会社主催の講演会で、五日市剛氏講演の「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を聴いた。これは、私の備忘録を兼ねているので、そのつもりで。
(リンクはとりあえず、どんなものかを示すもので、私の勤務会社とは関係ないものです。<五日市剛>の名前で検索をすれば驚くほど一杯のリンクが出てきます。)
現在、会社は社員のモチベーション、特に女性社員のモチベーションをアップさせるための講演をこの2ヶ月ぐらいの間に3回目、いろんな形で行っている。今後は給料のかなり高い男性社員を雇う数を減らす方針なので、女性社員にこれまで以上がんばって・・・というメッセージなんだけど。でも、今まではあまりにも露骨に女性社員は結婚または出産=退職とか、使い捨てという人事政策をしていたので、簡単にモチベーションを上げろと急に言われても、現在でも結構それなりの仕事をしているのにね。これ以上となると、なかなか素直にハイハイって思えないところがネックなのです。仕事のレベルを上げろと言われても本当に給料上げるのかよ?って真剣に思うものです。この1年前ぐらいまではサービス残業当たり前、何年も給料を上げるというよりも下げる方針を見せ付けられてきたので。それが最近は急にコンプラ違反になるから、残業は必要最小限、さっさと帰れ・・・などと言われている。(だけど仕事の量は全然減らない。スーパーマンじゃないんだし。セキュリティーの問題もあるので仕事も持ち帰れないとなると、どうすりゃいいんでしょうね?)女性社員全体の相当な人達に会社への不信感があるのは事実だと思う。
さて、会社の第3弾の講演は五日市剛さんをよんでの講演会だった。これは参加自由で、別の部が主催で、人数が集まらなかったので、私の部にも声がかかった。私は、この人のことは全く存じていなかったのだけど、小冊子で口コミで有名になった話しだ。実際、180名ぐらい入る会議室は、遠くは前橋や静岡ぐらいまでこの講演があることを聞き知った部外者が会社を早退してかけつけるほどの盛況だった。女性社員にとどまらず、男性社員の方が参加は多かったかも。結構上の人達も参加していた。
講演の内容は、五日市氏が学生時代にイスラエルに旅したときにあった不思議なおばあさんとの出会い。氏は、化学系の研究をしていて、日本の大学院時代に、アメリカのMIT(かの有名なマサチューセッツ工科大学)に留学して、戻ってきたあたりに、自分の壁にぶちあたって放浪の旅に出た。旅先で所持金を取られたり、色々な困難にぶちあたって、ふとしたことからおばあさんに助けられた。その人が、氏によきアドバイスをしてくれた。
簡単な話なのだが、「ありがとう」「感謝してます」という二つの言葉をどんな時も大切にしましょう。さらに、人の悪口をいわないこと。言葉というものは、魂を持っていて、宇宙に行って、いつか自分に帰ってくる(言霊という言葉も日本ではあるものね)・・・おおよその話はそういうことだ。汚い言葉を使うと、それだけ自分が落ちてしまう。1Fの人間は1Fの人しか出会えない。20Fの住人は20Fの住人にしか出会えない。(朱に交われば赤くなるっていうことわざどおりの話ですが。)自分が心に念じて、希望を言葉で願望として発すれば、それが夢から現実になる(例えば、A大学に合格すると受かった姿を想像し、「A大学に合格したぞ!」って言葉でも発信して、それに向かって努力すれば、本当に実現する・・・というようなことです)。
これがメインの話なのだが、2時間半のうち、最初の1時間はどんなに自分のこの話が受けているのか、現在36社に話をしきているが、そのうち講演の後に急成長した会社が続出!2億円ぐらいの会社が1年後に80億の売り上げになったとか、とにかく成長企業で講演後に伸びた会社が多いとのこと。やっぱり、モチベーションがとっても大切だということだ。特に小さい会社ほど、社長とかのトップダウン形式なので、トップを始めとした社員のモチベーションの持ち方が大きく左右するという。そういう中で、氏曰く「(私の勤めている会社は)今までよばれた会社のなかでは最大の規模なので、これぐらい大きな会社だと、会社組織も複雑なのですぐに効果が出るかどうかは不明ですが・・・」ということでした。
氏の話自体は、最初の1時間のあとが本題の話なのですが、本屋さんでは売っていないルートで入手できる400円ほどの小冊子を読めば、ほとんど同じことが書かれているようです。だけど、五日市氏本人のオーラはすごいです! これぞ、「つきを呼ぶ人というのは、こういう人なんだな」と思うものだった。本人も体当たりの熱演で、落語を少しやっていたというけど、全く眠くならない講演というのも驚きです! (大体講演会なんていうのは、どんなに感動するものでも、一瞬は眠くなるシーンがあるのですが。) 氏の声が大きいという点もあるのですが、迫力満点!!
私は、人生を生きていく上で素晴らしい話だと思った。当たり前の話と言ってしまえば、それまでで終ってしまうけど、全て自分でやっていたかというと?な部分もあった。この講演は社内での評判は賛否両論って感じ。素直に私のように感じて感動した人もいれば、しらけた気分の人も居たようです。
自分は、講演の最後に氏から名刺をいただいた。しっかり握手もしてしまった!とても分厚いがっしりとした手だった。さらに、たまたま同じエレベーターに乗って「ツキの権化」のような方とごく至近距離に居て嬉しかった。
一番残念だったのは、「ツキが大切だ」と常日頃から言っているのに、聞くに堪えない汚い言葉で周りの部下に指導しているつもりの某氏に聞かせたかったことだ。某氏はその日は休暇中だったのでした。「ついている、ついている」と毎日念じているらしいのですが、念じることは大切なことだけど、普段の努力と優しい感謝の気持ちが大切なのですぞ。上ばかり見て行動しているツキ頼みでは、本当の神様というのか、全ての人生の輪廻はうまくまわらないのよね。五日市氏の講演内容は本当に某氏が聞くべき内容だったのに、本当に残念だった。
五日市氏の話は色んな話が混沌として興味をひくエピソードが幾つもあるけど、実はうまく全てが繋がっていて、計算されていないようにみえて、実は計算されているうまさがあった。<講演には台本がない>というものの、とても実は巧みなの技を感じてしまった。
人生にはツキというものがやっぱり存在するなあ・・・実は去年の自分のスイスの山の話も思い出すに、やっぱり全ての話は繋がっていたりして、そういうツキを掴むことができたのはとても嬉しくもあり、感謝している。ツキを掴むことも運とはいえ、やっぱり努力と気持ちの持ちようも関係するのだろう。本当にとても良い話を聞かせていただき、ありがとうございました。
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