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2011/04/03

NHKグレートサミッツ「アコンカグア」の感想

先日放映されたNHKのグレートサミッツのアコンカグアの番組の感想を書いてみようと思う。既にこのブログでは書いたけど、私達のパーティーが入山しようと登山口近くのホテルに入った日にちょうど彼らが下山してきて、皆さんとは軽く会釈などをしたのでした。

皆さんが口々に、「本当に寒かった」「酷い目にあった・・・・」「雪が本当にたくさん降った」「ほとんどの隊が登れなかった」等伺っていたので、身が引き締まる思いでした。彼らは翌日はメンドーサの飛行場から日本に戻ると言っていたので、慌ただしく荷物の整理などをされていたのが印象的でした。撮影機材もあるので、一人23キロ×2に抑えるのが大変だ・・・・・と嘆いておりました。

さて、長いので↓の続きを読むから本題に入ります。

 


●登山許可を申請に行ったシーンで登場する女性は眼鏡美人で、私の担当と同じ女性だった。南米の女性はボリュームがある人がとっても多いのですが、彼女は珍しくスレンダーで小柄の方でした。

●同じチリの登山会社(エージェント)を使っているので、同じ食堂キャンプなどを使用。懐かしかったです。

●最初のキャンプのコンフルエンシアからベースキャンプに上がるにはムーラを今回使ったのは積雪の心配もあってやむないけど、高山病になりやすい。だから、高度順応しにくかったのではと思います。

●今回の撮影では、高度順応のトレーニングは1回だけC1に荷揚げを兼ねて登っているだけのようでした。歩いてBCに入山していないことを考えると、もう一回ぐらい順応ト レーニングをした方がよいんゃないかって、私的には思いました。私達のパーティーでは南壁トレッキング、5000m位まで歩き2回、宿泊1回も実施。仕事で行っているのでそこまで余裕をみれないのと、天気が悪かったこともあるのでしようがないのでしょうけど。

●テレビではドクターチェックはBCでしかやっていなかったけど、最初のキャンプ場のコンフルエンシアでも実施します。ベースキャンプで2度チェックしたのは、1回目で合格できなかったためと思われます。血圧、血中酸素濃度、肺の音などをチェックします。日本人は血圧でアウトになる人が多いです。

●三浦ベースキャンプでのトレーニングはなるべく直前の方が理想です。12月10日から4日間では前過ぎて実際の効果としてはどうかな?と思います。ただ、高度で眠れないという状況を理解しておくには有効だとは思います。

●ベースキャンプから上に軽量化していない食事を荷揚げしてましたが、重そうで大変に見ました。テレビで映すことを意識しての演出だとは思います。「あとの日はフリーズドライだよな?」という声が少し入ってました。高度が高い状態で油っぽい食事は消化しにくいので、日本人は特に結構辛く感じる人が多いです。

●太平洋が見えていたなんて、知らなかった。

●ピークシーズンなので年末年始が1000人が越年するという。私の時よりも3倍位は多そうな感じに映像では感じました。

●ウエアとテントなどの装備の全部がモンベル社の提供。

●積雪量については、C2の降雪量も同じか、自分たちの方が多いぐらい。私はもっと多いかと思ったけど、それほどの違いがなかった。ただ、気温傾向は明らかに私達の時の方がやや高くなっていたので、それほど耐え難いほどの寒気に遭遇しなかったです。

●日本人のツアーのコーディネーターは登山家の貫田氏。ホテルでお会いした時には頂上まで上がったと聞いた覚えがあるけど、黒子に徹してほとんど写っておりませんでした。

●C2のニード・デ・コンドレスからの頂上アタックはかなり結構つらい。外人さんなどはここからアタックする人もいるけど、朝5時発ならば確かに相当頑張って登らないと厳しい。3時に出れば間に合ったと思いますが。(私達の時は、C3に相当する高さからでも朝4時20分ごろ出発してます。) C2からだとプラス3時間と考えると、やっぱり健脚の人しか登れないでしょう。

●ベースキャンプから上はテント装備などかさばるものはポーターを雇って荷揚げすることが多い。たぶん、NHKも慎重に扱わなければならない撮影機材のカメラ等は 自分達で担いだようだけど、テントなどはたぶんポーターを使っていたと思う。今回はそのあたりは触れていなかったので、実際はどうだっ たんだろう。

●登頂日の撮影はトラバースの終わったあとのグラン・カナレータの取りつきから、ほとんど中略で山頂まで行っている。やっぱり、途中でカメラを出す余裕がほとんどないということは自分もそうだったけど、私もNHKも同じなんだなあと共感した。本当は途中の部分も見たかったんだけど。

●5月から始まるエベレストの春季シーズンに、グレートサミッツの取材班が入ると聞いている。カメラマンは村口氏(日本人最多のエベレスト登頂者)。今回取材に入ったカメラマン達もたぶん加わるんだとすると、今回のアコンはそれの予行練習だったんだろうな・・・・。C3からのアタックならばたぶん登れた可能性が高いけど、なかなか自然相手なので難しいですね。

以上、とりとめない感想でした。

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