竹内洋岳著 「標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学」
先日、日本人初の8000m峰全14座を完登された竹内洋岳さんのダウラギリⅠの登山の様子がNHKのテレビで放映された。自分は以前からの竹内さんファンなので、しっかりと録画もしたし、再放送も含めて何度か同じ番組を繰り返しみた。
そうしたら、今回、NHK新書から 「標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学」という本が出版された。
すぐに注文して、速攻で2時間位で読めてしまった。どんな感想かというと
とても読み易くて、竹内さんが優しく語りかけてくれるような本という感じだ。TVに映っている時の語り口もとても穏やかだし、そのままの感じが本になった。恐らく、ライターさんが口述筆記みたいな感じで書きとったんじゃないかなと推測する。
内容はまさに竹内節って感じ。日本人が日本的に従来的に登るやり方では、なかなか高い山を登るのは大変。それを国際隊でクリアしていったのは実力が真にあってこそ。考え方も柔軟。また、そこまでに至るには学生時代からの日本の登山隊での素地があってこそと思った。
日本国内だけで登っていると見えない部分が、一度でも外国に行って登山をすると見えない部分が見えてくるってある。自分自身でもそうだったし、要は価値観はいろいろあるっていうのかな。国際標準みたいな感覚を持ってこそ、前進があったのかなと思う。
登山ってタクティクスがとっても大切で、例えば筋トレすると重くなって酸素消費するから、あえて軽量のままでいるように努めるとか。精神的なリラックスがとても大切だとか・・・。ベースキャンプでの過ごし方もうんうんうなずけるものがある。
個人的にはICI石井スポーツの西口店で勤務されている時に、ちょっとした商品を買いに行った時に親切に色々とレクチャーしていただいた想い出があって、その時に感じがことが、この本にはそのままあるなと。それと、西口店を以前はよく使っていたが、ある時期模様替えをして、印象が変わったな・・・と思った時があったが、恐らくそれが氏がお店に進言して模様替えをした時のことなのかな・・・・などといろいろと考えながら読むのも楽しかった。
プロ登山家として、次の提案や行動がどういうものになるのか、今から楽しみな方である。
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