈夫かな?と思う気持ちが大切なんじゃないかなと思ってます。

ちゃんと公開された情報がでるのを待ちたいですね。

投稿: MINMIN | 2009/08/10 21:11

★REIさん
REIさんからご指摘があって、ちょっとネットを検索したら、びっくりです! (まさか、資格ぐらい持っていると私が思い込んでいたのが馬鹿だった? こりゃ、参りますねcoldsweats01
どうもメインガイドの多田氏は無資格?(正社員であることは間違ってませんが。) 松本氏は?(元自衛隊らしい) 亡くなられた方は吉川氏で、この方は公認のガイド資格を持っているらしい・・・・ (噂レベルだから、正確じゃないです)

私は最初にも書いたように、不確かな段階での情報を元に書いているので、間違いはお許しください。ただ、私自身はガイド資格に対しては無いのは困るけど、何種類ものガイド資格のうち、下位レベルならば大した違いはないと思っていることも事実です。登攀ガイドとか上級登攀ガイド・・・とか、そいういうテクニカルレベルでなければ、そんなに違わない?それよりも、経験値とかホスピタリティとか、ちゃんとした誠実な考えを持った人なのか・・・みたいな方が大切かも。

実際の生存者の証言だと、38歳ガイドは「夏休みのご褒美」として半分休暇気分で命じられてきたもので、気楽なサブガイドという立場らしい。ただ、年が6歳上なので、メインガイドとはため口だったとか・・・・。メインガイドはコースを知っているのでメインとなったという感じですかね? 60代ガイドは人数あわせとボッカかな?

15人に3名ないし4名のガイドレシオだけをみると悪くない人数構成だと思うけど、なんせほとんどが60代。それに悪天でも突っ込む特攻隊みたいな行動パターンをみると、それは厳しい結果にならざるをえませんかね。若い人はツアー登山はあまり使わないし・・・・

私が使用したツアー会社の名前・・・・ネットは検索で意図しないところからも見られるので、あえて書きませんでした。私としては好意的に思っているので。ご指摘の会社ですが、順番が逆ですがそのとおりです。(苦笑)

★なお、道警が8月中にはガイドを同行させて、現場検証を山でやるという情報がありますので、今後の展開を待ちたいと思います。
http://www.tokachi.co.jp/news/200907/20090729-0002215.php

投稿: MINMIN | 2009/08/10 21:32

MINMINさん、私が3名の立場を確認させて頂いたのは、
この遭難は過去の遭難事故から何も学んでいない、本来は避けられた遭難だと思うからです。
アミューズ社及びガイド&ガイドもどきの業務上過失は当然問われるでしょう。
(アミューズ側も第3者委員会を立て、調査・検証するそうですが)

遭難の日の行動で、大きく3回は遭難を避けるチャンスがあったと思います。
・避難小屋から山頂に向かわず、停滞or天人峡に下山する。(この方法は他でも目にしました)
・川状になった登山道の「渡渉」しなければならなかった時、避難小屋に戻る。
・最初の体調不良者が出た時。 戻れないのであれば、全員で天候回復を待つ。
 (それに必要不可欠な装備・知識があるという前提。なければ、この時点では遅い)

ここで一番問題なのは、リーダーの判断です。
とすると、誰が山行のリーダーだったのか。
ツアーそのもの旅程管理は添乗員の仕事。(この場合は恐らく多田氏)
しかし、山の中ではだれが決定権があったのか? 
添乗員資格、ガイド資格、無資格の3人で、常識的にはガイド有資格者だと思うのですが、このツアー及び、アミューズの場合はどうだったのか?
そもそもはっきりしたリーダーがいたのか?
いた場合、誰でその能力があったのか? 会社はリーダーに権限を与えていたのか?
誰であれ、また合議であったにしても、能力がなかったのは明白です。
また会社側にも不測時の対処・対応規定があったとは思えません。

それ以前に、MINMINさんのおっしゃる様に、中高年主体のツアーに適当な日程と装備だったのか?

結局、全てが不十分な知識、間違った判断で起きた遭難事故、否、事件なのでしょう。

ネットに飛び交う不確実な情報や検証ではなく、警察及びマスコミからの詳細な情報(山岳ガイドと添乗員とアルバイトの区別もつかない無知な情報でなく)、それに基く見識者の検証をいち早く発表して欲しいものです。
そして、それを一般登山者はもとより、「ガイド」と呼ばれる人々には、2度と繰り返さないよう、絶対必要な知識として欲しいのです。 (ガイド同行の遭難が多過ぎます。)

MINMINさん、最後に不快とは思われるでしょうが、3人の「ガイド」の役割を、MINMINさんが現時点で知りえた範囲で、訂正して頂けないでしょうか?
MINMINさんのサイトの影響力は大きいです。 また、コメントを訪問者の全てが読む訳ではありません。
現時点でMINMInさんが間違っている可能性を認めていらっしゃる情報も、独り歩きし、2次的資料として使用される可能性があります。 それほど、MINMINさんのサイトは、多くの人が見ていると思っていますので。

投稿: REI | 2009/08/11 15:18

(また追記で申し訳ありません。)
吉川氏は恐らく(憶測だらけですが)、プロガイドとしての有資格者として、アミューズが必要だったのでしょう。
でなければ、わざわざ体力が落ちてくる60歳代を広島から旅費をかけて、単にボッカとして雇う必然性がありません。
また、MINMINさん推奨のサイトで提示されているアミューズ社の手紙では、吉川氏の荷物は3人の中で一番軽いと思われます。
プロガイドとしての「員数合わせ?」とするのが妥当かと思いますが。
もし多田氏がプロガイド資格を持っていたか、逆に添乗員の資格を持たず、吉川氏がプロガイド兼添乗員資格を持っていたとすると、役割はまた変わってしまうので、これ以上憶測を続けても意味ないか・・・。

ツアー登山に対する考えは、以前に何度か他に書いてますが、MINMINさんと同じ様に思っています。
避難小屋縦走にシュラフ無しで楽々参加! この時点で参加しない判断能力が、必要でしょうね。
ガイド山行に関しては、ステップアップのみでなく、金で「楽で安全な登山」を買うという意識の富裕層が多いですよ。
登攀技術より、ガイディングの上手さという視点もあります。
ガイドに何を求めるかは、その人次第。
ツアーにしろ、ガイド山行にしろ、私の基準は、何かあった時に、「自分一人で下山出来るか」です。
またガイドに求めるものも、最終的に「安全に下山させらるか」です。 バリエーションでも、能力があれば登らせる事は出来るでしょう。 でも、ガイドに事故があった時、客が一人で下山できる態勢を考えていないガイドは、上級登攀ガイドであれ、国際ガイドであれ、信用しません。

投稿: REI | 2009/08/11 15:33

★REIさん
貴重なご意見ありがとうございました。
>現時点で知りえた範囲で、訂正して頂けないでしょうか?
さっそく、3名の立場の部分を文字色を変えて変更してみました。全く不快には思っておらず、全くそのとおりです。coldsweats01

そもそも、私はもっと早くこの事件に関する記事を書こうと思ったものの、あまりにも情報が不確かというのか、情報が錯綜しているというのか? 書きたくても書けないなあ・・・と思って、少し情報が出てくるのを待っていた部分があります。それでも、実際は真相はわかりにくいですね。だから、あまり具体的な議論や行動経緯についての考察はあえてはずしております。正直わからないことを書けないので。それで比較的普遍的な北海道の気候のこととか、ツアー登山全般みたいな観点から書きました。

>大きく3回は遭難を避けるチャンスがあったと思います。
確かにそうかな・・・と思います。その場にいたわけではないので、気象状況等がもう少しわからないと、何ともか言えませんが。1日目、2日目のパーティーの歩行時間や足取りなどの総合的なものが複数の生存者証言などからもっとわかると、もう少し3日目はこうすべきだったと思うとは思いますが。

ただ、気象遭難というよりも、私はこれはツアー会社の判断ミスの人災と思ってます。刑事罰は当たり前、ガイドおよび会社の責任はあまりに明白と思います。さらに、会社の社会的制裁も今後マスコミ報道などを含めて考えるべきと思います。

>ガイド山行に関しては、ステップアップのみでなく、金で「楽で安全な登山」を買うという意識の富裕層が多いですよ。

これは、ほんと多いと実感。本当に実力あるガイド登山ならば良いですが。旅行会社主催の人数の多いツアー(よくある新聞社主催とか・・・)なぞは、むしろ危険きわまりないと思ってます。なんで、あんなに大人数で山に行かなければならないのかな?

なかなか考えるべきことは多過ぎますね。まずは、警察の実況見分を待ちたいです。生存者からの証言は警察は調書をとっている段階なので、寒くなる前には現場に行っていろいろとやるでしょうね。

投稿: MINMIN | 2009/08/11 21:09

こういう事故見ると、他人に判断を任せる山行って怖いなーと思ってしまいます。
どうしてみんなガイド登山なんてやるんでしょう。
私はガイドじゃないパーティ登山でも最近怖いと思ってます。
やっぱ自分の判断で行動できる単独が一番ですね。good
(あ、聞き流してください… 決して人に自分の考えを押し付ける気はないので…)

投稿: てる | 2009/08/11 23:08

MINMINさん、しばらくぶりです。

2002年にもトムラウシで遭難があったのを覚えていますか?
愛知と福岡の方がお亡くなりになっています。

この時、私も大雪~トムラウシの稜線上にいました。
7月ではありえない(?)北海道への台風上陸です。
それはもう、過酷な世界でした。

本州の山と何が違うかというと、
MINMINさんもご存じだと思いますが、あの地形です。
のっぺりとした高原状の稜線は、隠れる場所もない、常に吹きさらしです。

たつの家共通の見解は「ヒサゴ停滞以外はありえない!」です。
天人峡への下山は、かえってトムラウシ経由の下山よりも過酷です。
とくに化雲岳から小化雲岳の間は、ハイマツさえ生えていない広大なお花畑。
滝見台の手前まで樹林帯にならないし。
こんなところにお年寄りの方が長時間行動していたら、恐らく厳しいでしょう。

何を隠そう、たつの家は天人峡に下山したのでした。
少しおさまってから行動したのに、あの過酷さです。
おさまらないうちに行動した遭難した方々は・・・

ヒサゴという立地、ツアー登山、これに嵐が重なれば、
この先も起きる可能性はあるんじゃないでしょうか・・・?
ヒサゴで嵐につかまったら、停滞を前提に行動を考えるのが肝要でしょう。
あと、今回の事故を風化させないこと!

2002年は台風なので、気温的には高めだったはず。
今回はもっと寒かったんでしょう。(風速はわかりませんが)
現場が想像できるだけに、今回の事故はインパクトが強かったです。

長文コメント失礼しました・・・

投稿: たつの | 2009/08/12 00:56

 このような本格的な登山を主催旅行として催行している旅行会社があることを初めて知りました。実は報道を見た時には、トレッキング程度の内容だったものの悪天候と高齢の参加者が多かったことで死亡事故になったのかと思ってました。

 MINMINさんの記事だとツアー登山のニーズはかなりあるようですが、業界としてJATA(日本旅行業協会)は規制をしないのでしょうか?雪山登山なら参加者にもそれなりの心構えがありそうですが、私のような素人が夏山ツアーのパンフレットを見ても学校行事の登山くらいにしか思わないです。

投稿: ダイナ | 2009/08/12 05:06

★てるさん
ほんと、自分ならば絶対にトムラウシを縦走パターンでツアーではやりたくないですね。本当に長いコースだし、エスケープはないし、本気で考えると踏み込みにくいコースです。

だけど、ガイドツアーでやっぱり何とかしてくれるって思うから参加するんじゃないかな?ああいうツアーに参加している人は、割といつもツアーで行く習慣みたいな人が多いみたいですよ。自分一人じゃ歩けないという感じかしら。年をとってから山を始めた人なんかだと、やっぱり怖いんでしょうね。

ほんと、てるさんの言う他人任せは怖いですね。私は昔からリーダーの命令は絶対的って思っているから、よく知らないガイドかガイドもどき?から命令されて命を共にしなくちゃならないなんて、たまらんです。

投稿: MINMIN | 2009/08/12 23:52

★たつのさん
貴重な体験のお話ありがとうございます。さっそく、たつのさんのホームページを拝読いたしました。あの2002年の遭難の時に天人峡に降りた記録、さらに3週間後?に再訪して逆縦走されている記録も拝見いたしました。

私はふた昔も前なので、天人峡の下山道がとにかく長い、標高がなかなか降りない、あぶに何時間も付回されて大変だった・・・みたいな記憶しかありません。ただ、トムラウシ山頂方面の登山道も空身で行った割には結構道が悪くて(景色が良くて時間もたっぷりあったので、のんびり登ったせいもあるけど)コースタイムの時間ぐらいたっぷりかかってしまいました。当時と今は道の整備は違っているかもしれませんが。そこから先のトムラウシ温泉への下山の道がどういうのかもわからないので、・・・・・確かに急激に標高を下げられる道ならば、天人峡と総合時間や危険度もいいとこ勝負かも?体験していないことなので、なんとも私はコメントできませんが。

確かに、ある一定スピードで下りならば降りれるパーティーならば悪天の時間もそれなりに短い時間で済んでも、今回のような高齢者ばかりのパーティーだと下り苦手の人も多いので、やっぱりその上でコースタイムが10時間を越すようなコースでかつ悪天ならば・・・・・最初から出発しないのが正解なんでしょう。

そうなってくると、そういう判断ができないツアー登山は本当に怖いものです。予備日なし、飛行機フライト便固定・・・飛行機のキャンセル料金よりも命のほうが尊いのにね。

2002年のトムラウシ遭難ではガイドが有罪判決を受けてますが、今回の件はアミューズトラベルの存亡の危機になるかもしれません。もともと今までも遭難に関してはオープンになっていない幾つもの事故があった会社のようですし。山岳ツアー会社全体の教訓、全ての登山者の教訓になってほしいものです。

投稿: MINMIN | 2009/08/13 00:13

★ダイナさん
このツアーはパンフレットなどでは「やや健脚」ぐらいの位置づけとなってます。初日がたぶん6時間ぐらいかな?2日目は8時間ぐらい?事故日は10時間ぐらい歩くのかな?(正確じゃないけど、とにかく毎日かなりの距離を歩くので、軽いトレッキングどころか、気合を毎日入れないと歩けません。)相当に本格的な登山の範疇のものまで主催旅行で販売されえいるのは事実です。

現在、JATAでこのような山岳ツアーでのガイド:ツアー客の割合をガイドレシオというけど、これも一定割合で決めてます。アミューズトラベルは3:15だったので、これはいわゆる規制はクリアしています。だけど、その中身が問題ですね。15人が15人とも体力のある若者だったら楽ですが、皆が今回のような年齢構成だとすると・・・・。さらにガイドさんの資質やレベルなど・・・。でも、やっぱリ大切なのは会社の経営方針だった気がします。

パンフレットはどんな人が見ても学校遠足には思えない(笑)、ちょっと怖すぎるぐらいを謳わないと、覚悟のない人が参加してしまうので工夫が必要ですね。だけど営業の観点からは怖すぎるのはマイナスだろうし。やっぱり、登山は純粋な私的行為がふさわしくて、あまり商業ベースにはなじまないものですね。山に登らない方の意見として、貴重なご意見ありがとうございました!!

投稿: MINMIN | 2009/08/13 00:28

> パンフレットはどんな人が見ても学校遠足には思えない(笑)
 そうかなぁ~。それってやはり登山経験豊富でコースもご存じだからこその感覚だと思います。

 Wikipedia にリンクがありましたので見てみたのですが...
▼パンフ(表)
http://s03.megalodon.jp/2009-0724-1117-17/para-site.net/up/data/24345.jpg
▼パンフ(裏)
http://s03.megalodon.jp/2009-0724-1116-06/para-site.net/up/data/24346.jpg

 「温泉三昧の山旅を楽しみましょう!」ってコピーだし、らくらくプランとかもあって自分で装備の支度や運搬をしなくても良いと考えてしまいます。それに対象が70才以下って記載ですから、もしも気が向いていたら私でも申し込んでいたかも。夏でも涼しそうだし(凍えるなどとは夢にも思わない)、ただガイドさんに付いていけば大丈夫なんだろうとお気楽な気持ちで。そして、そんな私は凍死していたかもしれません!?

 ちなみに私はプライベートでの登山経験はありませんが、20代の頃は仕事で何回か山に登ったことはあります。といっても山小屋に泊まったことがあるのは白山に登った一回だけで、福井の医療系専門学校の行事でした。この場合は往復の移動と観光を請け負った手配旅行で通常は添乗員が一緒に登ることはないのですが、若いと「登ってこい!」って行かされるのね(笑)

 と、話がそれましたが^^; 旅行屋の目からみると、主催旅行としてはあり得ない内容で、事故は起こるべきして起こったと思えてしまうのです。お客さんはわざわざ北海道まで来ているわけですから、ガイドとしても天候が悪いからといって下山の判断をしづらい面もあるでしょうし。

 つまり、お客さんの目的(登山を楽しむ)と安全確保が相反するわけで、商売としてサービスを提供するのは極めて困難です。もしどうしてもやるのなら、登山のできる医師を同行させ、本隊に先行して状況を確認するスタッフや脱落者が出た場合のサポート要員も揃え、万一にそなえヘリもスタイバイさせておくとか。って、リッチ層限定のツアーになっちゃいますね(笑)

投稿: ダイナ | 2009/08/13 04:09

今月の文春に100名山登山を流行らせた御本人様の記事が載っています。 アミューズに関しては、知り合いのガイドからも同じ様な事は聞いていました。 しかし、業界内で良く知られていても、一般には判らない評価です。 やはり一般消費者に判る様な、評価方法ってないでしょうかねえ。
とは言え、参加者の問題もあるので、一般旅行の様に評価はし難い。
良い方法無いでしょうかねえ?

私もガイドの知り合いがいますので、旅行会社主催の登山ツアーでのガイドの役割は難しい所があるのは、ある程度知ってはいます。
そのガイドは、天候等によりツアーを中止すべき時に、納得させるのもガイドの力量と言っていました。
テクニックもあるのですよ。 出発せずに中止すると不満が残る。
悪天候ならば、安全圏の範囲内まで歩かせて、続行が困難と判らせる。
勿論、参加者の力量や体調を把握するのも、リーダーとしてのツアーガイドの役割です。
これは、主催者の会社の体質にも拠るのでしょうね。

たつのさん、初めまして。 天人峡への下山、難しい事が良く判りました。 他でもロングコースだが、山頂経由よりは安全とありましたが、天候が悪いと同じ様に困難なコースなのですね。
遭難があった時に同じ場所におられ、大変な経験をなさったのですね。
私も(は)、昔の立山での大量遭難のあった時に、別の山に行く予定を雨でさっさと中止し、私の装備と力量では同じ様な事になっていた可能性があり、慎重が臆病になりました。
私は単なるハイカーですが、臆病で行きたいと思います。


投稿: REI | 2009/08/13 11:29

眠すぎて、明日コメントします・・・・sleepy

投稿: MINMIN | 2009/08/14 02:07

★ダイナさん
ご返事が遅くなってすいませんでした。

パンフレット・・・見てみたかったです!ふーーーむ、こういう感じで募集されていたんですか。確かに漠然とみると誰でも行けそうに思えるけど、体力度が★4つ。(これは結構厳しいということです。普通のハイキングは1~2個位。北アルプスなどは3位から4位なのかな?)さらに、登山をやったことがある人ならばコースタイム10時間がどんだけ辛いかはある程度わかると思います。それが連日ですから・・・

でも、それもダイナさんがおっしゃるように、本当に全く逆に低山ハイクとかもしていないと、どの程度の厳しさを言っているか不明となるんでしょうね。ある程度ツアー参加とか自分で歩いていればそれなりにわかるのですが。

旅行屋さんの立場からみると、ほんと扱いにくいでしょうから、JATAの中でも登山専門ツアーを扱う部門を設立をして啓蒙活動もやっていたと今月の山岳雑誌「岳人」にそういう記事が載っておりました。そもそも山岳旅行関係の業界内ではブラックなアミューズですが、ガイドレシオなどの人数的なものとかはクリアできていたかもしれませんが、本当の登山の本質を理解して運営していたかというと謎。これ以上はこれからの公式な情報を待ちたいと思います。

投稿: MINMIN | 2009/08/15 10:02

★REIさん
ご返事が遅くなってすいませんでした。

>ガイドは、天候等によりツアーを中止すべき時に、納得させるのもガイドの力量と言っていました。テクニックもあるのですよ。出発せずに中止すると不満が残る。悪天候ならば、安全圏の範囲内まで歩かせて、続行が困難と判らせる。

これって、私も聞いたことあります。ツアーを全く催行しないと返金がある程度になるけど、少し歩き出せば返金なしになる・・・とかそういうことですね。ツアーによってはいろいろとあるでしょうけど。私の従事のガイドさんからも色々と聞いたことあります。私の場合は登攀なので少しの雨でも中止で納得ですが、縦走だと多少の雨でも歩けるのでさらに微妙ですね。

>勿論、参加者の力量や体調を把握するのも、リーダーとしてのツアーガイドの役割です。

今回のガイドさん達は体調や力量をどの程度把握していたかどうか?30代のガイドに60歳以上の方達の体力がどういうものか分かってガイディングしていたのでしょうか?

こうやってみると、どうしてもトムラウシを登りたい百名山信仰者には、やっぱり短縮登山口からの往復登山をお勧めしたいですね。(これならば体力無理ならば途中で敗退して戻ればよいし、途中で断念する人、上まで登る人と分けられるし。)

臆病すぎるほうが山では良いと私も思っておりますよ。

投稿: MINMIN | 2009/08/15 10:16

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