ワンダー×ワンダー 激走モンブラン (NHK)
夏にフランス、イタリア、スイスを舞台に行われた<ウルトラトレイル・ド・モンブラン>のトレイルランニングの大会を、NHKが特集していた。今年は3位に鏑木毅さんが入賞、他にも日本人が大健闘したということで関心があった。
NHKの該当サイトはこちらを参考に。
他にも日本人で参加された方のブログなどを以前からちらちらと拝見はしていたが・・・・すごすぎるなあ!のため息出ちゃいます。なんせ166キロを累積標高が9800m? 何個も峠が一杯あるし、ヨーロッパの地形はハイキングと言っても、奥多摩あたりとは全然標高が違うし、気候も厳しい。
森林の中のトレイルの日本と違って、吹きさらしのハイキングという感じ。上位選手のタイムなんか想像を絶するほどだし、制限時間46時間、スタートが午後6時半(ヨーロッパだと夜は9時ぐらいにならないと暗くならないので、夜間走行時間はそんなには長くはないですが。)、2300名で、約1000名がリタイア。女性の参加者が約200名。
自分として一番興味を持ったのは、大会の運営の仕方や観客、応援のあり方など。エイドステーションが17箇所とか聞こえたような? 食べ物たっぷり、途中で着替えを置いておくこともできるし、家族ぐるみでサポートって感じ。これだと、あまり自分で食料や着替を大量に持って走る必要もない。まさに、長距離の日本でも開催されているウルトラマラソン(100キロなど)の感覚に近いのかしら?
ヨーロッパではかなりトレイルランニングが人気のあるスポーツとして認知されてきているとのこと。特にフランスは自転車のレースも盛んなので素地があるところなんだなと思った。
コースはいわゆるツールドモンブランのトレッキングとして日本でもよく海外登山ツアーで実施されているコースと同じのよう? こういう感覚だと4,5日間かけて小屋やテントで回る感じなのだけど・・・・・。それにしても、素晴らしい景色の連続でいいなあ!! 自分がスイスハイキングに行った時の景色に近いものもあってし、全然こういう景色見たことないなあという景色もあった。いかにもヨーロッパの山の景色って感じが全編に広がっていて、楽しい!
ところで、鏑木さんは日本のハセツネを優勝して、世界に羽ばたいた方。元早稲田大学陸上部で箱根駅伝を目指していた方で、群馬県庁勤務から脱サラして、現在、プロとしてトレイルランニングの普及に活躍されている。なんと、お堅い日経新聞の夕刊に3日間連続でかなりの紙面を割いて特集されていた(今週の特集でした)
私がハセツネの人気ぶりに困惑している部分があるが、本当にトレイルランニング自体の人気が世界的なんだとは・・・・。
ただ、なんとなく私見として思うには、ハセツネは長谷川恒男CUPと銘打っている趣旨からすると、それに都岳連が開催している趣旨からすると、登山では水が補給できる場所は限られているわけだし(本当は自然水が豊富ならばそれで足りるが、近年汚染が進んで、以前推奨されていた水場も今年は×みたいな箇所もあったみたい)、そもそも着替えなどは自分で持つのは当たり前、食料も自分で運ぶのが当たり前。山田昇杯は男性10キロ、女性5キロのボッカを義務づけているのが本来的な登山の方向性かなあ?都岳連はあくまでも登山の団体であって、陸上競技の推進の団体じゃないと思うけどね
最近はいくつも長距離のトレイルランニングの大会が出来てきて、何日もかけて実施するものや、100キロぐらいのもあるわけだから、本当の方向性をそろそろハセツネも考える時期なんじゃないかなと思う。でも、、ほとんどがランナーばかりの参加者になってきた今のご時勢、さらに、そっちの方がビジネス的や利益という意味では大きいとなると、本来の意義なんてお堅い題目はどこにやら?なのかもしれませんね。
★追記★この番組のさらに充実版(今日の放送が45分)の2倍の90分番組が↓にあるそうなので、ハイビジョン見れる方はこちらも要チェックですね。私も覚えていたら、是非見たいものです。 某サイトから抜粋↓
「ハイビジョン特集」 (NHK-BSハイビジョン)
11月29日(日) 22:00~23:30 [再放送 12月6日(日) 16:00~17:30]
※再放送の時間は変更する場合があります。
「ハイビジョン特集」は「WONDER×WONDER」と同じテーマの番組を、取材VTRだけで90分ご覧いただくドキュメンタリー番組。ワンダーでは見られなかった映像や名場面がたっぷり楽しめます。
<プロデューサー談>
このウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン、世界最高のトレイルランニングレースですが、日本のテレビカメラが入るのは初めてです。166キロに及ぶコー
スは車では入れないところばかりなので、レースに密着して撮影するためにはカメラマンもカメラをかついで山を登り、ランナーと一緒に走るしかありません。
そのような"ランニングカメラ"を中心に、総勢25台のカメラが3日間動き、撮りまくりました(それでも撮れたのはほんの一部ですが...)。
総合テレビの「WONDER×WONDER」はもちろんですが、できれば11月の90分版「ハイビジョン特集」を見てください。絶景・迫力・そして感動のシーン満載(?)のはずです。これを見れば、きっとあなたも来年はUTMBにエントリーしてしまうかも!?
(NHKエンタープライズ プロデューサー 中尾益巳)
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コメント
面白かったですね。
てるさんが歩いた所と同じですよね?(って、MINMINさんに聞いてどうする。)
BSは見られないので残念です。
走るのは無理だし、全部歩き通すのも難しいですが、あんな景色の所は歩いてみたいですね。
トレランってヨーロッパでは流行なんですね。
不思議な事にチロルでは全く見た事ないんだけど、田舎過ぎるのかなあ。
走れる所は沢山ありけど。 代わりに自転車は流行ですよ。 フェスティバルやレースも夏場にやってます。
ハセツネは以前から何度も書いていますが、MINMINさんと同じ様に感じています。
水2リットルの制限を外した時点で、はっきりハセツネは別物になったと思いました。
トレランもトレランのレースも応援しますが、都岳連主催のレースとしてまた長谷川恒男の名前を使うに相応しいかは、
極めて疑問です。
ところで、あるランナーのブログに「長谷川恒男氏も奥多摩の山を走ったのだ」と感慨が書いてありましたが、
奥多摩走ったのかなあ?
トレーニングで山を走ったから、長谷川氏の様な優れた岳人を育てる為のレースと思っていたのですが。
どうなんでしょう?
投稿: REI | 2009/11/01 14:07
★REIさん
いや~、本当に楽しかったですね!てるさんとゆきさん(二人ともリンク繋がり)もツールドモンブランはテントで縦走しているので、興味がこれで出てきました。
ちなみに、私が他で見ていたこの大会の日本人参加者のブログはこちらhttp://komazawa.cocolog-nifty.com/maphoto/
番組でも距離が何種類もあると言っていたけど、98キロ部門みたいです。テレビやブログを見ると、やっぱり自転車でも通れそうな立派なトレイルで日本のような樹林帯の鬱陶しい?感じと違って大らかな山容ですね。
>水2リットルの制限を外した時点で、はっきりハセツネは別物になったと思いました。
なるほど!以前から水の問題はありましたね。私が以前参加した10回大会でも既に女性ランナーでも最初から水を捨てていた人がいましたね。あれあれ?って私はびっくりでした。
長谷川氏が<走った>かどうかは私は存じませんが、八王子に長谷川氏は何年か住んでおりましたので、奥多摩は身近なんでトレーニングはしていたと思います。
投稿: MINMIN | 2009/11/01 20:45
MINMINさん、情報ありがとうございます。
オフィシャルサイトを見たら、奥多摩の山を昼夜走り抜けたとありました。
なるほど、でした。
ついでに趣旨を読んだら、あれれ、趣旨・目的を主催者も知らない様で。(苦笑)
教えて下さったサイトも拝見しましたが、画像が良いですねえ。
明るい光の景色を見ると、行きたくなります。
日本の大会に無い物があるというのは、ホスピタリティーでしょうか。
コースは全く違うけど、萩往還の250kmとか、近い物がある様に思います。
投稿: REI | 2009/11/03 18:34
★REIさん
オフィシャルサイトの趣旨、ごらんになりましたか!最初に意図したハセツネの趣旨と、時代の流れ、それが世界的な流れの中でとなると、なかなか難しいものですね。
ご紹介したサイト、これを見るとツールドモンブランハイキングをやってみたいですね。開放感のある景色、いいなあ! 奥多摩は残念なことに景色が全くないに近いのが哀しい。もっと速攻組ならば日の出山からの東京の素晴らしい夜景を見れるんでしょうけど、こればかりは無理に近い(苦笑)
たぶん足りないものは、REIさんご指摘のようなことだと思います。
投稿: MINMIN | 2009/11/03 19:59
こんち!ハセツネなんて危険なものに挑戦してるんだ?尊敬しちゃうなあ、ミンミン、邪魔じゃないですか?
年々刻々と危機が迫っている中で、禁煙とかダイエットとかやってみるけど、山マラソンは、でも先日武尊で山田カップの真っ最中に出くわして、ぶっ飛んで走っていた女性もいたけど、ミンもそう言うのに混じっているのかと、素晴らしい。最終走者よりもずっと遅かった私。
雪降りましたねえ、上越で30センチ。雪の検索していて、ふと麗しい人どうしているかと、お元気そうでなにより。今年はどうしようか。ファット系でパウダーからでしょうか。でもまだ今月は滑れない、もう少し降らないと。(私事情でHPは、山ブログに依存しました)。
投稿: sptaka | 2009/11/03 22:25
★sptakaさん
ハセツネは完走を目指して参加したので、後ろから数えて何番目・・・って方なので、走れないです 上位陣は本当にすごいスピードみたいですが、私のような20時間前後ぐらいだと、夜通し歩く単なる早歩きハイキングって感じです。走る選手は結構転倒しているようですが、自分はいわゆる転倒というのか尻もちをついたのも1回だけという、なんとも安全歩行でした。本当は大会なので走らなくちゃまずいでしょうけどね、根っからの山屋さんなんで、急にはランナ-にはなれませぬ。(武尊の大会に遭遇された日のレポ、拝見いたしました。)
そろそろ雪の便りが聞こえてきたので、準備をしなくては。。。。去年はついついゲレンデで滑っているのが多かったですが、今年は山スキーに比重をおきたいな。
ところでsptakaさんの山のHPが最近は山レコになっているのですね。HPの容量がなくなってしまったのでしょうか?私はメインのHPの他に無料のところを2箇所借りて、わかりにくい形でくっつけて1つのHPの体裁を作ってます。
投稿: MINMIN | 2009/11/03 23:46