映画「エベレスト3D」を観て
大変ご無沙汰しております。完全に放置中のブログです。仕事とその他色々なことで山に行く暇が全くありません。 暇だけでなく気持ち的な余裕もないと山に行く気が起こらない自分です。
せめてものジョグぐらいだけでも・・・と思っていたら、左足の踵裏が9月頃から痛くて痛くて・・・・。病院にやむなく行ったら、踵骨棘ができております。 しばらくは、ドクターストップということで、あまり足に負担がかからないように生活しております。ストレッチなどのリハビリで、なんとか春には復帰したいものです。踵骨棘は早くて3か月、遅くとも3年以内! ぐらいの感じで自然治癒する病気だそうなので、のんびり構えております。
さて、久しぶりに山の空気を感じたくて、水曜日のレディースデイが安いので、先週に映画館に観に行きました。実は3D映画は初めてなので、どんな感じで見えるのかドキドキ 本当はIMAXの3Dというのが一番かっこいいらしんだけど、その時間帯にはやっていないので、普通の3Dで観ました。
自分は今回の映画の実話となったエベレスト大量遭難の本を事前に3冊読んでいて、
いずれも、凄く感銘を受けた本なので、とっても楽しみだった。以前に、このブログにても本の感想の感想を書いたことがある。 アウトドアライターのジョン・クラカワー氏の「空へ」とソ連人ガイドのアナトリ・ブクレーエフ氏の「デスゾーン」と、一番最後に出た本がベック・ウェザース氏の「死者として残されて」(鼻と両手を失ったテキサスのアメリカ人医師)の本だった。この本の感想はこちらの記事にも記載しました。http://minminsroom.cocolog-nifty.com/webdiary/2005/12/post_8d17.html
今回の映画は亡くなったガイドの視点がメインで、それと同時にテキサス人の視点も割とあったかな・・・・という感じ。ソ連人の視点はまったくなかったような気がする。3D映画だから臨場感は凄くあったけど、でも、自分的にはそこまでドアップだったり、3Dでなくてもいいかな・・・という気持ちもある。普通の映像で綺麗にリアルに観れればいいという感じ。(なんとなく、3D映画は自分の眼鏡の上にさらに眼鏡を重ねるので、なんかメンドイ気がする。)
やっぱり、映画は心情的な部分の描写なども大切なので、本で読んだ程の細かい描写は大作の本だけに、さらっとしか描かれていないのはやむないだろう。エベレストの実際のドキュメントは何度もテレビなどで観たことあるけど、映画故に再現がうまくされていて、なるほど、これがヒラリーステップかとか、こうやって人を確保しておろしたのか・・・とか、そういう技術的な部分も面白かった。
そして、何よりも日本人女性2番目の登頂者の難波康子さんが、きちんと割と描かれていてほっとした。本当はあの時生きていたのに・・・・と思うと本当に残念でならない。生き残っとテキサス人は、やっぱり基礎体力が半端じゃないということだったと思う。山をやっていて、本当に基礎体力って大切だなと思う。
もともと、高い山は好きだけど、自分はやっぱりエベレストを登りたいとは思わないということを改めて感じた映画だった。酸素ボンベ頼みで、あまりにもリスクが高すぎるなって思うものでした。最後に、お父さんが亡くなった後に生まれたお嬢さんのサラさんが、もう20歳近い年齢になるほど年月が流れたことに感慨深い。当時はかなり違和感を感じたし、物議をかもしたガイド登山が、今ではエベレスト登山やその他の高山でも活況を呈している。やっぱり世の中20年ぐらい経つと色々変わるんだなあ・・・・。
時間ができたら、もう一回、既に読んでいる3冊のこの関連の本を読み直してみたいなと思った。
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