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2016/05/29

映画「エヴェレスト 神々の山嶺」

またまた、完全放置のブログですが、更新できていないだけです。

まだ、左足の踵の痛み(踵骨棘)があるので、ちゃんとした運動ができません。日によって痛い時も、全く痛くない時があります。とにかく靴によっては痛くてたまらないこともあるので、なるべく仕事以外ではジョギングシューズの底の厚いタイプを履いております。

山に行けておりませんので、とりあえず、山を感じたくて、小説「神々の山嶺」の映画化というので、楽しみに映画を見に行きました。小説も、漫画も全部読んでおりますが、なんせ、かなり前に読んでいるので、かなりストーリーを忘れておりました。

さて、映画の感想はどうだったかというと・・・・・ (以下、一部ネタバレ注意)

あ~、ストーリーを忘れていてよかった」という感想が率直なところでした。

 

あまりにも、前評判が悪すぎて、見るのが怖いぐらいでした。そのため、見に行くか悩んでしまい、GW直前の4月27日の水曜日のレディースディに地元の映画館で見ました。

 

最初のネパールでの出だし部分などは、ネパールに行ったことのある者としては、懐かしくもあり、そのムードや感じが旨く表現されていたように思いました。

 

ところが、山の話になると、大自然の映像は結構楽しめたものの、そもそも人間描写が小説は複雑で、時代背景などは端折っているような表現なので、なんでそうなの?って映画だけを見た人は単純に思うと思います。

 

原作での作品のモデルはは、当時有名なクライマーの森田勝さんであり、ちょうど時代的には長谷川恒夫さんが華麗なクライマーとして活躍していた時代です。(あの、ハセツネレースの由来となった方です。)映画でも長谷川さんらしき人が出ていたと思います。 森田さんは地味で実力あるクライマーであると同時に、陽と陰の「陰」の方でした。自分も森田さんのことは、なんとなく山岳雑誌で知っており、長谷川恒夫さんも当時、ある種の山岳業界でのアイドル化?していた時代のことも存じております。

 

俳優の阿部寛さんが演じると、なんか、そんな感じがちょっと薄まってしまうような感じがしました。妹さんと付き合うくだりも、当時の日本はまだまだ貧しくって・・・という根本の部分があるけど、映画だけ見ても、あんまり実感しないだろうな・・・という感じがしました。原作は当然ちゃんと表現できていたのだけど。

 

ネパールでの最初のくだりは、映画も原作もネパールの街の喧騒などの感じがよく描かれていて、雰囲気がでており、懐かしく思いました。それに、山の景色もすごくいいのですが・・・・・

 

後半は、人物のアップが大きくて、ちょっと残念。もっと「自然に語らせればよい」という感じがしました。特に、一番嫌だったのは、最後の方の人物アップ映像。リアルで怖すぎて、夢に出そう・・・・ 。もっと自然描写で表現して欲しかったです。あまりにも時間が長くて、目をずっと画面からそむけてました。あ・・・・シンドイ。

 

せっかくエベレストBCなどでロケをしているので、大自然の怖さをそちらで表現して欲しかったなと思う次第です。かなりお金も使っているだろうから、もう少しよい作品に仕上げて欲しかったです。レディースディの金額1100円でよかったです。正規料金ならば、自分的にはちょっと×ですね。

 

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