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2011/09/07

映画 「ヒマラヤ運命の山」

完全にこのところブログを放置状態で誠にすいません。いつも見ていただいている方がいたら、本当にごめんなさい。なんか、ずっとこのところ仕事やらいろいろあって、ブログ書く気分でなくて放置しておりました。

前回の登山医学会のその2を書こうと思っておりましたが、硬い話で、とても素晴らしい医学の話ばかりで、ほとんど勉強の話をまとめるようなことで、なんか宿題に感じてしまって・・・・・

ちょっと中断しているので、今日はお気軽の話題で・・・といっても、映画はシリアスな話でしたが。

とても興味があるラインホルト・メスナーの山の映画を観てきたので、その感想などを。

東京だと今はルミネ池袋にある映画館でしかやってません。非常に限られた公開みたいなので、映画の公式サイト をご覧ください。

ラインホルト・メスナーは世界にある全8000m14峰を全て無酸素で登った前人未到の凄い人です。私が山を始めた頃からずっと走りつづけてきて、凄い記録を打ち立て続けてきた方です。山を好きな人ならば、当然知っていて欲しい人物。

映画は幼少のころからの兄弟での登山の話、日常的な遊びの中(石垣登りなど)やちりばめられたエピソードが山につながっていく。1970年頃のヒマラヤ遠征というと、とにかく極地法が当たり前。大掛かりな大パティーで前進基地を設けて・・・という登り方。

映画を観ていて、だんだんそういう概念と違った形で兄弟が独走していき、いろんな過程があって、はらはらドキドキ。登頂の後の悲劇、そして息苦しいまでの決死の下山の様子。印象は後半は「運命をわけたザイル」の映画と似たような感じ。緊迫感を持って見ていたので、とっても緊張と疲れが精神的に襲う。

結局、メスナーだけが下山できて、その後も山に向かい続ける。この映画を観ると、アルパインスタイルや極地法、高度順応、少数主義、エゴイズム、などなど、いろいろと思うところがあって、感慨深いものがある。

それにしても、超越した能力とクライミングセンス、そして鍛錬の賜物という部分が多いけど、恐らく高所に強い体質というのも絶対的なものがあるのでしょうね。全部無酸素って・・・・凄すぎます。

この映画を観ると、やっぱりご本人の書いた原作を読みたくてたまりませんビデオがレンタルになったら、原作を読んだ後で出たらもう一回観てみたいものです。

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山の本&映画&TV」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰です。山、行ってます? こっちもご無沙汰ですが..。

そう、この映画は見たかったんです。メスナーと言えば、私は下町出なので、秋葉原 NIPPIN には
通ってて、山を始めた(大学の)頃から、メスナー・テントとかザックには憧れてました。
# テントはドライ・エッケント方式だたかな。なぜドライかは謎でしたが。多少、重いけど、張り易そうだった。
# この店で買ったのは、ピーター・ハーベラー(メスナーの相棒?)の大ザック(カリマーモデル)でしたが..。
# ハーベラーの直筆サインは、あちこちに持ってます(謎..)。

しかし、メスナー兄弟のナンガパルバットは壮絶ですねぇ。近年では山野井夫婦のは凄すぎますが。

メスナーも最近は枯れて来たのか、Discovery Channell の NHK(再)放送なんかでは、いいオジサンすねぇ。

メスナー本、原作も面白いですよね、訳によりますが。最近のは何となくイマイチ(あくまで感じ)っすが、
ウチらの同世代、昭和末の訳は読んでて燃えますなぁ。やはり、初めてのルートを開拓するっちゅう
あの高揚感を出してほしいのは、私の憧れなのかなぁ。もう出来ないけど..。

そうそう、今週末、某兄弟と尾瀬近辺の沢に行く予定ですが、希望あれば連絡下さい。

投稿: 糸屯 一 | 2011/09/08 00:24

minminさん、こんちゃあ♪
お元気ですか! 忙しくて山には行かれてない
みたいですね。そういう私も山は少なくて自転車
ばかりです。おかげで、手足が真っ黒くろすけ(^^)

メスナー懐かしいですね。無酸素で登る超人でしたね。
メスナーモデルっていうのがありましたよねえ。
そういえば、日本にも小西政継さんたちの山学同志会という
すごいグループがありました。ああなつかしや
(年寄りの昔話ですみません)

投稿: YAMA | 2011/09/08 15:16

★糸屯一君
どうも、おひさです♪
ここのところ、会社がマジに忙しくて、それ以外もちょっと色々多忙で夏休みをまだとれておりません・・・・。山には行きたいですが、今週末も土日ともに用事が入ってしまいました。

尾瀬の沢いいなあ。もっと前にわかっていたら、用事入れなかったのに。
せめて3連休はどっか行きたいですが、どうなることやら・・・・。

ところで、かなり糸屯一君はメスナーの本とか読んでいるんですね。
私にとってメスナーはあまりにも凄すぎる眩しい存在だったので、実は著書を読んだことなかったのです。
同じ時代に生きている者として、これは速攻に本を読まなくてはと思っている次第です。
今回の映画はナンガパルパットの話です。

メスナーとピーターハーベラはコンビでずいぶんと登っているのですね、あとで調べたらびっくりでした。私の学生時代に使っていた紫のザックもカリマーのピーターハーベラモデルですね

なんか、あの当時はドキドキするようなルートや高峰の本当の冒険がまだ残っていて、本当に眩しかったですね。いまや、酸素ぷかぷか吸って高齢者記録を競う・・・というようなパターンが多いような気がして。それは、それでまた意義あることとは思うものの、「昔はよかった」と言ってしまう私も、ずいぶんオバサン発言だと思いますが。
とつい言ってしまいます。

投稿: MINMIN  | 2011/09/08 22:13

★YAMAさん
コメントありがとうございます。
本当に久々にブログを更新しました。
ツィッターでつぶやくぐらいはいつもしているのですが、ブログはそれなりにちゃんとしたいと思うので、ついつい億劫で・・・・。

今回の日記はずいぶん手抜きですが、メスナーの話ができる人がコメント頂いて嬉しいです。
本当に超人なんだと、映画を観ていて思いました。
でも、超人も一日にしてならずで、本当に小さな時から身近な場所でクライミングをずっとしているんですね。

山岳同志会、なつかしい名前ですが、今も存在しているはずですね。
当時は相当な人数が入っては、退会して・・・という感じだったようで、私の職場にも1名かつて在籍した人がいたにはびっくりでした。彼らもやっぱり、凄い人達でしたね。

自分はこのところクロスバイクの調子がずっと悪いので、ママチャリで遠出しているので、結構腕だけは日焼けしてます。もちろんYAMAさんほどではないですが。本当の山焼けがしたいものです。

投稿: MINMIN  | 2011/09/08 22:19

blogお休みですか・・・・

ま、継続はなかなか難しいね。。

わざわざ宣言しなくても適当に?気まぐれに続けていけばいいのでは。。

こちらは九州から帰れることになりました。。

またそのうちいい環境になることをお祈りしています!

投稿: お気楽 | 2011/10/15 23:08

★お気楽さん
↑の記事に書いたとおりの事情がありました。
ぼつぼつ復帰します。
九州から戻られること、今回も東京マラソンに当選したことはチェックしておりましたよ!
やっぱり、長崎みたいな遠方の方が東京マラソンの当選率はやっぱりいいんじゃないかなと思ってます。私もいつか当選して走ってみたいものです。

投稿: MINMIN | 2011/10/19 00:20

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