2016/08/18

映画「ロング・トレイル」

以前読んだことがある、日本のバックパッカーの第一人者の故加藤則芳氏の「ジョン・ミューアートレイル」の本を読んでから、いつかアメリカの超ロングトレイルって見てみたいな・・・って思っていた。

今回の映画は、アメリカにある超ロングトレイルのアバラチアン・トレイルを老人二人がチャレンジするロードムービー風の映画が「ロング・トレイル」だ。

俳優はあのロバート・レッドフォードとニック・ノルティ。レッドフォードの奥さん役がエマ・トンプソン。自分的にはいずれもなじみのある俳優さん。アメリカの山々の風景をみたいなと思って映画館に行った。

◆映画の公式サイトはこちら  ↓

http://www.long-trail.com/

東京では渋谷の映画館1館だけ。初めて行った映画館(ヒューマントラストシネマ渋谷)だが、狭い部屋だけど、満席に近かった。それにしても、この映画館のトイレが見たことないほど狭くて、ありえない構造。自宅のトイレみたいに個室にしか手を洗うところがない。映画の感想でなくて悪いけど、用がなければ二度と行かない。ビルはとってもコジャレていて、かっこいいけど、エレベーターや全体の作りがスムーズでなくて、動線的に嫌なビルだ。

さて、ネタバレになるので興味のある方は続きをどうぞ・・・

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2016/08/07

NHK にっぽんトレッキング100「知床編」を見て

とりあえず、気になる山関係のテレビは一応録画しておいて、気が向けば見るというので、最近見た番組の感想で、ちょっとこれは・・・ということがあったので、書いておく。

内容は知床半島の羅臼から先の道がない部分を海岸線を歩いて知床岬まで歩くプラン。

ダイジェスト版と2回に分けての放送もどっちも見たけど、とっても気になったのが熊対策のこと。歩いた方は高橋正太郎さんというアウトドアライターの方。私がよく読んでいた「岳人」や「山と渓谷」ではほとんど見かけない人だけど、たぶんビーバルとかもう少しソフトな路線のまさにトレッキングというジャンルを得意としている人のようだ。

その方は知床に20年間以上通っているという。何度もこのルートを歩いたというので、その勘もあるから一般の人とも違うのかもしれないし、海岸線がメインのトレッキングだから違うというのもあるかもしれないが。

熊対策で、この方は鈴を鳴らさずに、危なそうな場面場面で笛を使って対応するというやり方。なぜ鈴を鳴らさないかという理由は、「自然の音をかき消してしまう、本当の動物の息遣いを消してしまう、うるさい…等」の理由だった。

確かに今回の取材旅行のようなNHKスタッフを従えて(おそらく最低でも4~5人程度のパーティと思われるが)の旅ならば、ヒグマも気配をかなり感じられるだろうと思う。だけど、1人とか2人で旅することになったのならば・・・・

「先方が見えないところの手前や、先がカーブで見えない場所」などは笛を吹くnという。もちろんそれは大正解。でも、急登の途中やら、ずっと笹薮が続くような場所では、そんなに笛は吹けないものだ。知床は海岸線は見通しが比較的効くだろうけど、一歩山のほうに入れば藪は当たり前。最後に登ったウ ィーヌプリの山に登る藪斜面もほとんど笛は吹いていなかった。

ヒグマでなくても、東京近郊の山でも結構、人が入っていない場所では熊の気配を感じられることは多い。おそらくあの時クマが近くに痛みたい・・・なことは何度か自分でも経験がある。意外な処で遭遇するからこそ、クマとばったりなのであって、こんな高橋さん流の対応では、怖くてたまらないなと思う次第。

そんなに本格的な沢登りはやったことがない自分だけど、簡単な沢登りレベルでも場所によっては藪漕ぎって当たり前にあって、こんな状況で笛をコンスタントに吹くなんてできないよね・・・。とりあえず、鈴をつけていれば熊の方が避けてくれるからいいじゃない・・・と思う次第。

確かに山の中で人が多いところでジャラジャラ必要以上に鈴を鳴らすのは困るが、少なくとも、かなり人がいないようなマイナーなエリアで、この番組を見て、変にまねして熊対策に油断ありの人が多くならないことを願う。ビギナーが多く見そうな番組だったので、残念。

それから、最後に、知床岬からはどうやって戻ってくるのか、それとも岩尾別側に行くのかが不明だった。NHKだから船をチャーターなのかなあ・・・。

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2016/05/29

映画「エヴェレスト 神々の山嶺」

またまた、完全放置のブログですが、更新できていないだけです。

まだ、左足の踵の痛み(踵骨棘)があるので、ちゃんとした運動ができません。日によって痛い時も、全く痛くない時があります。とにかく靴によっては痛くてたまらないこともあるので、なるべく仕事以外ではジョギングシューズの底の厚いタイプを履いております。

山に行けておりませんので、とりあえず、山を感じたくて、小説「神々の山嶺」の映画化というので、楽しみに映画を見に行きました。小説も、漫画も全部読んでおりますが、なんせ、かなり前に読んでいるので、かなりストーリーを忘れておりました。

さて、映画の感想はどうだったかというと・・・・・ (以下、一部ネタバレ注意)

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2015/11/28

映画「エベレスト3D」を観て

大変ご無沙汰しております。完全に放置中のブログです。仕事とその他色々なことで山に行く暇が全くありません。  暇だけでなく気持ち的な余裕もないと山に行く気が起こらない自分です。

せめてものジョグぐらいだけでも・・・と思っていたら、左足の踵裏が9月頃から痛くて痛くて・・・・。病院にやむなく行ったら、踵骨棘ができております。           しばらくは、ドクターストップということで、あまり足に負担がかからないように生活しております。ストレッチなどのリハビリで、なんとか春には復帰したいものです。踵骨棘は早くて3か月、遅くとも3年以内! ぐらいの感じで自然治癒する病気だそうなので、のんびり構えております。

さて、久しぶりに山の空気を感じたくて、水曜日のレディースデイが安いので、先週に映画館に観に行きました。実は3D映画は初めてなので、どんな感じで見えるのかドキドキ     本当はIMAXの3Dというのが一番かっこいいらしんだけど、その時間帯にはやっていないので、普通の3Dで観ました。

自分は今回の映画の実話となったエベレスト大量遭難の本を事前に3冊読んでいて、

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2013/12/21

イモトアヤコ効果

イモトアヤコの世界の果てまでイッテQの番組で、世界の色々な山の登頂をテレビで見ることによって、最近は自分の職場では山に関係することを私に質問してくる人が増えている。

たまたま、自分が登っている山とイモトさんが登った山が滅茶かぶっていることもあって、まるでお山のご意見番?みたいで、なんだか恐縮です。

最近はマナスル登頂番組があったので、

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2013/07/14

クローズアップ現代「自分の足で歩きたい~ヒマラヤに倒れた女性登山家~

先日、「NHKクローズアップ現代」で女性登山家の河野千鶴子さんの生き方が取り上げられていた。2年位前に日本登山医学会の講演会で河野さんの講演を直接お聞きした者としては、その死は大変ショックが大きく、またいろいろと考えさせられるものだった。

今年5月23日に三浦雄一郎氏が世界最高齢の80歳でエベレストに登頂した。同じ日に8000峰のダウラギリⅠ峰で河野さんは遭難死された。三浦氏が1億5000万円かけた大名登山だったのに対し、河野さんは200万円位の質素な登山予算。三浦氏が通常は設置しない8500mにもC5を作った上に、さらにC2からヘリコプターでベース、さらにカトマンズに一気に下山して危機を脱出したのと全く正反対な登山だった。それも、頂上直下あと100mで先行するアメリカ人が登頂諦めて下山するのを助けようとして一緒に同行して降りていて、天候悪化に巻き込まれて力尽きて遭難死だった。

今回のテレビではその生き方がメインとなり、登山の部分はやや簡略化してあったが、とても興味深いものだった。

どういう人生だったかというと

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2013/05/26

竹内洋岳著 「標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学」

先日、日本人初の8000m峰全14座を完登された竹内洋岳さんのダウラギリⅠの登山の様子がNHKのテレビで放映された。自分は以前からの竹内さんファンなので、しっかりと録画もしたし、再放送も含めて何度か同じ番組を繰り返しみた。

そうしたら、今回、NHK新書から 「標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学」という本が出版された。

すぐに注文して、速攻で2時間位で読めてしまった。どんな感想かというと

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2012/02/19

イモトアヤコはアコンカグアに登頂できたのか?

今日は日本テレビの「世界の果てまでいってQスペシャル」でイモトアヤコが南米アコンカグア峰(6962m)に挑戦の放映がある。夜7時から2時間スペシャル! とっても楽しみ。

自分が去年登った時には夢中でしんどくて、写真をあまり撮れなかったので、今回はゆっくり見れるので嬉しい。アコンカグアだと、年間に日本人が登頂できて いる人数ってそんなに多くないようだ。私らのパーティーは1月中旬出発だったので、お正月前後に登っている人達がほぼ全滅にしたらしい噂は聞いている。

もちろん、ツアー会社に頼らない自力で行く方達も結構いらっしゃるし、


 

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2011/09/07

映画 「ヒマラヤ運命の山」

完全にこのところブログを放置状態で誠にすいません。いつも見ていただいている方がいたら、本当にごめんなさい。なんか、ずっとこのところ仕事やらいろいろあって、ブログ書く気分でなくて放置しておりました。

前回の登山医学会のその2を書こうと思っておりましたが、硬い話で、とても素晴らしい医学の話ばかりで、ほとんど勉強の話をまとめるようなことで、なんか宿題に感じてしまって・・・・・

ちょっと中断しているので、今日はお気軽の話題で・・・といっても、映画はシリアスな話でしたが。

とても興味があるラインホルト・メスナーの山の映画を観てきたので、その感想などを。

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2011/04/03

NHKグレートサミッツ「アコンカグア」の感想

先日放映されたNHKのグレートサミッツのアコンカグアの番組の感想を書いてみようと思う。既にこのブログでは書いたけど、私達のパーティーが入山しようと登山口近くのホテルに入った日にちょうど彼らが下山してきて、皆さんとは軽く会釈などをしたのでした。

皆さんが口々に、「本当に寒かった」「酷い目にあった・・・・」「雪が本当にたくさん降った」「ほとんどの隊が登れなかった」等伺っていたので、身が引き締まる思いでした。彼らは翌日はメンドーサの飛行場から日本に戻ると言っていたので、慌ただしく荷物の整理などをされていたのが印象的でした。撮影機材もあるので、一人23キロ×2に抑えるのが大変だ・・・・・と嘆いておりました。

さて、長いので↓の続きを読むから本題に入ります。

 


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